酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

福島より販売店限定清酒「壷中春・特別純米酒」入荷☆

2013-09-20 11:08:15 | 日本酒

台風が去って、気持ちのよい秋晴れの日が続いていますね~

清々しく気持ちのよいこの秋の匂いが小、中時代の秋の運動会を思い出させます。

運動好きで足に自信のあった私は、徒競走で一番になるのがいつも目標でしたから、朝からワクワクドキドキしておりました あの頃の気持ちがよみがえる季節なのですが、今となっては、体の方も無駄なお肉がだいぶ付いてそんな面影ございませんが・・・

昨日は酒類問屋さんの秋の展示会に足を運び、日本酒、ワインと欲張って試飲してまいりました。

少し涼しくなっただけで、日本酒が美味しく感じますね~

お仕事で行ってるわけなので、ただ旨い旨いと酔ってはいられないのが、ザンネン!

秋、冬商戦に、またいろいろセレクトしてまいりましたのでこれから期待していてくださいね~

さて、お待たせいたしました

福島・末廣酒造より販売店限定酒入荷のご案内です

<福島>壷中春・特別純米酒 1,8ℓ ¥2,050

精米歩合を53%まで高め、雑味のないまろやかでやさしい酒質です。冷から燗までOK!の万能酒、販売店限定酒ですので希少価値もあり魅力的丁寧な造りでこの価格はうれしいですね

昨日の展示会で感じたのは、変に技巧に走り取ってくっ付けたような味わいよりも、自然に体に浸透していくお酒に好感がもてました。そういう酒質は取り方によっては物足りなく味気ないように思えますが、体にやさしい特徴もひとつの個性、ホッとする安堵感があります。

この壷中春もそんな感じ、お料理のさりげない脇役にもなりますし、呑み中心でもお仲間とおしゃべりしながら杯の進むお酒です。是非お試しください


第16回三幸ワイン会のご報告パートⅡ~懇親会・お料理編☆

2013-09-18 21:51:45 | ワイン

さて、続きましてワイン会第2部「懇親会」のご報告です

今回の乾杯は、泡ではなくリースリングで

テイスティングで採用したものより、ちょっと中味のイイものをご用意いたしました

<モーゼル>フリッツ・ハーク・リースリング・QbA・トロッケン 2012 

ミシュラン三ツ星レストランのワインメニューにドイツ辛口ワインを代表してオンリストされることが多いハーク家。このアイテムもそうしたレストラン向けに造られたもの。柑橘系果実の風味に豊かなミネラル、蜂蜜のニアンスが厚い層をなして、ゆったり優雅に口中に広がります。余韻も深く心地よいです。

お料理も皆さんからの差し入れもありたくさん並びましたー

・さっぱり!ブロッコリー、キャベツ、ペンネ、ホタテのコールスロードレッシング和え

・ジャーマンポテト  ・フランクフルトソーセージ

 

・ドイツ製法のパン各種                ・味付け焼き鳥

 

・青トマトのピクルス  ・チーズ2種(ボロネーゼ味とゆず胡椒味)

   その他いろいろ・・・

 

最後は、せっかくの機会なので、貴腐ワインを堪能いたしました

<ラインヘッセン>ハイマースハイマ・ゾンネンベルグ・トロッケンベーレンアウスレーゼ 2007

色はまさに黄金色、蜂蜜、アプリコット、白桃、メロン、マンゴーなどの甘い果実風味、とろりとした粘性のあるボディ、糖度は非常に高いが、しっかりとした酸に支えられバランスが素晴らしい 品種はフクセルレーベ、貴腐で真価を発揮する品種です。 

今回のワインが勢ぞろいいたしました~

 

最後は、皆さんご一緒に

 

私のつたない進行で恐縮ですが、今までのワイン会で取り上げていなかったドイツワインにようやくたどり着けて、満足しております。

やはりワインの新しい動きを皆様にお伝えすることもワイン会の目的と考えています。

今回のワイン会を機に、ショップへ行かれたらドイツワインのコーナーにも目を向けて頂けると嬉しいです。

参加者の皆様からの差し入れ、お写真の提供、お料理のお手伝い等々に心より感謝申し上げます。

いつも皆様に支えられて会が継続できることを大変幸せに思います

ありがとうございました


第16回三幸ワイン会のご報告パートⅠ☆

2013-09-16 11:01:13 | ワイン

お待たせいたしました

第16回三幸ワイン会のご報告です

9月11日(水) 午後7時より  自宅キッチンにて、

今回は、「ドイツ辛口ワインの魅力を探ろう!」をテーマに、近年ドイツ本国でも主流になってきた辛口ワイン、白を中心に皆様にご紹介しながら、その魅力を体感して頂きました

