銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】十条 春日湯

2014-01-26 23:26:45 | 銭湯レポート
春日湯さんは2014年05月に廃湯となりました。大好きな春日湯さん。まだ信じられないです。これまでありがとうございました。
ブログはそのまま残させて頂きます。

~熱湯による・熱湯のための空間~

埼京線十条駅から徒歩5分くらいにある春日湯さん。


明るい時間は煙突が、高らかに見えます。


中は番台から見える造りです。
番台はやはり、テンションがあがります。


さて、まず脱衣所が、、若干寒いです。それもそのはず、中庭がみえるようになっており、そこがガラス戸だからですね。
中庭前にはお子様が描いたような絵手紙がいっぱい貼ってあります。こういう家族の香りは懐かしくなります。
そして色んな種類の電機が格子の天井からぶらさがって空気を受けています。あぁ天井が高いなぁ。

さて、行きましょう。

*熱湯へのシナリオ
浴室は脱衣所以上にちょっと寒いです。身体洗いながら、いつにも増してお湯が恋しくなります。
そして、お湯に浸かると、、、ぁあ、熱い!!
周りのお客様もアチチと声をあげながら、、、でも数秒後は極楽顔です。「クセになるのよね。」と最近通い始めたらしいご婦人もいらっしゃいました。
ジャンプーリンスの合間にお湯にはいるのですがその度、クールとホットを繰り返せて、熱湯を程よく味わえます。まさにクセになる。この温度差は計算だと思います。
そして熱湯から上がって脱衣所。なんとウォーターサーバーがあります。確かに熱湯だから喉も乾くのですよ。
ここまで来て、やはり温度差や給水等様々な工夫は熱湯を楽しむためのシナリオだと確信しました。
柱時計を見たら90分も経過。私の中でも長湯でした。



*自然が生息中。
造りに関して書きますと、、熱湯の出処は岩や溶岩が積まれた真ん中から。岩は綺麗に黒黒しています。

その上に蔦。とてもツヤツヤだから、ダミーかと思って思わず触れてしまいました。うん、本物です。
気付けば浴室の隅にも観葉植物が。きっと自然が好きな経営さんなんでしょうね。お湯の水気を受けて、岩も植物も生きていました。


*番台さん愛!
帰る前に番台のお姉様から「熱湯大丈夫なのね!すごいわ、最近の若い方だと熱くてシャワーだけで出られる方もいて。」とお褒め?頂きました。なんだかこうゆうお言葉は嬉しいです。年配の方も含めて細やかに気にしてくださっている感じもして、番台さんのおかげで安心できる熱湯です。


銭湯初体験にはハードルが高いかもしれませんが、銭湯が好きになりはじめた方には是非とも。クセになります。

※ウォーターサーバーあり
※藤カゴ×10個あり
※旧式体重計×1台あり

やすこ。




【東京銭湯】高田馬場 福の湯

2014-01-19 16:26:14 | 銭湯レポート
~普通じゃない銭湯~

普通って、じゃあ何が普通ですか
という台詞は私もたまに口にしてしまうのですが、、ですが、ここは普通じゃない銭湯です!

年始におじゃましました、高田馬場の福の湯さんです。
赤いネオンが銭湯よりかは中華料理店のようで、珍しい、、普通じゃないオーラ出てます。


で、入口には丁寧に書かれた書き初めがあり、人の動きに反応する獅子舞まで!
銭湯でここまで正月ムードを感じるとは思いませんでして、思わず含み笑いをしてしまいました。



*あたたかな円盤が見守る空間。
脱衣所から浴室を見ると、ちょっと違う雰囲気。空間がほのオレンジに暖色がかっています。
入って理解したのは浴室に丸型のライトがついており、それがオレンジ帯びているということ。
この丸型ライトが山形に凹凸のある天井にポコポコ着いています。
そんなあたたかな空間色と、UFOっぽく見えてくるライトに、ちょっと不思議な気分になります。


