銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】浅草 曙湯

2017-04-29 23:26:46 | 銭湯レポート
〜佇まいの風格と浅草を詰め込んだ壁面〜


浅草の銭湯らしい、曙湯さん。
二度目の訪問のきっかけは、藤棚。
この季節、曙湯さんの藤棚が美しいと噂をききつけてまた来たくなりました。

う、美しい。ライトアップも丁寧にされていて、息をのみます。

私は中学校の校花が藤で、校歌にも藤がでてきまして、三年間ではあるけど、藤棚をシンボルにして過ごしていました。
だからなのか尚更、藤棚が愛おしいです。

堂々たる破風と、そこに共存するかのような藤棚の風格は見事。
以前改築前は、文化財に指定されていたのも納得です。


〜浅草を詰め込んだ壁面〜
高い天井にある壁面は、富士山と、、
その手前に雷門があり、
背後から隅田川が流れ、
その流れを操るごとくハリーポッターみたいな魔法使いと、、、
スカイツリー。

何度みても、すごい。てんこ盛りです。
でもこれが馴染むのは、浅草だからなんでしょうね。
外観の荘厳さと対比して、ポップな壁面はなんだかギャップ萌に近い楽しさがあります。


〜ジャグジー尽くし〜
ラインナップはこちら。


左から個人ジャグジー、ジェット、座マッサージ、そしてマッサージ系の浴槽と大きな浴槽はひとつづきで、マッサージを楽しんでから、解き放たれた魚みたいにジャグジーの泡に包まれます。

また浴室内には、更に瓦でつくられた浴室がありガラス窓で区切られています。

この浴室内は、ちょっとぬるめのジャグジー。ドアをあけた瞬間、外気を感じて気持ちがよいです。
ちなみにここには造花の藤房が垂れ下がっていて、それもまたこの浴場らしさが出ています。


〜湯上りにも風情溢れる〜
曙湯さんは脱衣所もすごい。
まず格天井は、梅と菊?の絵が当てこまれているのです。丸い円の中に動きある木花が美しい。格天井はそれだけで迫力があるけど、花が入ると文字通り華やかで優しく見えますね。

更に脱衣所には敷居があり、休憩スペースがあります。脱衣所って、湯上り直後の人が多くて常連さんじゃないとあんまりくつろぎにくい。
でもスペースがあれば、カウンターで牛乳を買ってきて、、一息もしやすいです。
特に今回は縁側に出て、隙間から藤棚を覗きこんでみたり。

贅沢です。


***藤棚につられての再訪でしたが、やっぱりこのきめ細やかな曙湯さんの造形そのものの素晴らしさを見つめることとなりました。

番台ではちょうど交代時間で、旦那様と奥様がお話をされていました。藤のことを少しだけお話。やっぱり、また来年もきたいし、その前にも来たいです。



*ケロリン桶あり
*牛乳あり
*カウンター式


やすこ。

【参加銭湯イベント】日暮里 斉藤湯レディースデイ

2017-04-28 23:26:56 | 日々銭湯レポート
〜斉藤湯さんのレディースデイに行ってきました〜

日暮里斉藤湯さんの、女性限定イベント・レディースデイに行ってきました。

なんと男湯ぶちぬきで、女性だけで全フロアを楽しめるという、なんとも贅沢なスペシャルデー。
普段は定休日なところを、女性のためにオープンしてくださるということだそうです。


※ポスターは斉藤湯さんにご了承いただき、そのまま貼り付け!
斉藤湯さんの過去ブログはこちら
斉藤湯さんのばんぺい湯の過去ブログ


〜アロマキャンドルの灯る薔薇風呂〜
やっぱり露天風呂の薔薇風呂が魅力的でした。ちょっとダウンライトで、アロマキャンドルがハートにレイアウトされている中薔薇風呂に浸かる。。。
薔薇風呂はもしかして、人生初?(ネットに入った薔薇風呂はあったけど)
薔薇の蕾がたっくさん浮いていてゴージャスでした。

そして湯上りは背中に薔薇の花びらが。一緒に行ったお友達の背中の花びらを、あららーと言いながら取るのもなんだか楽しかったです。


〜男湯との微妙な違い〜
基本浴槽数も、種類も同じでレイアウト違いなので、男女平等でした笑。

あとは、洗い場仕切りについている富士山タイルが浴槽(水風呂と熱湯)から直視できるレイアウトであるというとこが違いました。ちょっとだけ富士山タイルの存在感が強いかなと。

また、気持ち、高濃度炭酸泉の浴槽サイズが女湯の方が大きいかな。ほんの気持ちなのですが。

と、微妙な違いや、レイアウトの違いを楽しませていただきました!


