銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】祐天寺 効明泉

2017-02-26 12:26:40 | 銭湯レポート
〜目指す山は世界!アウトドア気分を盛り上げる、山小屋銭湯〜

私たちは「銭湯といえば富士山」みたいなイメージや憧れがあり、その世界観が大好きです。
しかしその世界観の斜め上をゆく銭湯がありました、目黒の効明泉さん。


〜ログハウスみたいな入口〜
入口からして「お!」と思います。
「効明泉」と書かれているのは素敵な木の看板。

左右にクロスで木枠の格子。

破風などは無いけど、入口からこんなに凝った様子は眼を惹きますね。


〜脱衣所もログハウスな趣〜
カウンターをくぐりぬけ脱衣所にはいると、なんだか雰囲気が普通の銭湯と違います。。
一言で言うと、ログハウス感があるのです。

照明はランタン風だし、随所に木枠やレンガのようなつくり。
ちょっとした旅行気分になります。
私も幼いとき宿泊した、ユースホステルを思い出しました。


〜世界の山!〜
浴室に入ると見慣れない、迫力ある山脈のタイル絵。
険しい、、でも、背景色が薄ピンクでなんだかその険しさは和らいでしまいます。

なんとこれ、フランスの山脈シャモニーだそうです。男湯はスイスのマッターンホーン。シャモニーは登山発祥の聖地としても名高く、名前聞いたことある人も多いかと思います。
この山脈を観ながら入る浴槽は気持ちよいし、気分もおだかやになりますね。

今は浴槽のジャグジーはおやすみだそうですが、とても清潔に手入れされた浴槽で思いっきり脚を伸ばすのは爽快です。



***すっかり後になりましたが、この山小屋風な造りは全て店主さんのこだわりによるもの。
店主さん自身が大の登山家で、お店を休みにできたらまた海外に登りにいきたいとのこと!!

なるほど納得でして、こんな一風変わった造りは店主さんの並々ならぬ登山愛にあったわけです。

私は山には詳しくありませんが、
カウンター前で山脈の写真などを見ていると、ちょっと旅にきたような不思議な気分。アウトドア好きな方はもちろん、そうじゃない方にも気さくな店主さんのいらっしゃる効明泉さんへ是非!


*ケロリン桶あり
*牛乳、ビールあり

やすこ

【大阪銭湯】心斎橋 清水湯

2017-02-25 06:26:58 | 銭湯レポート
〜大阪上陸時の朝風呂はここ!〜

大阪の心斎橋にあり、深夜バス降車組も嬉しいアクセスの清水湯さん。

ファミマ上にあるからいかにも便利。
銭湯に大概の必需品は売っているけど、
例えばメイクシートとか、無印の化粧水とかファミマで買えるから、旅人には便利すぎます。

そして、やはり想像通り、深夜バス組で賑わう脱衣所。朝方の常連さんは、もはや当たり前のこととして涼し気に入浴されていて、あまり指導をするテンションの方はいないです。
その代わり、従業員さんがこまめに掃除をし続けていらっしゃるため、有る程度の秩序は保たれています。そうせざるえなかったのかもしれません。


〜デカデカ浴槽〜
浴槽がでっかいし、深いです。
関東のレギュラーサイズ?の倍はある、各浴槽。

座れば半身浴、浸かれば全身浴。
確かにこれができる段差は関東にも沢山あるのですが、多分四角の一辺しか段差がなかったり、または四辺段差があるけど立方体でコンパクトサイズだったりするから、、そんなに意識をしないのかもしれません。
そんなちょうどよくラージサイズ&段差付き、な浴槽です。
ちなみにこのサイズ感だと、浴槽内で歩きたくなるってやつです。
ぷかー、ぷかー、と人が他にいない時に歩行しました。なんだか幸せでした。

ちなみに浴室のざっくりすぎるレイアウトはこんな感じです。

洗い場をかいていませんが、この浴槽らの手前に洗い場エリアがあるから、まぁ全般的に広々ですね。


〜朝ドラをサウナで〜
清水湯さんはテレビ好きです。
まず、浴場のセンターにもあるし、
有料サウナにもあるし、ミストサウナ浴にもあります。もちろん脱衣所にも。
そんな訳で、朝ドラを最初は脱衣所でみて、サウナでみました。
素晴らしい朝の仕上がりです。
また、サウナはそこそこ広く、また木目も綺麗で清潔でした。また、敷くタオルマットが入口にあり、贅沢なタオルサービスです。たまに手ぬぐいをお尻に敷いて、ちんまり座る私には嬉しかったです。