   

ドイツは、ブドウ栽培地としては最北限地帯、良質なワインを生産するには、この地でいかに成熟したブドウを実らせるかが課題! ドイツワインの最上級格付けQmPでは、発酵させる前のジュースの糖度によりさらに格付けが分かれています。

また、QmPとその下クラスQbAでワインの大半を占めていることから、生産者のブドウ一粒一粒の思い入れの深さを感じます。

さらに、ワインのエチケットに生産地、格付けの他使用品種が記載されていることも大変分かりやすく、辛口ワインにおいては、「トロッケン(辛口)」「ハルプトロッケン(中辛口)」、また新しい制度で「クラシック」などの表示がされているのが、特徴です。

二大銘醸地とされるモーゼル、ラインガウのリースリングの素晴らしさ、美しさは世界中に認められ要望も強いことは皆様もよくご存知かと思います。

モーゼルでは、河沿いの急斜面を利用してブドウ畑がつくられておりますが、今回のワイン会で採用させて頂いたワインのインポーターさんの方がモーゼルへ行かれたときの貴重なお写真を提供してくださいました。

いかに斜面が急であるか、お分かりいただけると思います。このような畑には機械も運べませんから、ほぼ全ての仕事が手作業で管理されているわけです。

ブドウ作りの背景を知ると味わいに深みが増しますよね~

モーゼル特有の栽培方法「棒つくり」も見られます。

さて、テイスティングに入る前に、胃の保護や果物の香を把握して頂くためにフルーツとトマトをお出しいたしました

まわりの赤いのがベリートマト、甘味もありフルーツ感覚でいただけます。

キウイフルーツにオレンジ・マーマーレードをかけたもの、キウイフルーツの酸味がジャムの甘さで和らぎ美味しくいただけますよ~

まず白ワイン2アイテムから、

 

①<モーゼル>デヴォン・シーファー・リースリング・QbAトロッケン 2011 

③<ラインヘッセン>ケスターヴォルフ・ヴィサーブルグンダー・QbAトロッケン・プレミアム 2010

今回白ワインでは、皆さんにリースリングの特徴をしっかりと把握して頂くことを目標に、この2アイテムをブラインドでテイスティング。

③はヴァイサーブルグンダー、ドイツ以外では「ピノ・ブラン」と呼ばれる品種、ドイツで栽培が年々増加傾向にある品種で、特にラインヘッセンでその傾向が顕著です。

①と③いずれもまず地中からくみ上げた石やオイルのようなミネラルを感じます。あとに続く香や風味に違いがでてきます。

①は柑橘系果実、花、蜜などの香、フレッシュな酸味がほのかな甘味でコ-ティングされているかのように、バランス良くなめらかなアタック、若いワインによく見られる気泡も見られ、アフターにプチプチ感が残るのがアクセントに!

対して③は、植物の葉や茎をイメージする青いニアンスのハーブ系の香が強く、畑が貝殻を多く含む土壌であるためにミネラルも豊か、しっかりとした酸がベースとなり、グレープフルーツを思わせる苦味もアクセントになっています。アフターのアルコール感が強いのが印象的です。①とはまた違うニアンスのボリュームを感じます。①がトータルで繊細なのに対し、③は繊細さと力強さを持ち合わせている印象。こちらの生産者、ポリシーとして「伝統と現代技術の融合」を掲げており、瓶もボルドータイプの瓶型です。ドイツワインでありながら、アルコール度も13.5°と高いのにも驚きました。

 

リースリングの品種特性そのものに、酸味とバランスをとる要素(豊かなミネラル感や蜜のようなニアンス)が盛り込まれている気がいたします。ブラインドでも、皆さんしっかりリースリングの特徴はご理解頂けているようで、全員正解でした

次に、フランケン産のシルヴァーナを、この地域独特のボックスボイテル(扁平型瓶)入りです。

②<フランケン>ハンス・ヴィルシング・シルヴァーナーQbA・トロッケン 2011 

シルヴァーナは、一般的にはニュートラルな味香で畑や土壌の影響を受けやすい品種ですが、私のこれまでの経験では、花のような華やかでエレガントな香を放つものが多いように思います。こちらも①、③同様、清々しいミネラルを感じますが、同時に柑橘系果実風味にアフターに白コショウを思わせるスパイシー感と、フローラルな余韻が重なり心地よいです。また時間の経過とともに日本酒を飲んだときに感じるような、あとから旨味(ほのかな甘味)が追いかけて、全体を包み込むようなニアンス、ボディに厚みを感じます。

