新型コロナウィルスのため、議場には議席順の奇数・偶数の議員が入れ替わる形で、当局側も必要最小限の出席で”密”をさけて本会議を行いました。
田中の個人質問 議場全景 議員席が1つおきになっています。
新型コロナウィルスのパンデミック後の変化について、考えてみました。
緊急事態宣言で学校の長期休業という前代未聞の事態が起きました。
子どもたちの学習の遅れ・外出自粛によるストレス・運動不足など多くの問題が発生しました。
一部の私学では、オンライン授業での学習・友達とのコミュニケーションなど素早く対応できたところもあるようですが、ほとんどの学校では対応が出来ませんでした。
先日,NHKの特集『パンデミックが変える世界』で、イスラエルのヘブライ大学教授で有名なユバル・ノア・ハラリ氏との対談を放映していました。
ハラリ氏は、「今、歴史の変化が加速する時代に突入しようとしています。世界の根底から変える壮大な社会的・政治的実験を行うこととなるでしょう。
例えば、私の大学では、過去20年間一部のコースのオンライン化を検討してきましたが、何も起こりませんでした。
それが、今回は、1週間で全てのコースをオンラインに移行しました。
そして、この危機が終わっても、元の姿には戻らないでしょう。」と話されていました。
このように、ドラスティックに社会や経済システムが変わると思われます。
私は、『パンデミックが変える世界』は、産業革命のような劇的な変化をもたらすと考えています。
企業活動が、労働環境が、教育環境が、生活様式が大きく変わると思っています。
日本の教育が変わると期待する「GIGA スクール構想」について、この6月議会で個人質問をさせて頂きました。
文部科学省が2019年12月に打ち出した「GIGAスクール構想」は、5年計画の政策でしたが、新型コロナウィルスによる学校の休業という事態に、内閣官房IT総合戦略室・総務省・文部科学省・経済産業省が連携し、大きく前倒しに進められています。
GIGAスクール構想とは、児童生徒一人に1台のタブレットと教職員にも配備し、高速大容量の通信ネットワーク環境を整備し、一人ひとりに個別最適化され、創造性を育める教育ICT環境を整え、誰一人取りこぼしのない教育を目指すものです。
例えば、AI(人工知能)ドリル教材などを活用し、個々の生徒の理解度等を認識し、出来る子にはより深く、そうでない子にはどこが難しいのかを判断し、理解できるように導き、誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを提供しようとするものです。
・遠隔・オンライン教育の実施
・AI(人工知能)ドリルなど先端技術を活用した、
個々の生徒の理解度・特性に合わせた個別最適な学習を提供
・文系・理系の脱却
・公務の効率化
・教師の経験知と科学的視点のベストミックス
今まさに、教育現場の大変革が起きようとしています。
政府は、この急激なICT環境の変化に対する、サポートとして多様な外部人材を活用するべく予算付けしています。
導入時の戸惑いは多少あると推測しますが、間違いなく子どもたちの学びにとっては素晴らしく有効なことであると思っています。
新型コロナウィルスにより、働き方が変わり都心でなく地方でのリモートワークを選択する方も出てきています。
三田市の将来のため、GIGAスクール構想を積極的に推進し、リモートワーク世帯の積極的な誘致をするべきと考えます。