古三田青磁・三田焼研究保存会の勉強会に参加しました。
欽古堂亀祐は”型物師”であり、三田青磁に欠かせない人物であることを、
ご存じでない市民の方が多いようです。
型物とは、写真にあるように焼き物の型を作り、それに粘土等をかたどりし成型・釉薬等を
施し焼成し製品としたものを言います。
一つひとつ手びねりし一からつくるものとは違います。
2000年に訪れたドイツのマイセンも”型物”です。おびただしい”型”が財産だと説明していました。
その”型”を三田市も多く所蔵しています。
しかし三田市には博物館が今はなく、市民の眼に触れることはまれなのです。
”もったいない”貴重な市民の財産ですのに。
三田青磁は世界三大青磁(中国・朝鮮)の一つであり、
大英博物館や台湾・中国等の博物館にも展示されています。
知る人ぞ知るの世界でありますが、せめて地元三田市・市民はもっと関心を持ち、誇りに思うべきではないかと考えています。
男爵・九鬼隆一氏が、日本で最初の私設博物館を三田に作ったにも関わらず、現在三田市には、博物館・美術館といったものは、有りません。
かろうじて、図書館の奥、目立ちにくいところに展示室があるだけです。
シティセールスを進めようとしている三田市は、「世界の」と付く”三田青磁”を何故活用しないのか、もったいない話だと思うのです。