〜変身シャワー〜
もしかしたら関西で他にもあるのかもしれませんが、サウナ手前にあるシャワーがミラクルです。
アルミのパイプが円柱状に組まれています。まずその形からして私には珍しいのですが。

その中に入りボタンを押すと各パイプにある栓から、シャバババーっとお水が出ます。秒単位で、下の栓から上の栓へ水圧の強弱が移動され、、身体にかかるシャワー圧は上下します。
昔のアニメとかにあった変身シーンでスパイラル状のオーラを浴びているような気分になります。説明難し!
初めてそのシャワーを浴びたら、絶対びっくりしますよ。


*どちらかと言うとスーパー銭湯よりな銭湯ですが、親しみやすくって、特に遠方から来て初めての銭湯という様な方にも勧められる銭湯です。
ちなみに電源コンセントはお金を払えば使えて、差し口もたくさんあるからみんなスマホ充電していました。
気持ちよく旅人が使える様に、、ここまでくるまで様々なドラマがあったのでは。私が覗いたのはあくまでも、土曜の朝風呂なので他の時間帯や男湯も気になりますね。


浴室は螺旋階段かエレベーターであがります。螺旋階段したに、キャリーケースをおけますよ。


やすこ。

【東京銭湯】北千住 大和湯

2017-02-19 06:26:01 | 銭湯レポート
〜硫黄のしあわせ〜
ハップ。硫黄臭。社会人くらいの年齢になった人ならば、
この香りで 何か思い出がよみがえる人も少なくはないでしょう。
もし、思い出す事が有る人は 今すぐ大和湯に行くしか無いです!



〜ハップのしあわせ〜
大和湯さんは「草津温泉ハップ」と看板に書いてあり、
浴場の近くを歩いているだけでも 硫黄の香りがふんわり。
お湯は加温のみなので、比較的ぬるめですが、
ジワジワとあたたまる感じが肌でわかります。
いい香りです。

個人的にハップの思い出と言えば、熊本の廃業されてしまった「くすり湯」さん。
くすり湯さんもハップの湯で、というかハップしかない銭湯で、
本当にいいお湯でした。効能に関しても手書きの渋い看板がありましたが。

大和湯さんは昔ながらの破風に格天井、そして凸湯気抜きのという
ばっちりな東京らしいレトロ銭湯。

ここにもこんなありがたいお湯があるのだと思うと、うれしいです。

ちなみに「銭湯といえば足立」で風呂わく三さんが大和湯を紹介された際の誌面が
脱衣所内に貼ってあり、「ビートたけしさんも幼少期通った銭湯」と記載されていました。


〜眺めるはリアル溶岩の山〜
大和湯さんはペンキ絵は無く、浴槽に験した壁面にはちょっとしたくぼみが有り、
そこに富士山の溶岩がどどどーんと全面的に積まれています。
溶岩には観葉植物(ツタ)が這われていまして、溶岩の動きがよりダイナミックに観えます。
石庭に置く様な石の置物もあったりして、「ぼーっ」とする時の形式には最適です。
ハップの湯にすごく相性がいいんだと思います。


〜側面の和み〜
男湯女湯の境の側面は、ペンキ絵タッチの壁画がありました。山脈の中、小さな赤い屋根の家が2つ。

正面の富士山溶岩はやはり険しいし、厳つい景色ですが、このような淡い筆使いの絵もまた印象が違って良いですね。

また個人的に床面のタイルの丸形がお気に入りです。丸形のタイルの場合、小石くらいの粒タイルが多いけど、大和湯さんの床の丸形タイルは大判。
こちらも視覚的な印象は抜群でした。


〜さりげないけど、すごい水槽〜
浴槽の素晴らしさもありながら、脱衣所もさりげなくすごいです。
というのは、脱衣所のロッカー上にさりなげなくある水槽。
何気なく眺めているとびっくり!
立派な金魚が尾を優雅にヒラヒラとさせ、泳いでいるではありませんか。

属性で評価するワケじゃないけど、金魚すくいでは絶対入手できない金魚たちではないか。
それを女湯のロッカー上に置いておもてなしをする、そんな大和湯さんはさりげなくすごい。


