銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【広島銭湯】中区基町 平和湯

2015-12-31 14:26:50 | 銭湯レポート
~広島の平和湯~

出張で訪れた、広島。
天候に恵まれず、
ご飯もコンビニで済ます状態。
寒気が止まらず、大雨でふやけた足をひきずって銭湯に行きました。

比較的中心部から近い、中区基町「平和湯」へ。
広島で「平和湯」とは。
問うのもナンセンスな気がしてしまけど、
行く事は直感的に決まりました。



~広い砂浜~
浴室はだだっ広いです。
隅に寄せたかの様に湯船が置かれています。

なので、シャワーから浴槽に際は
さすがに誰かに見られている気がして
すこし恥じらいながら歩きました。
床のタイルは白。
砂浜を歩く様な気分です。

常連さんが「広くなっとっての(方言の様な言い方で)」
と仰ってくださり、とても救われた気持ちになりました。
ちょうどその時は2人っきりでした。


~埋め立て地~
さて、浴槽でも砂浜を発見しました。

浴槽のカサ増した際に、その砂浜にお湯が行き来する光景は風情があります。
恐らく客数が減って、湯船を満たすには浴槽が大きすぎて埋めたのかと思われます。
というのも、営業時間の短縮の手書きポスターが貼られ、
そこには「お客様が減ってしまい」と素直に書かれていた事もあります。

そんな細かい修繕はされていますが、
浴槽も浴室も至って清潔。
埋め立てられた浴槽をしばし、眺めていました。
その日は雨に打たれて、体が芯から冷えていたせいもあり、
しばしあたたまりました。


~高層アパートの鼓動~
平和湯を囲む様にして建っている高層の団地は圧巻でした。
正直なところ、団地の勢いに飲まれてしまいそうな恐さがあって、
歩く時は 鼓動が高鳴って止まらずでした。
また、現在は閉店したままの団地下の商店街もあり 印象はもの寂しい一面もあります。
そんな団地群からポッと一差しの光、が平和湯なのです。

番台の奥様はなかなか厳しい客入りを帰り際に笑顔でぼやいていました。。
どうか、この団地の中で明かりを灯し続けて欲しいと願って止みません。
是非、皆様も足を運んでみて下さいね。

 
(訪れた時は、この団地が歴史もあり、現代建築としても名高い場所とも知らず、
 何ヶ月も後の今この様な情報を知る始末ですが・・素晴しかったです。
 戦後の混乱で土地整理がされていなかったこのエリアを、整備し、暮らしやすくするための団地だったのですね。
 この背景を知ると、なぜこのコミュニティが「平和湯」と名付けられた事の意味を自分なりに理解します。)
 

*ラムネ、牛乳あり
*ドライヤーあり

大晦日ですから、本当は2015年締めくくりのご挨拶を書くつもりでしたが、平和湯さんのことが年末に頭から離れず。
冬のはじまりに訪れた平和湯さんについて、勢いよく書いてしまいました。

2015の振り替えりは
新年のご挨拶にて、改めて!



やすこ。

【銭湯】第一回銭湯サポーターフォーラムに参加致しました

2015-12-30 23:26:25 | メディア・イベント出演
~銭湯サポーターフォーラム・パネリストとして参加しました~

12月5日(土)に開催された「銭湯サポーターフォーラム」。
「銭湯サポーター」とは今年4月から開始された、銭湯ファンの方々が投稿をするFacebookページの登録者さんの事です。

今回のフォーラム、初めて(第一回!)の試みとの事でしたが、
100名以上の方にお集まりいただき大盛況でした。

そして、そのフォーラムワンコンテンツである、
「どうする?どうなる?銭湯の未来」のパネルディスカッションで、
銭湯OLやすこ、パネリストとして参加させて頂きました!


