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免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

蜘蛛の糸は切れたのか?

2011年09月17日 | 交通違反
昨日の続きです。
結果の連絡がありました。

免許取消は免れませんでした。
しかし10年間の再取得不可の期間は
1年になりました。

弁護士は不服申立や裁判について持ちかけてきたようです。
しかし、裁判で争った場合概ね2年以上はかかります
話を聞く限りそういった説明はなかったようです。

弁護士は「非常に難しい案件になります」とだけ言ってたそうです。
期間についての説明はナシっぽいですね
つまりかなりの費用がかかるってことでしょうね。

でも裁判中にまた免許が取れるようになりますので
訴えの理由を変更するか
あるいはその後の国家賠償請求につなげるか
どっちにしても
正直なところ、誰も救われない裁判です。

意見の聴取でどのようなやり取りがあったのかは分かりません。
弁護方針の流れも大まかにしか聞いてませんし
場面ごとにどのようなやり取りがあったのかは分かりません。

結果が出てからなら何とでも言えるといわれるかも知れませんが、

あえて言います。
聞いた限りの内容では、いくつかマイナス面もあったと思います。
それが分かっている僕なら完璧に進められたと思います。

必ず上手くいったと言うことはできません。
ただ、『今回の案件でこの世に存在する選択肢の中から最も依頼者の希望に沿うものに近い結果を出せるのは僕であって、ほかの人が扱っても僕以下の結果しか出せない』ということは言い切ります。

今回僕にできた事は全てやりきったと思います。
ですが僕は弁護士ではありません。
おそらく信用度が足りなかったのでしょう、最後まで受け持つ事は叶いませんでした
誰を頼むかは依頼者の自由で、こちらが選ぶものではありません。

弁護士先生のやり方などを聞いていると
確かに通常考えられるところは押さえていたと思います。
法律知識もあるのでしょう。

僕のやり方はおそらく普通ではないと思います。

ですが
普通でない結果を求めるからこそ
普通のやり方ではなくなっていきます。
最初の処分執行に猶予を得たのも
少年審判での通常の進行を全て拒否したのも
一つの目的以外意に介さなかったからです。

聴聞官からかけられた言葉も
裁判所調査官から言われた言葉も、
裁判所で設けられた席も
普通ではありえない状況でした。

その結果
依頼者は通常ではありえないチャンスを手にしました。

違反内容からは
傍目に見ればものすごい凶悪犯に見えるかもしれません。
しかしそこには個々人に事情があります。

芥川龍之介の短編小説『蜘蛛の糸』で
救いようのない極悪人であるカンダタは唯一の善行で
地獄から這い上がれるチャンスを持ちました。

極悪人でさえそうなのです。

依頼者には誰しも『何か』があります。
それはまさしく地獄から這い上がるための蜘蛛の糸のようなものかもしれません。
そして僕自身も、一本では心許ない糸を補強する『もう一本の蜘蛛の糸』なのかもしれません。

しかし、現実世界のクモの糸は同じ太さの鋼鉄よりも高い強度を持ちます
人工物でもこれ以上強い繊維はなかなか作ることができません。

それならば地獄から這い上がるためのクモの糸であることを誇ろうと思います。

今回、蜘蛛の糸が切れた、あるいは少し短かったのは
僕の肩書きが弁護士でなかったから、それだけです。
司法試験に受かっていればよかっただけの事です。

ただ最初の段階でこれ以上ない土台を作り
中盤の段階でぎりぎりの選択肢から最良の行動をチョイスした事は
結果につながる道筋を示したといえると思います。
『完璧でなかったこと』だけです。




余談ですが
奈良県立医科大学の研究によるとミノムシの糸はクモの2倍以上の強度を持つそうです

ですので、どうせならミノムシの糸になると、標榜しましょう

いや
どうせならカーボンナノチューブになれるように
司法試験を取るか、あるいは
肩書きを超える信頼を勝ち取るべく精進しましょう。


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