銭湯OL日誌~銭湯ガイドマイスターへの道~

お風呂。特に銭湯が好きです。現在「銭湯検定3級」を持ち、次回の2級に向けて勉強中。【関連】銭湯OL、銭湯、銭湯検定、

【東京銭湯】町田市 大蔵湯

2018-01-07 12:26:34 | 日々銭湯レポート
〜「無」の境地になれる・・・落ち着ける。檜浴槽のあるデザイナーズ銭湯〜

前々から行きたかった、大蔵湯さん。
高い煙突はじめ(夜は見えにくいですが)、凸形の湯気抜き天井など、
俗にいうレトロ銭湯の基本的な造りがまだイキイキとしています。

デザイナーズ銭湯と、レトロ銭湯はもしかして一致しない人も多いのでは無いでしょうか。
それを叶えたのが、まさに大蔵湯さんという事です!


〜木のぬくもりと荘厳さ〜
まず「木目」のあたかかさが一杯です。
ロビーも、脱衣所も、(浴室もなのですが)木がふんだんに使われていて落ち着きますね。
木自体も落ち着いた色味ですし、格子で使っていると風情を感じます。
この木の使い方は、全館統一されています。


そして無駄な装飾が無い!
更にゴミ箱なども、フレームが木で隠されているー。
道理で統一感があるものです。
聞くところ、店主さんがグッとこらえて調整しているそう笑。


〜タイルの富士山〜
大蔵湯さんの象徴は、タイルの黄金富士山。
写真で観ていたのとは全く印象が違いました。
きっと恐らく、想像より大きく、想像より優しい印象の黄金富士山です。
黄金って言うと「金ピカピカ」な派手なイメージでしょうが、
むしろ大蔵湯さんの富士山は 黄金だけどいぶし銀の様な落ち着きを感じる富士山です。
よく見るとタイルの粒は非常に細かく、繊細な稜線や雲がとても丁寧に描かれているのです。
ありがたい景色です。

それにこのありがたみが増すのは、
やっぱり凸の湯気抜きも丁寧に木が貼られているからですね。
多くの銭湯の凸湯気抜きは 空間を広くみせる様な突き抜けた役割を感じますが、
大蔵湯さんの凸湯気抜きは 黄金富士をそっと包む額縁の様な印象で
その空間にいると 普段には無い落ち着きを感じます。


〜両A面の絵〜
あえてB面と言わず、両A面と言いたい壁面。
この壁面の黄金富士山に呼応する様に、脱衣場側のドア上には 太陽もしくはおぼろ月が。

こうして大壁面に呼応した景色を観ると、やっぱり空間としての上質さを感じちゃいます。


〜程よい軟水で檜風呂〜
入浴に関しては、とにかく空間にピッタリのお湯が楽しめます。

まず大きな浴槽は、檜風呂!
こんなに大きい檜風呂は、銭湯ではなかなか無いです。
また、浴槽に入ってゆっくり腰をすえると、お湯があったかく回ってゆく熱気の気流を感じます。
これが熱すぎなく、熱のマッサージを受けている様で個人的にジワジワはまりました。

しかも 軟水がお湯が出る木目の口から、優しく流れ出て温泉気分です。
檜と軟水の両方の気持ちよい肌触りに、身体を委ねてすっかりお肌もすべすべになりました。
軟水も程よい柔らかさで、顔を洗っている時にその軟水具合を実感しますよ。

また、手前には熱湯もあって(熱すぎないです)、
湯上がり前は ここでしっかり身体をあたためます。
年配の方は熱湯浴槽利用率はやっぱり高いです。

また、横には水風呂もあって、サウナ後のさっぱりも、交互浴もばっちしです。
水風呂は涼しげな色合いの粒タイルが、気分もしゃきっとさせてくれます。


***デザイナーズ銭湯の概念を塗り替えている大蔵湯さん。
レトロ銭湯のスピリッツを持ちながらも、徹底して「美」を追求しています。
そして何よりも、軟水と檜風呂が気持ちよいのです!
とにかく、お湯の温度も空間のあり方も、幅広い世代に合う落ち着きの空間。
銭湯マニアにも(既に行っている人多いですが)はじめてさんにもオススメです^^