☆東浴様のリンク☆


ご覧頂ければお察しの通り、そうそうたるメンバーでございます。
開始前はどきどき冷や汗ものでした。

<パネリスト様>
説明不要な方々ばかりですが、記載させて頂きます。
【経営陣】
高橋元彰様:港区・万才湯経営者様、日本銭湯文化協会会長様、 
近藤和幸様:大田区・はすぬま温泉経営者様、東京都浴場組合理事長
【ユーザー陣】
島本慶様:エッセイスト様(徘徊酒、東京湯屋巡り、黄昏オヤジの散歩道、等)
下北沢つかさ様:銭湯ナイト主催者様、
コロイン・ステファニー様:銭湯大使様、フランス出身、


~銭湯OLとして~
今回、銭湯ファンとしてというよりは、銭湯OLとしてお声がけ頂いた事で自分なりに気持ちの整理がつきました。
下北沢さんも仰っていたのですが、「ここに来ている時点で、皆さん銭湯エリートですよ」と。
銭湯ファンたるや、まず銭湯に入りたい事が一番ですが より深い理解を求めるために東浴のビルまで来ている訳ですから。あえて「集まって語らいたい」って思えるって凄いです。

なので背伸びした難しい知識話は無しで、私が普段思うことを素直にお話させていただきました。
私たち一般客にとっては当たり前の感覚が経営者さんからは、目から鱗だったり、逆も然りで とっても楽しかったです。というよりかは、驚きが沢山でした。


~銭湯グッズの喜び~
銭湯ナイトもですが、銭湯グッズの販売が沢山あり かなり痺れました。


☆中島盛夫さんのデザインTシャツ
イベント毎に揃えて、今は3枚目。
このときは、白地でLサイズのものを購入。あえて大きなサイズにして、富士山を大判で見せられます!


☆今田耕太郎さんの写真
1010にて「レンズ越しの銭湯」を連載されている、今田さんのプリント。
ペンキ絵の写真にしようかと散々迷いましたが、この釜、蒔、まさに裏方の写真はたまりません。そして今田さんが醸し出す、裏方の緊張感が素敵です。
こうした後ろでの苦労があるからこそ、
銭湯の心地よさがあるのですよね。そう感じられ、自分の励みになる写真です。私の部屋に飾っています。


☆ENGELERSさんの東京都銭湯ガイド
かなり便利な銭湯アプリ「いい湯ナビ」を運営するENGELERSさん発行の銭湯ガイド。

こんな感じで、図面や所感もあり、、

便利すぎ!機能的で夢が膨らむ銭湯ガイドです。


☆文京建築会ユースさんの「文京区湯屋マップ」
裏は「明治湯屋新聞」として、文京区の湯屋のあれこれ話が新聞形式で掲載。
表のマップは文京区の銭湯マップ。
味があって飾りたい茶紙。
この内容を作れるのは、文京建築会ユースさんならでは。
さらに、文京区の銭湯が100円で入れるハガキ付き!



☆阿佐ヶ谷銭湯部さんの銭湯冊子
イラストレーターのカワハラユキさんが描く、スタイリッシュで懐かしいイラストの銭湯冊子。



☆カワハラユキさんの銭湯手ぬぐい
とにかく可愛い手ぬぐい。
手ぬぐい好きはたまらんです。が、可愛いからまだ使えず笑。



☆横浜市鶴見・清水湯さんの
「I love 湯」Tシャツ
ずっと前から狙ってました。これを着て清水湯さんに行くという目標のもと。


んー。銭湯を大好きな皆様の気持ちをヒシヒシ感じる。そのアイテムを手にできる幸せたるや。


~凄すぎアトラクション~
島本慶さん率いるペーソスのおライブ、
銭湯紙芝居、
銭湯をもりあげた~いさんたちのご挨拶、
銭湯クジなど楽しいコンテンツがいっぱいでした!


そんなワケで、
自分がパネリストだっただけではなく、
他の全てを心ゆくまで楽しめましたよ。

来年はより、バージョンアップすること間違いなし!!
今回は東京ですが、全国でこのような試みが広がると良いですね。


やすこ。

【東京銭湯】三田 万才湯

2015-12-20 17:26:22 | 銭湯レポート
※万才湯様は2015/05/31に閉店されました。あの空間がなくなるなんて、未だに信じがたいですが。。経営者様、店長様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

