仕事場で興味あるスペインワインを見つけ、早速自宅にて試してみました~
エル・リンセ・デル・シンクエンタ・セレクシオン・ルセンド2015 ¥2,211(税込)
ティント・ヴェラスコ50%、シラー50%使用
「ティント・ヴェラスコ」は、フランス、ポルトガルのアリカンテブーシェに通じる品種、シノニムと言えるかは!? 特徴は、皮だけでなく果肉、葉、茎や種まで赤い色をしていて、濃厚で酸が立つ。ほとんど絶滅していた品種だそうで、この造り手が復活させたそうです。更なる魅力は、プレ・フィロキセラの自根のブドウ樹であること。
ステンレス発酵後、フレンチオークにてマロラクティック発酵、その後フレンチオーク新樽にて8ヶ月熟成。
色合いは、確かに写真のように濃厚な赤みを帯びた紫色。赤いベリー、プラム(梅)の甘酸っぱい香りにハーブのニアンス。シラー特有のスパイスの要素はハーブのミント香に同化したような上品さが感じられます。スミレ花の華やかさも。
口にふくむと、色合いから想像するより、綺麗な酸が果実味と相まって伸びやかに広がりエレガントな印象。タンニンはシルキーでなめらかな口当り。とても品性を感じコスパの高さを感じます。アフターに上品なスパイシー感。味わいに古木使用(樹齢100年以上)らしい落ち着きと深さが感じられます。14°というアルコール度もそんなに強く感じません。食中酒に最適、ピノ好きの方にもおすすめ。
たぶん、日本ワインのアリカントも通じている品種だと思います。味わいに近いものを感じます。かつて「富士の国やまなし館」でテイスティングしたのを思い出しました。濃いけどエレガント!
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