*超がつく軟水。
湯船は下記のように、日替わりとジャグジーがあります。
日替わりはその日はコラーゲン。近所の奥様方と顔にヒタヒタ着けながら浸かりました。とっても気持ちよしです。またコラーゲン湯が出る湧場所にはカエルの置物が二匹。お湯は勢い良く出ているので、カエルはお湯をもろかぶりしています。きっと、カエルのおかげで、コラーゲン効果が増してるかもしれません笑。

奥様方の情報によると、その日のジャグジーは外が寒いせいもあるが熱めとのこと。その熱めにゆっくり入ってたら褒められちゃったりしました。しかし軟水(福の湯さん曰く超軟水)なため、熱湯でも心地よく浸れました。



*やっぱり普通じゃない、休憩場。
脱衣所を出て、休憩場に行くと様々なペットケースが所狭しとならんでいます。ミーアキャットもいます。や、やっぱり普通じゃない!
そして涼しげな音がすると隅に目をやると、コオロギ?スズムシ?が沢山いる虫カゴが。ひゃー!
番台のお父様に「す、すごいですね、動物たちが。。」とやや興奮して聞くと、「うん、、、。若い者がやってくれてね。」
ペットの種類は恐らく10種類以上。それらをお風呂の手入れと同時にやっていると考えると凄まじいです。お風呂もとっても綺麗でしたから、その若旦那が風呂もアニマルも愛して止まないのだとわかります。

そんな豊かな軟水風呂とあたたかな雰囲気が素晴らしいのですが、細々とした細工が効きすぎていて愉快です。
そして出口で思いました、ここは「福の湯」だったと。笑う角には福来たる、大福は小さな幸せから、、みたいな言葉がよぎります。そうです、いろいろな工夫は福の種なんでしょうね。

いいお湯でした。
また、獅子舞が動いて送りだしてくれました。



※福の湯黄色桶あり
※リンスインシャンプー、ボディーソープあり
※テコの原理式?カランあり



やすこ。

【東京銭湯】中延 松の湯

2014-01-18 10:26:15 | 銭湯レポート
~トラディショナル銭湯~

マラソン翌日は身体ボロボロです。階段下るのもいちいち痛い辛さは、身に覚えがある方もいるのでは。

そんな時こそ銭湯行きましょう。
と、来たのが中延の松の湯。


明るい時間に銭湯は久しぶりです。
創りが見えるって嬉しいです。
ほらほら。

一周してしまいました。

入口も気持ち良いくらい綺麗に手入れされています。まだ賀正仕様ですね。



*脱衣所から開かれたサロン
さて脱衣所です。天井は新しくて、雲が浮いた青空の様。

脱衣所のキワには団欒テーブルがあるので、早くも缶ビールを空けて談笑する奥様方も。それも年齢層が幅広くて、この松の湯がいかに間口が広いかがわかります。


*中島さんの富士山をとくと味わえ!
壁画は男湯女湯にまたがる富士山です。中島さんの平成25年12月サイン入り。結構最近です。そのせいか、嗅覚を研ぎ澄ませばほのかにペンキの香りがします。
壁画としてはこんな感じ。

水平線にオレンジの線がところどころ入っていて、船なのか、目印なのか気になります。ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください!


*身体つくりにもってこい
こちらが湯船ラインナップ。薬湯、深風呂ジェット、水風呂、露天風呂、サウナと盛りだくさんです。

水風呂で足をアイシングし、深風呂で身体を温める。少し熱くなったら、露天風呂か薬湯に。と、お湯リズムがつきます。
また、露天風呂はたかい囲いから広い空と立派な屋根が見えます。


そして露天風呂が浴室に対してはガラス張りなので、露天風呂からも富士山壁画が見えます!
このようにいろいろなお湯を揃えるだけではなくて、古き創りに新しきホスピタリティが満載。なので、ランで疲れた体をゆっくり癒すには最適な場でした。

※ナツヨン桶
松の湯さんの桶はケロリンならぬ、ナツヨン桶。銭湯で歌うシンガー石野田奈津代さん(以前1010にインタビューされてましたね)の提供桶とのことです。番台にてナツヨンさんのDVDがあったので買ってみました。


まだ、見れていません。銭湯らしいタイトルと、素朴なイラストがワクワクします。こちら見たらまたご報告します。
しかしこのような受容性がある銭湯は愛されるのだなぁとしみじみ思いました。