〜フェイシャルをしました〜
事前予約をしていたフェイシャルを体験しました。仕事おわりであまり余裕ない時間に着いてしまい、ロッカー待ちをするとメイクを落とせなさそうで困ったなぁと思っていましたら、、籠で良ければ浴室に入って大丈夫とご案内いただきました。
店主さまはじめスタッフさま皆様がスムーズなご案内をしてくださり、おかげでメイクを落としてフェイシャルすることができました。スムーズなご対応に感謝です。そしてご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。

そして肝心のフェイシャルは、肌がツルツルになりまして翌日の調子も良かったです。最近肌荒れ気味だったけど挽回しました。やっぱり銭湯とフェイシャルのかけあわせは最強ですね!



レディースデイ用ののれんは、店主様の奥様が手作りだそうです!すごい!!
こうしてきめ細やかなところまでおもてなしが込められたレディースデイ、満喫させていただきました。ありがとうございました^ - ^いつもの斉藤湯さんも大好きだけど、様々な楽しみ方を提案してくれる斉藤湯さんが大好きです!!
皆様、お疲れ様でした!


やすこ。

【広島銭湯】広島市南区翠 大学湯

2017-04-23 06:29:04 | 銭湯レポート
〜お湯が溢れる滝、広島のここにあり〜

「お湯が溢れる贅沢」を視覚的にしかと感じる、ことができる銭湯があります。

東京都北区には橘湯という、
戦艦のようにせり出した浴槽から
ザバザバとお湯が流れ溢れます。
そんな見せ場のある銭湯は橘湯さんしかないと思いきや、、この大学湯さんはまさにそれです。



〜コンパクトに詰め込まれた浴槽〜
浴室は縦長で、男湯女湯の境に浴槽があります。

手前には気泡風呂。まさに1人サイズの気泡風呂で、なかなか珍しいです。がんばれば2人入れるけど、、多分これは「1人で泡に包まれるべし」という趣旨のスペースなんだと私は解釈しました。
ブクブクって、今更だけど落ち着きます。


それから電気風呂。
奥にエステ風呂。エステ風呂は正面向きが多いけど、横向きで入ります。
もしかするとエステ風呂は、かなりな勢いのジェットだから(更にジェットを受けて手すりにつかまり、泳ぐような姿勢のイラストがよくあるから)
横向きにした方が収まりがよかったのかもしれません。

こうして、エステ風呂はじめ、浴槽レイアウトの工夫はかなりなもの。


〜視覚的に満ち足りる溢れる浴槽〜
浴槽からお湯が溢れ出やすいつくり、浴槽のヘリに低く傾斜がついたつくりです。
傾斜からザバザバとお湯が溢れ出ていますが、受け皿みたいに小石が積まれた囲いにお湯が入っていきます。

低く傾斜がついたエリアは、私の腕一つで軽くふさげるようなサイズ感。もちろんふさげどもふさげども、意味はなくて、お湯はちゃーんと溢れ出てゆくのですが。


〜いつかは塩サウナを〜
浴室の洗い場には「塩サウナ以外では塩を使わないで下さい」とあります。
そうか、塩サウナなるものがあったんですね、、。また来れたときは、塩サウナがどんな感じか試してみたいです。



***コンパクトですが、とても充実したレイアウトの銭湯でした。
サイズ感を感じさせないのは、やはりお湯が溢れ出るような視覚的効果もあるでしょうし、あえてミニサイズな気泡風呂など様々な造りの工夫があると思います。
あまり時間なく、カラスの行水状態でしたがまた改めてゆっくりきたいです。


やすこ。

【長野銭湯】長野 アルプス温泉

2017-04-22 06:26:22 | 銭湯レポート
〜ただただ、あったかい銭湯〜

長野駅から徒歩圏内に、
こんな優しい銭湯があるなんて。

アルプス温泉。
外観は確かにアルプスの(行ったことないけどさ)の山小屋みたいで雰囲気もあっています。

またなにより、長野は北アルプスや南アルプスをのぞめるから、実はご当地ならではの浴場名ですね。


〜お湯を分け合う設計〜
アルプス温泉さんで特徴的なつくりは、
浴室のサイドに洗い場があり、
浴室のセンターにカランだけ島というか、
箱のようにカランが設置されているとこです。
かけ湯として、シャワーを浴びている隣のカランにお湯を貰いにくいときなどもあるから、これはとても合理的です。


