銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【記事寄稿】池沢絵さん朗読会inはすぬま温泉・・全国浴場新聞

2018-02-25 12:26:21 | メディア・イベント出演
〜池沢絵さん朗読会レポートを、
全国浴場新聞さんに寄稿させて頂きました〜


全国浴場新聞さんに、2017/12/23に開催された池沢絵さんの朗読会のレポートを寄稿させて頂きました。

銭湯の経営者さんが主に購読されてるので、こちらブログでも近い内容をアップしてみました。記事はこちら

銭湯でのイベントは、集客に直接的に寄与しないと言われがちで、それがデメリットであり将来のメリットなのですが。
今回の池沢さんのイベントは、はすぬま温泉さんの常連さんも多く、常連さんらが銭湯に思いを馳せる空気がよく感じられました。銭湯でのイベントのポテンシャルを感じる機会になりました。



やすこ。

【イベント参加】池沢絵様の湯ったり朗読イベントinはすぬま温泉

2018-02-24 22:26:26 | 参加イベント
〜銭湯での朗読イベントのポテンシャルを感じた昼下がり〜

もう昨年末の事なのですが、池沢絵さんのはすぬま温泉さんでの朗読イベントレポートをアップします!

直前まで別の用事があって諦めかけていたところ、偶然にも行けた・・・その事を運命と思うくらい素敵なイベントでした。
ほぼ同じ文章を、今年2月の全国浴場新聞さんに寄稿させて頂きましたが、
銭湯経営者さん以外の方にも 素敵さを伝えたいので ご紹介させて下さい!!

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 2017年12月23日(土)。年の瀬。リニューアルされたばかりの東京都大田区・はすぬま温泉の脱衣所にて、朗読会が行われた。
朗読者は、銭湯サポーターズフォーラムでも毎年司会を勤めてらっしゃる池沢絵(いけざわ かい)様。
フォーラムでも銭湯マニアから浴場経営者まで、幅広い銭湯への理解を示しユーモアを効かせてくださるトークは東京の銭湯関係者からも大人気なナレーターさんだ。(ご自身も銭湯がお好きという事で納得。)


 そんな池沢様がセレクトした朗読は、クリスマスにぴったりの心もあたたまる2話。1つは銭湯にまつわる親子の話。2つは心寂しいOLに起きたクリスマスの奇跡の話。イベントは老若男女問わず会場に集ったが、それぞれの経験を重ね合わせながらじっくり聞き入っていた様子だ。池沢様の朗読が優しい感情に溢れており、気持ちを入れずに聞く事はむしろ難しかったのかもしれない。

 また、朗読が始まった瞬間に脱衣所は非日常的になった。池沢様の様々な表情の声が、新しい漆喰の壁にすっと響く。その空間にカラフルなステンドグラスを通した優しい陽が彩られる。朗読と銭湯の空間が織り成され、年の瀬のせわしなさを忘れる様な特別なひとときだった。


 また、朗読後は店主の近藤様と日本銭湯文化協会理事の町田忍様による銭湯に関するお話も特別に設けられた。先ほど迄は息を止める様にして朗読の世界に入り込んでいたお客様達も、お2人の銭湯談義に笑ったりと、また違う楽しい時間を満喫した。特に昔の「銭湯あるある」は会場からも様々なお声があがった。


 本イベントの魅力は池沢様の朗読、近藤様・町田様のトーク等演者様の魅力で語り尽くせるが、実は細やかな工夫も見逃せない。例えば空間の演出としては、クリスマスをイメージしたホットハーブティーやお菓子が用意され、オリジナルアロマが焚かれていた。お陰で、脱衣所は心地よい香りでいっぱいだった。もちろん、茶目っ気も忘れていない。イベントスタート時に近藤様がトナカイの恰好で登場という常連様もビックリの演出もあった。
 他にも、朗読の物語にちなんで間伐材の輪切りが配られ「大切な人にメッセージを書いて渡してみましょう!」というご案内も頂く。朗読の大切な時間を、家でもう一度心に反芻したくなる様な素敵なギフトだった。朗読者池沢様、近藤様、と主催団体・銭湯もりあげた〜いの工夫が随所にちりばめられていた。
 この様に様々な工夫で、参加者にとっては「いつもの銭湯」が更に「スペシャルな思い出の場所」に変わりうる。

 イベント終了後に入浴を済ませ暖簾をくぐる頃には、「こんな忙しい時こそ銭湯に来よう・・・」と自然に思わせてくれた。銭湯という空間ごと好きなる魔法が今回のイベントにはぎっしり詰まっている。まさに「湯ったり」できるイベントだった。

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やすこ。

【北海道銭湯】千歳 末広湯

2018-02-18 20:26:34 | 銭湯レポート
〜旅の疲れも癒してくれる、機能的にも楽しい銭湯〜

北海道の玄関、新千歳空港から車で10分くらい、最寄りは千歳駅から徒歩5分くらいにある、末広湯さん。



〜ちょい熱めが北国にマッチ!〜
メインの浴槽はお湯はちょい熱めなので、銭湯が初めての方は右にある薬湯浴槽からのスタートがおススメです。
薬湯は宝寿泉(じっこう湯)です。この香りはいつ嗅いでも懐かしい。。

