5月23日(月) 議会運営委員会の視察で神奈川県横須賀市を訪問致しました。
説明を聞く私と中田議員
・本会議場を視察する委員会メンバー
★視察目的
(1)一般質問について
(2)議会のI T 化の取り組みについて
(1)一般質問について
・本会議において議員の質問発言の方法おおむね3種類あります。
①一括 ・・・質問項目すべてを壇上で質問し、答弁を受ける
②一括一問一答・・・壇上で質問項目を質問し、再質問を質問席にて
一問一答で行い答弁を受ける
③一問一答 ・・・質問を一問づつ再質問も行う
● 三田市は、現在①もしくは②を選択制としています。
◆内容
◆横須賀市では、議会基本条例の「質疑の規定①」において、
「議長から本会議又は委員長等に要請された市長その他は、
議長又は委員長の許可を得て、質疑等の趣旨を確認する為の
発言をすることができる。」
と規定している、いわゆる「反問権」ではない。
◆同市も、①もしくは②を選択できる。
「一問一答による質疑の規定②」
・議会運営委員会申し合わせ事項
「一問一答方式で質疑(質問)を行う場合、1回目は登壇して一括質疑方式で行い、
質疑(質問)終了後、一問一答席に移動する。2回目以降は、一問一答席において
一問一答方式で行うものとする。
この場合、質問者は市長等答弁内容を筆記するため補助者を自身の会派から
1名置くことができる。その場合、補助者は、質問者が1回目の一括質疑(質問)を
終え、一問一答席に向かうのに合わせて、一問一答席に移動する。
◆市長等は、自席にて答弁する。
資料① 横須賀市の一問一答の発言場所(議場)と会議における発言の持ち時間
◆一問一答方式の目的と効果
①論点・争点が分かりやすくなり、議案等の審議を十分深めえることが可能になった。
②一問一答方式の導入に合わせて、これまで再質問、再々質問は演壇でおこなっていたが、
質問席を設け、市長・部長等と近くで対面することで迫力と緊張感を生む結果となった。
③質問の後、すぐに市長等の答弁があるため、傍聴者からも分かりやすいと好評。
◆一括方式と変わった点・課題
①一括質問のときよりも質問が細かくなることがあるため、部長等の答弁が増えた。
②即座に答えなければならないため、部長等の緊張感が今まで以上に増した。
③執行部からのメモが間に合わないことがある。
④会議時間が長くなった。
(2)議会のIT化の取り組みについて
◆議会IT化基本計画
・市民への情報発信の拡充
・議会内情報の集積及び活用
・議会内のペ-パーレス化の促進
・事務の合理化・効率化の推進
◆インターネット中継について
・本会議:平成15年9月から
委員会:平成20年12月から
・平成27年8月からスマートフォン・タブレットにも対応
◆中継対象
・本会議・常任委員会及び特別委員会
・委員会におけるいわゆる休憩時間の中継は、映像は動画、音声は停止する
資料② 委員会中継に要する経費及び議会映像検索システム画像
◆議会映像検索システムでは、議員ごと発言映像と議事録(文字)で検索ができる。
★視察所見
・一問一答方式については、三田市も行っているが補助者という物がない。
質問によっては、補助者を必要とする場合も想定できるので検討してはと考える。
・事前通告に対する対応では、横須賀市の方法は、論議が分かれると考える。
・一人あたりの発言時間は、20分で答弁の時間は含まない。
三田市は、現在答弁時間も含めて個人質問の場合40分である。
横須賀方式も検討の余地があると考える。
・インターネット中継については、三田市も導入している、
本会議での中継は同等であるが、委員会における中継には隔たりがある。
三田市は、定点カメラ一台のみであり、音声も問題がある。
費用対効果の問題だけではなく、市民への情報公開の観点からも
検討余地があると考える。
・議会映像検索においては、議員ごと発言映像と議事録を閲覧できることは、
検討すべきと考える。