*フロント式
*牛乳あり
*ナノイオンドライヤーあり(お釜ドライヤーなし)


やすこ。

【日々銭湯】御徒町 燕湯の5月は

2017-05-14 21:26:36 | 日々銭湯レポート
〜5月の燕湯〜

御徒町の燕湯さん、何度も訪れたくなる銭湯であり、私もたまにおじゃまする 素敵な銭湯。久しぶりにご紹介したいと思います。

燕湯さん過去のブログ

私か初めて訪れた際のペンキ絵は館山連峰、
そのあとは北海道の摩周湖、
そして今は女将様の大好きな富士山。
中島絵師さんのペンキ絵を
店主として、銭湯ファンとしても、こよなく愛している気持ちがお話しているとヒシヒシ伝わります。
ちなみに今の燕湯さんのペンキ絵と、ペンキ絵師中島様と私の写真です。以前イベントの際に撮影していただいたもの。

富士山の溶岩と一体感のある、まさに燕湯さんらしいペンキ絵は何度見てもため息ものです。。。


〜変わり湯の日〜
燕湯さんはたまに薬湯を月1くらいでやられています(頻度は未確認。基本は熱々のさら湯です。)昨日はたまたまじっこう湯。富士山の溶岩が荘厳なので、薬湯をやるとかなり映えます。
特に「じっこう湯」の茶色、あと以前は「もや湯」の白濁など、、女将さんもペンキ絵と合う薬湯をセレクトをよくされています。


〜玄関口が賑やか〜
5月の節句に合わせた銭湯アーティストウエハラさんのアートが飾られていました。賑やか!
鯉のぼりが踊るかの如く元気に飾られていて、またいつもと違う印象の玄関口でした。女将さんがせっかくなので数週間飾ろうとしてくださっている様。


また個人的には、女将さんが生ける花が大好きです。ちゃんとお花の名前を紹介してくださっています。


女のお手洗いを行く際にも準備をしている生花があり、女将さんが「これは山葵沢からのお花で、みて、こんなに肉厚で大きいのよ。」と仰る。そっと大輪に触れさせていただく、、すごくずっしり。
やっぱり燕湯さんにはこんなお花がよく合うし、女将さんがいけると最強なのです。


〜北アルプス牛乳〜
燕湯は割と熱湯なため、テキパキとリズミカルに入浴し、、、最後なぜか牛乳が飲みたくなります。普段、銭湯あがりは牛乳飲んだり飲まなかったりの私ですが、燕湯は大概飲んでいます。これがよく冷えているのです。
そして飲みながら女将さんと話をしたり、深呼吸したり。

そんな燕湯さんに必須な牛乳に新しい顔ぶれが。北アルプス厳選牛乳だって!

味わいはあるけど濃すぎない、そんな銭湯あがりにぴったりな牛乳でした。
なんといっても、女将さんもおススメだから、より美味しく感じますね。。


***お花、牛乳、ペンキ絵、新しいお客様と常連さん、そして女将さん。常に生き生きして新しい銭湯、燕湯さん。
思いあまってまた長々と書いてしまいました。まだ行ったことないかたは是非。


やすこ。

【参加銭湯イベント】日暮里 斉藤湯レディースデイ

2017-04-28 23:26:56 | 日々銭湯レポート
〜斉藤湯さんのレディースデイに行ってきました〜

日暮里斉藤湯さんの、女性限定イベント・レディースデイに行ってきました。

なんと男湯ぶちぬきで、女性だけで全フロアを楽しめるという、なんとも贅沢なスペシャルデー。
普段は定休日なところを、女性のためにオープンしてくださるということだそうです。