また、右側の浴槽は鉱石を入れた浴槽でありがたみが増します。

そんなオプション浴槽ではありますが、そもそも浴槽のお湯は全て地下水で、湯上りはお肌もすべすべします。(この地下水は、入口近くにある水飲み蛇口でも飲めます。贅沢。)

両側の浴槽は、岩からお湯が出てくる造りです。視覚的に贅沢ですね。



〜北国らしい凸天井にホッコリ〜
天井は青森でも沢山出逢った、部分的凸型湯気抜きです。
浴室の後ろ部分から凸になっていると、単純な三角屋根よりも雪が積もった時になだらかに落雪されそうです。
この屋根の秘密はもっと探りたいものです。

浴槽を楽しみながら、天井をボーっと眺めます。



〜ご当地サウナでポカポカ〜
銭湯好きと限らず、ご当地系は嬉しいもの。なんと末広湯さんはご当地サウナ。

横一列で3人〜4人座れるサウナは、「カルストーンサウナ」。このサウナは「発祥地:千歳市工業団地」と記載もありました。そう、千歳市は工業団地があるのです。他食品メーカーの工場なども多く、様々な技術が生み出された場所とも言えるかもしれませんね。

そんな千歳市生まれのサウナを、千歳市で入れるのは幸せです。

私はサウナにはあまり詳しくありませんが、壁は木製ではなくコンクリのような石でできていました。温かみはどうやら壁面にあるヒーティングから出ている模様。ヒーティングは道内だと部屋に付けている住宅もありますが、もちろんサウナ用かと思います。あまり熱すぎないので、ゆるゆる長く過ごせるのが良いところです。

地元の方が「垢がよく出るようになった!」とサウナのことを自慢げに話してくださりました。



〜脱衣所は和気あいあい。野菜販売もあり。〜
女湯の脱衣所には、野菜販売箱がありました。立派なごぼう、おじゃがが各120円とお買い得でした。ちゃっかり購入。


※写真はフロント前の休憩スペースのテーブルにて撮影。
時期にもよるそうですが、このような場があると会話が弾みますね。

また、脱衣所の中心は北海道ではよくあるプラスチックの脱衣籠を置く二段の棚がデンと構えられています。もちろんロッカーもありますが、みんな籠使いです。
改めて籠は便利ですね。混雑してきたら、籠ごと移動できるし。うまく融通きかせて、パパッと着替える身のこなしが気持ち良い脱衣所でした。


***空港にもスーパー銭湯はありますが、北海道の地元の空気を感じながら帰路に着くにはここがおススメです。
身軽になった身体で乗る飛行機は気持ち良いものです。


*番台式ですが、脱衣所は見えにくいので、初めての方も安心です。
*牛乳あり
*野菜販売時期によってあり



やすこ。

【東京銭湯】蒲田 ゆーシティ

2018-02-17 22:26:46 | 銭湯レポート
〜黒湯の露天風呂で仕上げた後は、2階でご飯〜


蒲田の銭湯はお座敷(入浴フロア以外で飲食できるスペース)がある銭湯が多いです。
お座敷というと、団体で行かないと楽しめない気がしてしまうが何のその。
その点のハードルはとても低く、誰が誰と行っても、楽しめる事間違いありません。
そんなお座敷銭湯の1つ、蒲田の「ゆーシティ」さんです!




〜2段構えの浴槽は何れも勢いよし〜
屋内の浴槽は2段仕立て。

中心に1段高い浴槽が有り、左右には 高い浴槽からお湯を受ける浴槽があります。
まず中心の浴槽は、浴槽内が円形でジェットバスが4機付いています。
皆でお湯を囲むスタイルです。

上段のお湯は気持ち熱めですが、
ゆっくりジェットを楽しめる程度の温度。

またこの上段浴槽からよく見えるのはビーチのタイル絵。

銭湯にはたまに南国を彷彿させるタイル絵がありますが、
今回は岸辺のヨットがとても心地良さそうなタイル絵。
タイルがツヤ消しのちぎり絵のようなタイル粒で、
この風合いのタイルはやっぱり優しい印象があって好きです。
南国も良いですが、身近な幸せを感じる瞬間は何よりの至福の時です。

向かって右の下段の浴槽は、ジャグジーですが、
上段から受けたお湯のザバザバとした勢いも相まって とっても躍動的な浴槽です。
また向かって左の下段の浴槽は、水枕つきの寝風呂です。
レイアウトはざっくりこのような感じです。

すでに屋内の浴室で豪華です。


〜濃い!黒湯の露天風呂〜
黒湯というだけでもありがたいですが、ここは外気を感じる岩風呂です。

濃い黒湯あるあるですが、お湯が黒いため 皆さんがどの様に座っているかわからず、
思いがけないところで人とぶつかってしまう・・・というのが今回も発生していました笑。
例えるとお湯は・・黒豆の煮汁の様に濃く、黒いです。

黒湯は何も説明書きが無い事が多いですが、
ゆーシティさんはちゃんと「地下120mからわき上がる・・」等黒湯の説明が有り、
より効能を感じる気分になりました。
そしてやっぱり肌がしっとりです。

また横には、スイッチ式の打たせ滝もあります!



