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中華トライクの品質

2011年09月09日 | バイクとか車とか色々
『トライク』という乗り物があります。
バイクの後輪を2本にしたものです。
(前輪を2本にしたものもトライクと呼ぶことがあります)
一昔前はマニアのおもちゃという立ち位置だったのですが
最近では250ccクラスのスクーターや、原付なども3輪に改造して
街中でも結構見かけます。

後輪が2本なので倒れないとかいう利点はありますが
最近増えてきているのはほとんどが若い人が乗っているので
基本的には目立ちたいからでしょう。
※無茶な運転をすれば小さいのは倒れる可能性はありますが、
きちんと作ってあるのは普通の運転で倒すことはほとんど不可能です

さて、なぜにこんなに増えたのかというと
このトライク、もともとは海外のトライク専門メーカーが
『トライクキット』というものを販売したり、
完成車を販売したりしていましたが、
ベースとなるバイクの+200~300万円前後が必要ということもあり
バイクの開放感と車の安定感の両方を味わえる半面
エアコンなどの快適機能がない、すり抜けできない、気軽に駐車できないなど
両方のネガな部分も同時に享受するため
バイクや車をすでに持っている一部の富裕層が
追加で購入する乗り物でした。

その後国産のトライクメーカーもできまして、かなり値段は下がりました。
僕はいろんな理由でこの国産トライクメーカーについては
持ち上げるようなことはいたしません。
それでもまだベース車+120万円くらい~と
高級品であることは確かだったわけです。
新車販売が少なければ当然中古車も出回りませんし、
普通の人が手に入れる機会はまだまだ少なかったのです。

しかしここ数年です。
やつらが進出してきたんですよ・・・げに恐ろしき守銭奴どもが
ネットの世界では『中華トライク』と呼ばれています。
ようするに中国製のトライクです。

値段は普通の中古スクーターと変わらないような値段です・・・が、

酷い酷いとは聞いていましたが
正直ここまで酷いとは思いませんでした

ある程度トライクの知識があれば
見ただけ、あるいは乗らなくてもちょっと触れば
恐くて乗れるような代物ではないのですが、トライクに触れたことがある人なんて極僅かですから
目の前にあるものの品質なんて分かるはずもありません。

見た目さえ綺麗にしていれば不具合なんて買うまで分からないわけです。

直接聞いたトラブルでも
・動き出す前にガソリンがもれていた
・メーターが動かない(最初から)
・ホイールにガタがある
・ハンドルが激しくぶれる
・後輪のブレーキのかかり方が左右で違う
・ギアが入らない
・3本のタイヤが真っ直ぐでない
・なんかよく配線の類が外れてる
・ライトが点かない
上記は『1台』に起こったトラブルです。

ネットではもっと酷いのもたくさん散見されます
なかには走行中にフレームが折れた人もいました
その人はブログに写真をアップしてました。

文体はなんだか「やっちゃった~(笑)」みたいな感じでしたが
一歩間違えば死ぬとこだったというのに・・・

売ってるショップは少なくともプロですから
危険性や品質は分かってるはずですよ
個人が自分用で遊びで作ったものではないのですから
中国製だから、とか、安いから、とか
命を乗せて走るものという自覚がなさ過ぎるような気がします。

ちなみに
僕がなんでこんなに『中華トライク』を叩いて
『ちゃんと作ったトライク』の弁護を図るかというと
僕自身も過去にトライクを所有していましたし、今現在も所有しているからです。
もちろん中華トライクではありません。

そしてトライクについての知識では
やはりいい加減なものが多く、急ハンドルを切れば転倒するという人もいます。
ですが、ちゃんとできてるトライクは転倒はせずに横滑りをします。
車体のディメンションで違いはありますが、
一般的なトライクが転倒までに耐えられる横Gはコンパクトカー級だと思います。

安定感がないといいますが
僕が以前所有していたトライクは250キロくらい出しても大丈夫でした。

故障が多いといいますが
僕の場合はライトの玉切れくらいしかありませんでした。

見た目の値段に飛びついて、
目先の小銭さえ儲かればお客様の命もどうでもいいと思っているような連中の懐を潤わせることなんてないと思います。

トライクは確かに高額ですが
普通に働けば買えないような値段ではありません。

理由がないのに高いものはあります。
ですが、安いものには必ず『なにか』理由があります。

売る側はモラルを
買う側は最低限の知識を
身に付けなければならないと思います。

そんなトラブルを分かっている上で購入するのなら
値段は魅力的なものでしょうから、僕はかまわないと思います。

高速走行中にばらばらになっても
ネットニュースのネタになるだけですから。

ただそのせいでトライク=危険という図式が出来上がって
不当な規制がかかることが許せないのです。



見本として、よくできているトライクの例


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