~東京の余韻に浸る~
北海道出身の私から観て、
素晴らしい東京感がある銭湯です。
それも、芝という土地柄がよく出ていて味のある東京銭湯。


~分け入って落ち着く銭湯~
田町駅、三田駅から程近いところにある万才湯さんは、居酒屋が固まったエリアにあります。近くに焼き鳥屋さんもあり、思わず足も止まります。

こちら入り口。



~江戸の夕焼け~
万才湯さんの浴室の天井は、もやがかったピンク色。うまく言えないけど、オールウェイズ3丁目・・みたいな甘酸っぱい空の色。
その下にある男女湯の境目は、
瓦屋根の塀を模したようなつくりで、
なんとも江戸っぽい造形。
また、床は滑りにくい石ころをコンクリで固めたもの。瓦屋根と空とリンクして、一つの街角に素っ裸で紛れ込んだような感覚です。

あと鏡が月の形で、ちょっとレトロなおしゃれさ。


~夕焼けと夜のレインボーブリッジ~
そして湯船から油絵?がみえます。
油絵はレインボーブリッジ。
わざわざレインボーブリッジのペンキ絵を観なくても、レインボーブリッジは近い場所です。
が、油絵でやさしく描かれ、
男湯女湯をまたぐレインボーブリッジは ちょっと懐かしい気持ちにさせます。

レインボーブリッジは1987年に完成。私が2歳の時です。幼心レベルですが、東京ですごい橋があると聞いた記憶があります。すごいな東京、
って思いました。それから羽田空港へのモノレールで何度もレインボーブリッジを眺めてきました。
レインボーブリッジに感じる想いは人それぞれでしょうが、私は小さい頃の憧れに似たものが蘇るのです。みなさんは何か思いますかね。

~熱湯~
万才湯さんは熱湯で有名なことを恥ずかしながら知らず、入ってびっくりしました笑。
肌は赤くはならなかったけど、浴槽で身体を動かすのが躊躇われるくらい熱かったです。でも気持ちよいんですよねぇ。
あまり動かずにじっと入りました。
特に深い浴槽は熱すぎたので、浅いジャグジーある方で。
ちなみに薬湯もありますが、そちらは普通かな。でも、ぬるくはないです笑。



~前フリなしが潔い。ダウンタイム~
洗髪していると、おもむろに洗い場の電気が消えました。代わりに男湯との境にある壁面に、ポツリとスポットライト。
そしてプシューと天井からミストが落ちてきました。

どうやら、万才湯さんの仕掛けたダウンタイムのようです。
天井のミストの下には腰掛けがあり、とても美人なお姉さんがちょこんと座って目を閉じていました。

とてもムーディで、程よい薄暗さ。
誰かとくるのも良いけど、
1人でじっとしたい時に最適なところと個人的には思いました。


***海水湯さんも然り、万才湯さんも羽田空港行き来途中に寄りやすい立地です。今回は空港の見送り帰りでぐったりしていたので、万才湯さんのダウンタイムや静かな空間にすっかーり癒されました。そして、お遍路スタンプをいただき忘れました笑。
肩こりもスッキリして、究極の癒しでした。


やすこ。

【足立銭湯】足立御湯印帳

2015-12-06 23:26:15 | 銭湯情報
~足立御湯印帳~


東京浴場組合のスタンプラリーは、
2015/12/15で終了ですね。
その終わりに寂しい気持ちを慰めるかのように、
各エリアでスタンプラリーが実施されています。

一歩出遅れた感が否めませんが、
お世話になってます
足立エリアの銭湯スタンプラリーを紹介させていただきます!


これまでスタンプラリーは
単純に参加するだけだったのですが、
仕組みに関して思いを馳せてみました。
こんな色々考えたのは初めて笑。


【1】スタンプ帳は購入式
東京都は別として、区のスタンプラリーでは台帳が無料なことが大半です。
見るだけで楽しい台帳、無料なのは嬉しいのですが、時期が遅いと台帳が無くなっていたり、補充されていなかったり、
実施がわかりにくいことが実情です。
でも購入であれば、番台で420円で買えますから機会は逃しません。


【2】入浴券付き!
台帳は有料ですが、大人一回分入浴券がついています。
入湯費は都内460円ですから、台帳の費用は実質40円と気にならないお値段。



【3】同じ浴場でもok
普段から行きつけの銭湯に通う方でも参加できる気軽な仕組みです。
銭湯お遍路の人はいろいろ巡りますが、常連さんにも優しい仕組み。



【4】テンションあがる御湯印帳
今流行りの御朱印帳のように、各ページに1屋号が達筆に書かれた御湯印帳。
スタンプラリー以外の呼び名、いろいろありますが 中のデザインと合わせても印象的なものですね。