蛇足ですがその日の薬湯は蜂蜜きんかんの香りでした。そのかぐわしい香りが、ご近所の大学芋屋さんの蜜の香りとシンクロしました。


※リンスインシャンプー有り
※ケロリン桶ならぬナツヨン桶有り
※座式ドライヤー有り×1

やすこ。

【銭湯情報】レッツエンジョイ東京が銭湯表紙

2014-01-17 23:26:32 | 銭湯情報
~レッツエンジョイ銭湯~

東京メトロで配布されてるレッツエンジョイ東京!
フリーなのに充実の内容で私も創刊時から大好きなフリーペーパーです。

こちらではちょくちょく銭湯特集をされています。

2012年04月は

中野区の昭和浴場。タジマジックさんのマジックショーが見れる銭湯です。



で、2014年01月、今。

デザイナーズ銭湯としてふくの湯さんがご紹介されています。ポップな色使いが眩しいですね。友人がまさにデザイナーズ銭湯を探していたので、まんま紹介してしまいました。



このように銭湯に興味がない方にも刺さる様なエッジの効いた銭湯紹介をしてくださっています。まさに東京の楽しみ方提案ですよね。

銭湯検索すると、レッツエンジョイ東京さんの銭湯データベースがたまに上がってきます。その中にはもちろんレトロ銭湯もありますよ。
レッツエンジョイさんの取り組みが間口になって、そこからコアな銭湯ファンが生まれるのではないかと期待しちゃいます。

紹介されている二件は恥ずかしながらまだお邪魔したことがないので、是非行きたいと思います。
冊子で紹介されている視点と自分の視点の比べっこが楽しみです。


やすこ。


【温泉】富士山 御殿場市温泉会館

2014-01-12 10:23:37 | 温泉関連
~富士山を見るための湯~

本物って書くと、普段が偽物みたいですがそういうワケじゃないですよ。
でも、本物見ました!富士山の。確かにそう思えた一日でした。

その日は富士スピードウェイにて、普段はサーキットコースのところを、マラソンリレーする大会に出ました。
マラソンコースからはこんな真近に富士山!

マラソン前にも朝焼け富士山!

ランも富士山も堪能できて、私はホクホクでした。

しかし帰路につく際に名残り惜しくて、先輩らに聞いてみました。
「お風呂は行かない、、、でしょうか??」
ということで、優しい諸先輩らが、私のわがままに応えてくださりました。

そこで行ったのが御殿場市温泉会館。
入湯は良心的な500円というワンコイン!富士山と問面にある山に設けられた御殿場市の温泉です。

湯船は一つで、軽く階段で下がると湯船になっています。

そうして湯船に浸り、いそいそとガラス窓に近付くと、、、富士山が現れます。

夕方だったので、夕焼けと共に富士山が色を変えてゆきます。

午前中には雪山も眩しい姿でしたが、だんだんとシルエットだけに。そして御殿場市の街明かりと一緒に馴染んでゆきました。


私は改めて思いました。
恥ずかしながら、今まで富士山を見たことがなかったなと。
確かに富士登山は一度しましたが、その時は登ることに集中して、そのものの美しさを感じいることはできていませんでした。
こうして朝焼けから夕焼けまで富士山を見て、夕焼けは湯船から見て、富士山を初めて見れました。

ちなみに湯船は割とぬるめでした。
多分富士山をゆっくり見るためかと思います。土地柄、老若男女が訪れるこのような公共温泉は、それくらいがちょうど良いのかもしれません。
泉質はナトリウム泉アルカリ性単純温泉なので美人の湯とも言えるはずですが特に記載はありませんでした。効能の肩書きもこことなれば、必要ない環境かもしれませんね。

これまで壁画の富士山を幾つか見てきましたが、こうして富士山そのものとちゃんと対面できたことで、より銭湯壁画への感動が研ぎ澄まされたのではないかと思います。
壁画と堂々と対面できるかな。

こんな感じに御殿場市温泉のお湯のみならず、富士山の姿に触れたからこその感動があったので、今日は前段から長々と書かせて頂きました。

改めて、銭湯な一年のはじまりです。


やすこ。