※ポスターは斉藤湯さんにご了承いただき、そのまま貼り付け!
斉藤湯さんの過去ブログはこちら
斉藤湯さんのばんぺい湯の過去ブログ


〜アロマキャンドルの灯る薔薇風呂〜
やっぱり露天風呂の薔薇風呂が魅力的でした。ちょっとダウンライトで、アロマキャンドルがハートにレイアウトされている中薔薇風呂に浸かる。。。
薔薇風呂はもしかして、人生初?(ネットに入った薔薇風呂はあったけど)
薔薇の蕾がたっくさん浮いていてゴージャスでした。

そして湯上りは背中に薔薇の花びらが。一緒に行ったお友達の背中の花びらを、あららーと言いながら取るのもなんだか楽しかったです。


〜男湯との微妙な違い〜
基本浴槽数も、種類も同じでレイアウト違いなので、男女平等でした笑。

あとは、洗い場仕切りについている富士山タイルが浴槽(水風呂と熱湯)から直視できるレイアウトであるというとこが違いました。ちょっとだけ富士山タイルの存在感が強いかなと。

また、気持ち、高濃度炭酸泉の浴槽サイズが女湯の方が大きいかな。ほんの気持ちなのですが。

と、微妙な違いや、レイアウトの違いを楽しませていただきました!


〜フェイシャルをしました〜
事前予約をしていたフェイシャルを体験しました。仕事おわりであまり余裕ない時間に着いてしまい、ロッカー待ちをするとメイクを落とせなさそうで困ったなぁと思っていましたら、、籠で良ければ浴室に入って大丈夫とご案内いただきました。
店主さまはじめスタッフさま皆様がスムーズなご案内をしてくださり、おかげでメイクを落としてフェイシャルすることができました。スムーズなご対応に感謝です。そしてご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。

そして肝心のフェイシャルは、肌がツルツルになりまして翌日の調子も良かったです。最近肌荒れ気味だったけど挽回しました。やっぱり銭湯とフェイシャルのかけあわせは最強ですね!



レディースデイ用ののれんは、店主様の奥様が手作りだそうです!すごい!!
こうしてきめ細やかなところまでおもてなしが込められたレディースデイ、満喫させていただきました。ありがとうございました^ - ^いつもの斉藤湯さんも大好きだけど、様々な楽しみ方を提案してくれる斉藤湯さんが大好きです!!
皆様、お疲れ様でした!


やすこ。

【日々銭湯】日暮里 斉藤湯

2017-04-08 18:26:47 | 日々銭湯レポート
〜リニューアルしてもあたたかい人柄銭湯。たくさんのお湯の種類で徹底的なリセットに〜

日暮里、斉藤湯さん。
リニューアル前にも訪れていました、
お付き合いが私の中では長い銭湯。

また、リニューアルしてからも更に周りにもファンが多く、都内では有名な銭湯のひとつです。
常に賑わっている銭湯だから、わざわざ何度も行く必要はないさ、、としばらくご無沙汰していましたが(ひねくれ者)最近斉藤湯にハマっています笑。ということで、リニューアル後に初めてブログに。

一言で言うと、、仕事帰りに抜群なんです。


〜大胆な浴槽リニューアルと進化〜
リニューアル後、浴槽の種類は大胆に増えました。

設備の進化を感じるのは、
2大機能風呂ともいえるシルキー(露天でシルキー風呂は贅沢)と炭酸泉の二つがあることも大きいのですが、
個人的にはマッサージ風呂の魅力も強いと感じています。

ジェットに強弱がついていて、まさにマッサージ機のような浴槽マッサージ。
背中はトントンマッサージするし、
足裏は親指から小指まで、順番にほぐされる湯圧。すごい。

電気風呂も、よりリズミカルに強弱がついて気持ちよいです。
浴槽のマッサージはここまできてるんかーと感動しました。
そしてそれを惜しみなく装備してすごい。決して大きすぎる浴槽ではないのに、小回りのきくレイアウトです。
だからお客様が沢山で賑わっている日も快適に過ごせます。