銭湯お遍路している身では、オリジナル景品がかなり魅力ですが、入浴券というのも身近な感じ。常連さんにも、年配の方もトライしたくなりますね。
地元の方を大切にするのは、大事ですよね。

区によって、スタンプラリーのターゲットや方針は異なると思いますが
こうして一つのスタンプラリーを見てもきめ細かい工夫が感じられます。

他のエリアも、
もっとちゃんと見て観なくては!
しかし、20個に至らなくても
足立を少し攻めたいなと思わせてくれる足立の御湯印帳でした。

足立御湯印帳告知



やすこ。

【名古屋銭湯】名古屋 炭の湯(ホテル)

2015-12-05 23:26:44 | 銭湯レポート
~旅人のオアシス~

名古屋に友達と旅行した際、
ヘトヘトになりながらも
銭湯に行きましたよ。
ヘトヘトなときこそ、銭湯なんです。

今回は炭の湯さん。
名古屋駅の新幹線改札側から、
徒歩6分くらいで行ける
素晴らしい立地の銭湯です。


~炭の湯&ホテル~
看板からわかります通り、
銭湯に併設されたホテルです。
そう、あくまでも銭湯が主語みたいです。素晴らしい。(銭湯から創業されたから。)

宿泊の方はいつでも銭湯に入れるとのこと。

お客さまをみても、ほとんど宿泊客か
深夜バスか新幹線乗車前の人といった感じです。地元の方は逆にひっそり埋れてしまうのかもしれませんね。
それがこの炭の湯さんの一番の特徴かもしれません。
だから、初めてさんでも、
気張らずに来れる場所でしょう。


~あくまでも名古屋式~
名古屋の銭湯は、浴室と脱衣所の間に
かけ湯スペースがあります。
ビル銭湯だし、ホテル銭湯だから、
特にそんなスペースは無いのではと思っていましたが。
どっこい。
ちゃんと、流し場スペースがありました。さらに、流し場スペースに水風呂があり、なんだか充実の空間。
あくまでも土地柄に準じた創りに、安心感を覚えます。
では早速ざっくりな間取りを。



~充実の浴槽たち~
ざっくり間取りからもわかります様、
炭の露天風呂、檜の風呂、ジェット、電機風呂の4浴槽がうまく散らばっています。
また、ホテルも兼ねていることもあり、シャワー数はすごいたくさんありました。スペースを縫うように、シャワーがありますよ。

よかったのは檜の風呂。
お湯も柔らかでした。あと個人的に檜のぬるぬる具合が好きです笑。
檜自体は特にお墨付きはないのですが、
檜風呂と日高の良さを連ねて書いた看板が気分を上げてくれました。


~炭の湯~
もちろん屋号である、炭の湯を体現した炭の入った露天風呂もよいのです。
スペースは広くはないのですが、
細長い浴槽で、皆が横並びで入れば
気まずいこともない配置で素敵です。
また左右両サイドに入り口出口があるから、出入りもしやすいです。

で、その隅に石像があるのですが、
ウサギは良いとして すごく不思議なダルマの石像が!行ってみた人とは感想を共有したいです。
2012年くらいに話題になったスペインの修理されたフレスコ画にそっくりでした笑。好き勝手にすみません。

でも、かわいいのですよ。。


~旅人のオアシス~
深夜バス、新幹線と人々が行きかう名古屋駅から徒歩圏。そんな土地柄もあり、番台の手前に自動券売機がありオートマチック。自動券売機で手ブラセットも、牛乳も買うのです。
これを、ちょっと味気ないと思うことなかれ。チケットを出す番台のお姉さんは、とっても親切。名古屋駅までの帰り道を丁寧に教えてくださりました。

そんなわけで、また名古屋に来るなら、
ここに泊まって、寝ても覚めても銭湯という環境を堪能したいです。

*牛乳あり
*シャンプーリンス販売あり
(宿泊者には配られているはず?)
*サウナあり
*ドライヤーあり

炭の湯ホテルさんリンク



やすこ。