酒の三幸

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第30回三幸ワイン会のご報告☆

2015-05-03 17:38:07 | ワイン

お待たせいたしました~

第30回三幸ワイン会のご報告です。

今回は、30回記念ということで、粕谷にあるイタアリアンレストラン「Primo Piatto」さんにて、お祝いの会も兼ねて開催いたしました。

今回は特別なテーマはなく、ヨーロッパとニューワールドのワインをミックスし、お料理とワインのマリアージュをじっくりと楽しむことに重きをおいて企画いたしました。

 

 

ワインは、シャンパーニュ→白①→白②→赤①→赤②の5アイテムで、それぞれに合うお料理を出して頂きました。30回記念ということで、参加者さんから花束まで頂き、華やかにスタートです

まずは、シャンパーニュで乾杯です。

 

シャンパーニュの横に置かれているアレンジフラワーもシェフからプレゼントされたもの、何だか嬉しくてワクワクモードです

<シャンパーニュ>ジュール・ラサール・スペシャルクラブ・ミレジメ 2006

今回は、いつもより贅沢にヴィンテージ・シャンパーニュの登場です 日本へは希少入荷の限定アイテムロバートパーカー五ツ星生産者のひとつで、私に初めてシャンパーニュの美味しさを教えてくれた印象深いアイテムでもあります。女性の造り手らしい繊細さ、華やかさ、クリーンさが印象的です 使用品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%、農法:リュット・レゾネ(自然派)

 

皆さんに説明している間に、シャンパーニュがグラスに注がれ、準備OK

 

皆さんがこれからも健康で豊かなワインライフを楽しめますように 

かんぱーい 

   

 シャンパーニュに合わせてお料理は、「カマンベールチーズのフリテッレ」とサービスで「ベーコン、キノコ、玉ねぎのキッシュ」付。フリテッレは、ワインで捏ねたパン生地をカマンベールチーズにまとわせて焼いたものです。シャンパーニュはフレッシュな果実風味の他に、長い熟成により生まれた旨味、トーストやイーストなどの複雑なニアンスも感じられ、このようなお料理とも相性が良いのです。

 

フリテッレは中からトロ~リ溶けたチーズが出てきて香ばしい生地と口の中で混ぜこぜになり、うーん美味!

次なるワインとお料理は、

 

 <アルザス>ファッフェンハイム・ピノ・ブラン2012

柑橘系果実や白桃、蜜、花などの上品な香、快活でフレッシュな酸味とほのかな甘味が調和し、やさしい口当たり、ミネラルも豊かで繊細かつ存在感のある印象的な味わいが魅力です!

お料理は「フルーツトマトの冷製カッペリーニ、エビのお刺身とカラスミ添え」、カッペリーニは非常に細いパスタの一種です。ピノ・ブランのフレッシュ感、ミネラル感には生の食材を生かしたお料理に合うのはイメージ的にも皆さんにご理解頂けると思います。今回はさらにマリアージュの奥深さを知る上で大変勉強になった点があります。

マリアージュを分析してみると、フルーツトマトの甘酸っぱさやエビの甘味が、ほのかに甘味を感じ酸とのバランスのよいピノ・ブランの果実風味になじみますし、アクセントになるカラスミは、フレッシュな果実感の奥に感じるピノ・ブランの複雑なニアンス、ミネラルの要素にも合います。そして、その相性は風味のボリュームが同じくらいのときにしっくりくる。ひとつひとつの素材の特徴を組み合わせて、ワインの持つ風味の要素にどのように合わせていくか、またその強さをどう構成させるかが絶妙なマリアージュへの課題となるのですね

次は、ピノ・ブランとは対照的な樽熟成した重いタイプの白の登場です。

 

<アルゼンチン> ドメーヌ・ジャンブスケ・シャルドネ・グラン・レセルヴ2010

トロピカルフルーツ、洋ナシなどの香に樽由来のココナッツやスモーキーな香、グラスの写真からもわかるように(左:ピノ・ブラン、右:樽熟シャルドネ)、上記のピノ・ブランとは対照的にニューワールドらしい豊かな果実風味と樽香が融合!ボリューム感も申し分なく口当たりまろやかでリッチな味わいです。単に厚みがあるだけでなくミネラル感、繊細さも持ち合わせ質の高さを感じさせます。