〜濃い!地元の方のカラオケを聞きながら、お食事〜
湯上がりでサウナタオルを返却&牛乳を購入する最中、2階からは楽しげなカラオケの声が。
店主さんに「2階はカラオケしなくても入れますか?」と聞くと
笑って「大丈夫です!よかったらその牛乳を上で飲んでもいいですし。」と答えてくださりました。
なんとー!そんなオープンな場所ならば行ってみようじゃないか・・・という事で、
カラオケの声に惹かれる様に2階へ。
2階では確かにカラオケをする人、ご飯を食べる人、宴会している人、
もちろんお一人の方もいらっしゃいました。

とにかく、過ごし方は自由ーー!!

せっかくなのでご飯も頂く事にしました。
釜飯がお勧めの様だったので、使い切りの火を灯して頂き、
火が消えるまで待つ(なんだか懐かしい)釜飯を食べました。

カラオケは1回100円で、券売機でカラオケ券が販売されています。
歌は店員さんが入れてくださり、場合によっては券売機購入を代行してくださるホスピタリティも。
もちろん、間奏と唱い終わりは皆で拍手。
拍手する事で、歌う人と歌わない人がつながる感じがして妙に心地が良いものです。
料理メニューも豊富なので、次回はカラオケとセットで再チャレンジしたいものです。



***黒湯のパワーでか、身体がポカポカの湯上がりでした。また、黒湯に至るまでの屋内が充実していた事もありがたい事ですね。そして何より、セットで楽しめる2階の和気あいあいとした雰囲気が・・・湯上がりをより楽しく仕上げてくれました。




やすこ。

【東京銭湯】蒲田 寿湯

2018-02-11 23:26:12 | 銭湯レポート
〜センターの丸形浴槽で湯を味わい、天井を見上げる心地よいリズム銭湯〜
寿湯さんという屋号は関東では多い方ですが、今回は蒲田にある寿湯さん。
魅力は関東では少ない「まん丸な浴槽」はじめ、様々な魅力がございます。



〜センターに丸形浴槽〜
丸い浴槽はざっくり分けると「熱め」「ふつう」で仕切られており、
まるで「熱め」浴槽が1ピースのピザの様な形・・と思いました。

「ふつう」温度の中で歩行を進めると
少し浅めの「ジャグジー」エリア、「座ジェット」エリア、「電気風呂」エリア、
とまるでカリキュラムの様に楽しむ事ができます。
また、浴槽内は踏み外しにくい様、床のタイルは色合いや形状がちゃんと工夫されていて、その点を見るのもちょっとした楽しみです。
他にも、円形の浴槽にカーブ状に沿われた水枕も気持ちが良く、また冷え冷えでした。


お湯は柔らかく、敷地横に薪が積まれていた景色を思い出し、
尚更お湯をありがたく頂きます。

中心に浴槽の解説のスタンド看板があるのですが、
なんだかレイアウト変更したのか 看板に貼られたプレートと浴槽の内容が微妙にズレていました。
が、気にする人はいなさそうです笑。
(つまり浴槽をリニューアルした軌跡・・という事ですね)


〜円の浴槽と相性抜群な、高い高い湯気抜き〜
円の浴槽の魅力は、きっと知り合いで行くとゆるーい会話が弾むところでしょう。
横並びの浴槽だと、どうしても相手のペースに合わせて入浴してしまうし、
それによって入る浴槽が左右されてきます。
けど、円形だとエリアが変わっても 会話がしやすいからマイペースで入浴出来そう。
友達と行きたい浴槽です。

と言ってもこの日は賑やかに話す人はいなく、
お客様は沢山いらっしゃいましたが、皆粛々と円形のお湯を満喫していました。

そんな場合でも天井が高い凸湯気抜きだから、
目線のやりばに困る事もないです。
めいめいに天井を見上げたり、ぼーっとしている。
高い天井に相性バッチリの申し合わせた様な、浴槽でした。

また、洗い場が3辺なので、洗い場の照明が、
浴室全体の照明になっていて 暖色系の照明が絶妙にあったかい雰囲気を出していました。


〜無料サウナ〜
サウナはどうしても有料が多い関東で、なんと無料サウナ。
大きくはないけれども、私が行った際は サウナの主の様な人はいなく、
まんべんなく皆が楽しめている 使いやすい雰囲気です。

水風呂が恋しくなりますが、立ちシャワーの水が結構キンキンなので、
汗流しに立ちシャワーを使えば問題なしかと思います。


***全然前情報なく行ったので、とても良い銭湯でビックリしました。
銭湯激戦区蒲田で、愛され続けているポイントがすごくわかった気がします。


*お釜ドライヤー・普通ドライヤーあり
*牛乳あり
*無料サウナあり2段


やすこ。