***店主さんはとっても気さくで、銭湯お遍路の方もそうでない方も、
銭湯話、世間話で盛り上がる事ができて とっても素敵な方でした。
このハップ湯は、もっと話題になってもいいのになとしみじみ思いました。


*番台は脱衣所が見えない設計
*ビール2銘柄あり
*リンスインシャンプー&ボディソープあり


やすこ。

【掲載紹介】ananweb銭湯特集「今、お一人様銭湯がアツい」

2017-02-18 10:26:57 | メディア・イベント出演
ananwebさんに「今、お一人様銭湯がアツい」の記事を掲載して頂きました。
4つの浴場さん(銭湯)を紹介しております。
http://ananweb.jp/anan/93028/

<紹介した銭湯(紹介順番)>
① 桜台 天然温泉久松湯さん 
② 八丁堀 湊湯さん
③ 上野 寿湯さん
④ 蒲田 改正湯さん

もちろん上記以外もオススメの銭湯は沢山あるのと、
何よりご近所銭湯を見つけて頂きたいので以下でも検索してみてください!
【東京浴場組合】http://www.1010.or.jp/map/

実は 今回は、ライターさんと昔からの縁がある方で、
前々から一緒に何かしたいと思っていたのです。
彼女も銭湯が好きで、もちろん流行にも敏感な美女。
そういう子が、生活の中に銭湯を取り入れてくれたら。
そのきっかけの小さな1つになるならば。そうだといいなと思っています。

また、女性媒体、しかもトレンド最先端のananという媒体から、
発信出来る機会ができて嬉しいです。
WEBだから、今と限らず、検索か何かでこの記事に触れてくれるといいな。

*最後に、写真や文章の確認にご尽力頂いた各浴場さん、
 特別に写真使用許可を下さった写真家椿さん、
 ライターの彼女に感謝です。


やすこ。

【東京銭湯】品川区 下神明 大盛湯

2017-02-12 21:26:36 | 銭湯レポート
〜自然が最大の見せ場と語る浴室〜
大井町から一駅の下神明駅から徒歩4分。

立派な破風が連なる、荘厳な入り口。
ここから期待するのは、浴室の壁面です。
こんな立派な破風ならば、ペンキ絵があるかな、タイル絵かな等色々妄想して入ります。


〜斜め上をゆく壁面〜
でも、こんな斜め上の期待の裏切られ方は初めてでした。
なんと。
(映画で言うとここはネタバレと書いておきたいくらい。行って驚きたい人は読まない方がいいかも?)

壁面はガラス窓で・・・岩肌険しいお庭が見えるではありませんか!
しかも木が2本程あるのですが、少し競り上がり、岩肌の傾斜は凄まじい。

普通は釜のスペースが、浴室のすぐ背面にあるところを、
その間に庭を設けたという大胆さには驚きます。

また、女湯の特権ですが・・・なんと庭の右側には、
煙突がニョッキっとそびえ立っています。
煙突の上を観る事は多いけど、この下の方の図太い感じはなかなか観れないですよね。
ちょっとマニアックですが、ここは女湯万歳です。

こんな景色を観ながら入る浴槽は最強です。


〜深めな浴槽。深めな熱さ。〜
お湯の勢いも結構良くて、浴槽も一般的な関東の浴槽より高い印象。
高い分だけ、そのお湯が浴槽でいい感じに流れを作っているのが体感できました。
というのも、右手の浴槽内の段差に浸かっていると・・
腰のあたりにとっても心地よい熱が循環するのが肌でも感じれたからです。
それはジェットの勢いよりかは「熱!」という感じ。
気持ちよいですよ。冷え性の人等是非。


〜楽しい楽しい世界もある〜
壁面がなく、景観で勝負・・というと
荘厳な世界の印象があるかもしれませんが、そんな事はないです。

まず壁面に男湯女湯の境目のアーチ下には、お城のタイル絵。

また男湯女湯の境目の洗い場の壁面には、ヨーロッパの田舎風景の絵。
これが珍しくタイルではなく、まるで水彩の様なやわらかいタッチ(水彩ではないですが)の
イラストであばらや等もすっごく情緒的。

大盛湯さんのこの壁面をみて、ヨーロッパのお城や田舎風景のタイルも研究すると楽しいかもなんて思わされます。


〜立体的自然〜
こんな盛りだくさんの大盛湯さんですが、最後にうなった事があります。
洗い場で、入り口のすぐ側に座って洗っていたのですが・・・
「自然に囲まれている」感覚になりました。
それは「脱衣所から見える庭園」と、「浴槽に面した石庭」が視覚的に左右に位置しているからです。
(あんまり奥に行くと、脱衣所の庭園は見えないので 入り口が狙い目)
この計算された様で自然な配置は、まずは明るい時間に行ってみて、感じて頂きたいですね。

そんな言葉では語り尽くせない浴場です。


やすこ。