また、以前の常連さんへの配慮もか、
熱湯の浴槽もあります。
熱すぎる訳ではありませんが、身体が引き締まるようなアツアツさ。
しかも隣に水風呂があり、交互浴好きにはたまりませんね。

またこの水風呂と熱湯で交互浴していると、お湯へのライトアップがたいそう美しいことに感動します。
浴槽の色合いとシンプルだけど、私の手さえ美しく見える照明。1日働いて疲れきった自分の手の平をマジマジと見つめる。お湯と照明の力で、なんだか自分がグレードアップした気分に。まだがんばれそうだな、、と無意味に思います。
もちろん他の浴槽もライトアップが綺麗なのですが、シルキーや炭酸やジェットだと目立ちにくいので この熱湯と水風呂ではじっくりとお湯や自分の手を眺めてみてください。


〜主張すぎない洗練されたデザイン〜
また斉藤湯さんはいかにもなデザイナーズ銭湯ではありませんが、さりげない洗練されたデザインが、、気持ちよいです。
無の境地でぼーっともできるし、そんな時に美しいなと思えるのはやはりお湯の輝き。浴槽が多いだけあって、お湯そのものがデザインなんだと思います。天井に映るお湯の反射も美しいですよ。

また、デザインとして代表的なのはさりげなくある富士山タイル。銭湯の富士山に対するリスペクトを感じます。


また斉藤湯さんの注意書きは、気持ちよいです。これもデザインの一つかなと思います。注意書き横に「思いやり」と丸い赤丸がありまして、なんかギスギスしない注意書きです。



〜フロント前は天国〜
斉藤湯さんでは、牛乳はもちろん、
ビールやジュースも充実。
そしてサーブした店主さんが、ニコニコとお客様と会話する、、とっても理想的な銭湯です。もちろん窓際席もあるから、外眺めてたそがれるも良し。
それぞれがそれぞれの過ごし方をできるんです。

あとビールに小さなおつまみがあることと、小サイズのグラスビールがあるのも魅力。空きっ腹に飲むと具合悪くなる私は、グラスビールを頼みます。至福のとき。店主さんはじめカウンターの皆様が家族のように接してくださる、あったかい銭湯です。だから余計染み渡る、風呂上がりのビール。だからやめられない、斉藤湯さんの楽しいひとときです。



やすこ。

【日々銭湯】三鷹 武蔵境 のぼり湯

2017-04-08 06:26:50 | 日々銭湯レポート
〜四季を感じられる銭湯〜


再訪の三鷹のぼり湯さん。
今回は大学の後輩と。

のぼり湯さんの全般的な魅力は以前のブログに書いたのですが、
再訪して改めて感じた魅力があります。

それは、四季を感じられるところ。

まずは露天風呂の開放感ある空。
ちょうど満ちる直前の月がみえて、
入浴がよりよい思い出になりました。
やっぱり岩風呂も良いけど、四季を感じられるならば空をのぞめると幸せです。

しかも入浴剤は桜の入浴剤。それもわざとらしい桜の香りではなく、ロクシタンのピオニーのようなナチュラルな香り。五感で季節を感じたのでした。


次にカウンターにある季節に花。

今日は桜と桜の花瓶下に牡丹みたいなお花。名前が正確にわからないのがもどかしい。。
前来た時もカウンターに花があったのを記憶しています。カウンター奥には花瓶を入れた籠がみえるから、お花はいつも常備していることがわかります。
綺麗なお花が丁寧に添えられているって、とっても気持ちがいいですね。

ついついお喋りに興じて、じっくりと「このお花って、、」と話す機会はありませんでしたが、忘れない情景です。
こうした工夫ひとつひとつが、私たちの四季をより味わい深いものにしてくださるのですね。

そんな気遣いに今日も感謝です。
毎日通いたい銭湯って恐らくそんななにかがあるのではないでしょうか。



やすこ。