酒の三幸

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「FOODEX2016」行ってきました☆

2016-03-10 14:40:32 | ワイン

閉店したために、業界の酒類試飲会に参加する機会があまり無いのですが、たまたま今の仕事を通じてFOODEX(食品の国際見本市のようなもの)のチケットが手に入り、昨日行ってきました。

ワインのみに焦点を絞り、今も尚仕事で関わりの深いインポーターさんのブースでの試飲、興味のある国産ワイン、その他様々なワインを試してきました。

まずは、国産ワイン、

改めて甲州のデリケートさを再認識!山梨のワイナリー数社で比較試飲したのですが、実に難しいですね、

もともと繊細でおとなしい品種ですから、その中での微妙な差を感じとらなければいけないわけで。。。

同じワイナリーのもので、フレッシュタイプと澱に接触させることでワインに深みが生まれるシュール・リー製法をしたものとの違いすらも、把握しにくいのです。

ブラインド試験したら、絶対わからないです!

そんな中で印象に残った甲州は、ルミエールさんの「甲州・シュール・リー」でした。

フレッシュな柑橘系の風味もしっかり残しつつ、口中でふくらみを持たせ酸はやんわりと爽やかなフィニッシュへと導いてくれる。

シャルドネと比較すると、甲州は酸が柔らかく感じますね、これも産地に寄るので一概には言えませんが。

 

マスカットベリーAの造りも進化しましたね、

にぎにぎしいほどの強い香を放つ品種を、オーク樽熟成によりあるいは他品種とのブレンドにより、実にエレガントなスタイルなっているものが多かったです。

外来品種への取り組みも、種類が増えました。

やはり、ルミエールさんですが、カベルネ・フランやテンプラニーリョのワインもありました。

テンプラは、色付きも良く、ほどよいボリューム感、タンニンは柔らかくアフターに上品なスパイシーな余韻、日本人の造り手らしいやさしいスタイルになっていました。

ルミエールさんのワインは地球環境にやさしい自然派の造りで、全体的にどのアイテムも喉通りが引っ掛かりなくスムーズなものが多かったです。

海外のワインでは、「ワインハウスゲアハルト㈱」さんインポートのドイツのバーデン地方のグラウブルグンダー(ピノ・グリ)が、印象的でした。

日本ではあまり知られていない地方ですが、バーデンの白ワインでは、グラウブルグンダーがメインの品種だそうです。まるで樽熟成したようなナッツ香を伴った柑橘系果実風味、ボリュームがありながらミネラルも豊かでぼってりとせず品性のある味わいが魅力的でした。

他にもドイツの辛口白、赤、オーストリアワインなど、どれもエレガントスタイルで美味しかったです。

今、ドイツでは赤ワインの生産が増えているようです。(4割近くになったとか)温暖化の影響もありますが、何よりドイツ人は赤ワインが好きなんだそうです。これまで赤ワインは輸入に頼ってきたそうです。これから日本でもドイツの赤ワインが目に触れる機会が増えてくるといいですね!

半分仕事半分趣味みたいな気分での久しぶりの試飲会、とっても充実した一日となりました~

 

 

 

 

 

 


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