清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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深澤洋行師 得度式

2015年12月25日 | 乗泉寺 本末信廣会・寺院

12月12日。千葉の東金・妙恩寺で得度式が執行されました。

得度とは、在家が御宝前・ご講有・お師匠のお許しをいただき、出家(お坊さん)とならせていただくことです。

弱冠15歳の、若いお教務さん(お・きょうむ・さん=お坊さんです)の誕生です。

重師僧(お師匠さまの、お師匠さまです)は、東金の本寺・唱題寺の佐藤日凰上人。

師僧は東金・妙恩寺の深澤堅洋ご住職です。

得度親は妙晃寺の蛯子お導師。菩提親は、師匠の御兄様・深澤一仁氏と妙恩寺の局長さまです。

出家得度者の「僧名」は「洋行(ようぎょう)」師。

佐藤日凰上人から、授けていただいたとのことでした。

お師匠の深澤お導師は、ご自分のお師匠・佐藤日凰上人の末弟にして頂きたいと、二度にわたって千葉までお願いにあがりましたが、

「お前が師匠となって指導するように」とご命令をいただきました。

願いは叶いませんでしたが、自身が「人の師となれ」とご命令をいただいたことを、恩師に対し奉り、深く御礼申し上げていらっしゃいました。

「海のものとも山のものとも分からない小僧を拾っていただき、お育ていただき、住職にして下さり、この度は師匠になるようご命令を賜りました。」

「恩師の御命をいただき、小僧も、人の師匠とさせていただくことになりました。」

「これらのご恩は、生々世々にわたって、決して忘れるものではございません。」

このように、恩師に対し奉り、満座の中で御礼ごあいさつをされていらしたことに、ボクは深く感銘をうけました。

「このご恩は、生々世々にわたって、決して忘れない!」(ご恩は、何度、生まれ変わりしてもずっと、わすれない。ということです。)

こんなセリフを言上する対象がいる。師匠、いや、まさしく恩師なのでしょう。

心からお敬いして、お仕え申し上げる。

そうやって長年やってきて、師匠から温情をかけていただき、引き立てていただくという場面を迎えた。

だからこそ、こんなごあいさつのセリフを述べることができたのだと思います。

決して、一朝一夕で言える言葉じゃありません。それだけに、感銘を受けました。

うちのチビも一緒に、飛び入りでお参詣させていただきました。

「おかみそり」をいただき、「あたま」を丸め、「出家」となったその瞬間を、チビはどのような心持ちで拝見していたことでしょう。

ボクらの仲間うちは、独身時代から、将来のことを語り合ってきました。

結婚して、子どもができて、やがて得度させていただけるように育てたい。

こんな話しをよく語り合ったものです。

そして今日、仲間内の子どもたちの中から、2番目の得度者がでました。

こつこつと積み重ね、確実に前にすすんでいます。感無量の歓びです。

洋行師。得度おめでとうございます。

 


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