テイスティング後半は、赤2アイテムをブラインドで、皆さんには冷涼地に最適種のピノ・ノワールの味わいの再確認と同時に、ドイツで成功した交配種ドルンフェルダーとの比較をして頂きました。

左から

④<ファルツ>リンゲンフェルダー・シュペートブルグンダー・ターフェルヴァイン 2008

左側のワインがシュペート・ブルグンダー、「ピノ・ノワール」です。淡い色合いに少しだけ茶色のかかった熟成のニアンス、すみれや土のニアンス、ピノらしい赤いベリーを思わせる酸味とほのかな甘味がバランスよく柔らかいタンニンのなめらかな飲み口です。風味の奥に樽由来のビターな香ばしい香がなんとも心地よく繊細でエレガントな印象です。赤ワインは、白ベースに確立した格付けに該当しにくい部分もあり、ランクはテーブルワインクラスとなりますが、中味はかなりグレードが高いです。

⑤<ファルツ>リンゲンフェルダー・オニキス・QbA 2005

ドイツの赤ワインにしては、驚くほどに濃い黒に近い色合いです。天然酵母使用のためか、ちょっと地下セラーにいるような少しカビのような香もしますが、けっして不快臭ではなく個性的な香のひとつとして捉えることができるかと思います。土や地中からくみ上げたインクのようなミネラルの香、樽熟成により補強されたタンニンは柔らかく濃い果実味に溶け合いバランスよくなめらかなアタック、奥にコーヒーを思わせる焙煎香を感じます。ドルンフェルダーの樽熟は、私も初めての経験で新しい発見のうれしい機会となりました

赤のブラインド、色合いといい赤いベリーの風味といい、皆さんピノ・ノワールは、すぐにわかって頂けました

さて、このあとお楽しみの懇親会に入りましたが、この模様は次回ブログでご報告いたしまーす

 

 

 

 

 

 

 


京都・伏見「坤滴・特別純米酒ひやおろし」入荷☆

2013-09-13 18:13:54 | 日本酒

またまた、秋の限定酒ひやおろし入荷いたしました~

今回は、京都・伏見のお酒のご案内です。

こちらも毎年好評!南、菊姫と同様、定番アイテムとなってしまいました~

<京都・伏見>坤滴(コンテキ)特別純米酒ひやおろし 720ml  ¥1,420

土づくりからこだわり育てた「山田錦」だけを使用し、京都の名水「伏水」と伝統的技法にてじっくり醸した特別純米酒です。このひやおろしは、ひと夏熟成させてまろやかな味わいになったもの加水調整して生詰めした蔵出し限定品です。

 

 


好評発売中!スペイン赤ワイン☆

2013-09-13 17:22:09 | ワイン

暑い日もありますが朝晩は涼しくなり、秋の気配も感じとれるこの頃ですね

当店のワインの動きも赤ワインお求めのお客様が少しずつ増えてまいりました

夏の終わリに入荷したスペイン赤ワインの動きが好調です

<スペイン>ラモン・ロケッタ・リゼルヴァ 2008 750ml ¥1,380

強い濃い赤色,熟したレッドベリーやカシスなどの香にコーヒーなどの香、凝縮した果実味はイチジク、プルーン、木イチゴなどのニアンス、あとから樽由来のチョコレート、カカオなどのニュアンスが加わり、さらにきめ細かなタンニンが溶け込みバランスよくひとつに見事にまとまっています。レゼルバ(リリースされるまでの熟成期間の長い表示)でこの価格は大変いお買い得です!

ラモン・ロケッタの生産地、カタルーニャ地方ペネデスの北西に位置するプラ・デ・バジェスは僅か47人のブドウ栽培者の努力により1995年に創設されたD.Oです。小さい村が集まるこの産地は、近年成功を収める数少ない産地のひとつに数えられ、高品質で低価格と今後期待の持てる生産地です。

また、この生産者は、スペイン皇太子やスペイン・レストランの最高峰エルブジのオーナーシェフも訪問されたことで注目度も高く、またベルリンワインコンクールにて金賞ダブル受賞するなど数々の受賞歴を誇る生産者でもあります。

最近のスペインワインの動向として、今まであまりよく知られていなかったマイナーな地域の品質向上が目覚しく、しかもお手頃プライスが魅力ということで、このようなタイプのアイテムが日本でも数多く入ってきており注目されております。

ぜひ、お試しください