〜一つの銭湯をみっちり愛するカメラマンさん〜
先日 銀座ニコンサロンで、素敵な写真家さんに出逢えました。
澤田勝行さま。
東京での展示はもう終わってしまったのですが(大阪ニコンサロンは3/22からだそうです。)これからこの様な素敵なお写真、
そして何よりこの様な視点が銭湯を伝えてゆくのだと感動しました。
紹介文章にもある様に、この展示は大阪府泉佐野市にあった大将軍湯さんを、
澤田さんがイチ常連さんとして撮影し続けた写真の写真展でした。
1つの浴場さんにスポットをあてると、
その浴場さんのストーリーが浮き彫りになりますが・・・それだけじゃないのです。
1つの浴場を通して、日本の銭湯を営む人の想いや息づかいが生々しく・・・しかも生き生きと感じられるのです。
これは、常連さんとして家族の様に大将軍湯さんと生きてきた澤田さんだから撮影できたのだなと思います。
個人的に心が震えた写真を特筆すると・・・
番台のお父様がつかの間の閉店時間の入浴中に、顔と頭を洗っている写真。
(澤田さんも一緒に入浴していたそうで、慌ててカメラを取りに行ってシャッターをきったそうだ)
あと、そのお父様が休日にお出かけする際に、よそ行きの服装で笑顔をこらえている写真。
行った事がない大将軍湯さんに思い切り想いをはせて、
自分と距離の近い浴場さんに想いをはせました。この浴場さんを知らない人でも感じることが沢山あるかと思います。
素敵な展示。いつか写真集でみたいな・・と思いました。
ちなみにこの展示、「ニコンサロン銀座での展示で、銭湯をテーマにしたカメラマンさんの展示がある」と情報をキャッチしたものの、
バタバタしておりスケジュール化できず。
そんなバタバタの日常で、たまたまた銀座をガツガツ歩いていたらニコンアートギャラリーの看板が目に。
もうそりゃ勝手に運命を感じました。
やすこ。