参加者の皆様が全員そろったところでもう一度、 かんぱーい

 

このワインに合わせてお料理は、「温野菜と生ハムのサラダ(オリジナルチーズドレッシング」

 

生ハムの香りがワインの樽のニアンスとなじみますし、クリーミーなチーズドレッシングと樽熟白ワインの厚みのあるまろやかな口当りが、ひとつに調和します。生ハムに包まれたお野菜や果物も、リンゴ、サツマイモ、カブ、人参、アボカド、大根、水菜、ジャガイモ、ベビーリーフと盛りだくさん!ドレッシングにからめて色々な味わいを楽しめました

 

さて、ここから赤ワインの登場です

まずは、イタリアならではの固有品種使用、独特な製法で造られたエレガントながら深い余韻が魅力のワインです

  

 <ヴェネト州>ジャイロ・ヴィーノ・デル・ラーゴ・ロッソ2012

イタリア・ヴェネト州特有の製法、陰干しブドウ使用の高級ワインアマローネで使用されたブドウの果皮と合わせて発酵させるリパッソ製法により、ベリー系の果実風味にポートのニアンスやバナナ、紅茶、スパイスなどの複雑なニアンスが加わり、ほのかな甘味と酸のバランスよく、タンニンもシルキーでなめらかな口当り、いろいろな要素の余韻が交錯し、とても印象に残る味わいです。使用品種:コルヴィーナ70%、ロンディネッラ20%、シラー、メルロー10%

こちらには、ちょっと黒系のデミグラスソース主体の「ミートソース・パスタ」で 

パスタはもちろんシェフお手製の生パスタ!しこしこしていて中味が濃い感じ、味わい深いのです

 

お口休めにオリーブオイルのみ使用のシェフご自慢のパンも登場!

 

最後のワインは、私が9年前に訪問した南アフリカのワイナリーで一番印象に残ったドメイン・ブラハムのワインを

 

<南アフリカ>ブラハム・シラーズ2010

苦学して弁護士となり、夢であるワイナリーを実現させたヒーシー女史手がけるワインは、果実風味と樽香の絶妙な調和がなんとも言えないエキゾチックなワールドをかもし出し、力強さの中にも女性の造り手らしいエレガントさの感じられる味わいが魅力です 女性のエキスパートが選ぶ「SAKURA AWARD2015」にてWゴールド受賞

熟したプラム、チエリーの香にオーク由来のスパイス、バニラ、チョコ、木のニアンスが感じられ、凝縮した果実に柔らかいタンニンが溶け込み、口当りはなめらかで濃密な味わいです。グラス写真(右)からもわかるようい色付きも底が見えないほど濃い色合いです。

お料理は「豚バラ肉のグリル・新竹の子のソテーと紫芋とドライレーズンのマッシュ添え」

  

さきほどご紹介したアルゼンチンの樽熟シャルドネでも十分に合うお料理ですが、あえてちょっとボリュームを控えめにして頂いたのは私のリクエストで、ワインの味わいの方を皆様に堪能して頂きたったので、お料理が添えになる感じにして頂きました。

スモーク、竹の子のソテーは、オーク樽のニアンスに、お肉に使用されているスパイスがシラーズのスパイシー感に、また紫芋のマッシュが濃厚な果実風味にマッチするスタイルです。

実は、この紫芋のマッシュもシェフの一工夫が加わった魅力的味わいなんですぅ

    

赤ワインに数日間漬け込んだドライ・レーズンを紫芋のマッシュに混ぜ合わせているのです。

漬けこんだあとのワインは、味わいも甘く凝縮感もアップして、疲れた時に癒されるような甘味果実酒に変身していました 

 

最後は、シェフサービスのデザートプリンをコーヒーと一緒に

 

今回は、ワインのアイテム数を絞り込み、お料理と一緒にじっくりと楽しんで頂くスタイルを目指したのですが、ほぼその方向に展開したのではと満足しております 

参加者の皆様、私の我儘を聞き入れてくださり美味しいお料理を作ってくださったPrimo Piattoさんのシェフ八幡さんに心より御礼申し上げます。

ありがとうございました

最後に至福のときをご一緒させて頂きました皆様と

1たす1は~?

ニーッ

今回は、参加者さん持参の自撮り棒使用にて撮影です! 見事に成功

 


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