〜優しくて、甘酸っぱいタイル絵〜
アルプス温泉さんの壁面は、石灰風なツヤ消しタイルをつかったタイル絵壁面。
一軒の家と小さいサイロ(灯台という人もいます。やっぱり北海道出身だからサイロって思うのかな)キワにある太陽。私は夕陽かなと思いましたが、受け取り方は人それぞれ。

黄色とオレンジのあたたかい混じり合いの中に、ポツンとある家は、なんだかあたたかさと淋しさが一緒にキュンとくるようなデザインです。

お湯は左に浅めでジェットマッサージがあり、右は深めでジャグジーがあります。
温度は深風呂がちょっとだけ熱め。
身体も身体も、芯からあたたまりました。


***訪問当日は、大きなイベントがあったとかで若い一見さんがかなり来客していた中の常連さんと女将さんのご対応。
女将さんは優しく使い方を一見さんには教え、常連さんが側で細かく説明。

常連さんもピリピリしていなくて、皆んなで見守る感じでした。私もそのイベント参加者ではないし、銭湯の使い方自体は慣れていますが、その優しくあたたかい空気がすっごく心地よかったです。

ちなみに若い一見さんは「いっぱいで押しかけて、皆さんがゆっくりできなくってすみません」と話していました。
もちろん常連さんらが一蹴。

いいなぁ、こうして銭湯のあたたかさを地元に持ち帰るんだと思います。


やすこ。

【掲載紹介】別冊家庭画報 NEXT WEEKEND2017春夏号(全国の銭湯を紹介しています)

2017-04-16 06:26:26 | メディア・イベント出演
〜世界文化社の雑誌「NEXT WEEKEND」さんにて全国の銭湯を紹介〜


4月14日発売の世界文化社さんの雑誌 別冊家庭画報「NEXT WEEKEND」さんにて、
全国の銭湯紹介を見開き1ページでさせて頂いております!
現在書店やamazonで販売中です。

いちばん嬉しい事はこの「NEXT WEEKEND」さんで紹介出来た事。
こんな共感できるコンセプトの雑誌で、大好きな銭湯を紹介できるなんて。

特に、今回の誌面は「DESCOVERY WEEKEND #週末発見」という特集の1切り口で、
「ずっと大切にしたいものを見つけにいく旅」というサブタイトルです。
「それに触れると、いつも決まってちょっとしあわせな気持ちになるもの・・・」という書き出しは、
私の銭湯に対する想いそのものでした。
こんな偶然の出逢いに感謝です。

今回は雑誌媒体なので、紹介させて頂いた浴場さんは誌面の販売が終わってから公開させて頂きますが、
取材にご協力頂きました浴場さん、ありがとうございました。


〜紹介している浴場様。私のスーパー銭湯観。〜
ご紹介している銭湯は、どれも私の好きな「人柄銭湯」です。
そして今回は、スーパー銭湯も紹介しています。この事にちょっとだけ触れさせて下さい。
編集さんから「もし可能であればスーパー銭湯から、コアなレトロ銭湯までお願いしたい」というご相談だったので、いろいろ考えてみました。
基本的に日常の私は浴場組合の銭湯を中心に回っているので、少し迷いましたが、
最終的には、立地を活かした素敵なスーパー2軒を入れさせて頂きました。

なぜスーパー銭湯を入れたかというと、・・たまに行くからです笑。
また、私は幼い頃からスーパー銭湯やレジャー温泉に親戚ぐるみで行っていて、その機会が今こうして銭湯にハマる序章だったのだと思うからです。
スーパー銭湯が銭湯と横並びで選択肢に入る事で、読者の方の週末の予定の幅は広がるし、
銭湯とスーパー銭湯の それぞれの違いや魅力を感じてもらえるんじゃないかなと思っています。

それはもちろん、浴場組合管轄の銭湯の安定した魅力、最近話題の衛生面の担保等、
組合の銭湯の魅力はキリがありません。その魅力は絶対です。
でも、その時々にベストな浴場に足を運べる事がベストだと思うから。


私の銭湯ページはもちろん読んで頂けると嬉しいのですが、
「NEXT WEEKEND」は他の誌面もすごくワクワクするページばっかり。
肩肘はらずに、でもちょっと作戦立てて、よい週末が過ごせるヒントブックです。
是非是非お手にとってみてください^^


やすこ。