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きまじめ議員活動記 NO,92-2016 田原市視察報告 福祉教育常任委員会

2016年05月20日 | 活動報告

★愛知県田原市・・・人口:64,184人、世帯数:22,001世帯

◆「家庭教育支援における訪問型アウトリーチ支援事業」について

 ①事業目的
  家庭をめぐる環境が複雑化し、不登校・ひきこもり・ニートなどの社会生活を円滑に営む上で
  困難を有する子ども・若者の問題は深刻な状況にある。
  安心して家庭教育を行うことが出来るよう、サポートや支援をコーディネートし、ネットワークを形成して、
  効果的かつ円滑に若者等を支援する。

 ②対象
  40歳未満のひきこもり・不登校・ニートなど困難を有する若者とその家族

 3家庭支援の連携・協働体制
  子ども・若者支援地域協議会
   構成員・・・田原市・田原市教育委員会・田原警察署・保護司会・更生保護女性会
          高等学校・中学校・小学校・社会教育委員・PTA・民生委員・保健所
          社会福祉協議会・地域コミュニティ連合会・青少年健全育成推進協議会
          健康福祉部・子ども会連絡協議会・スポーツ少年団・青少年健全育成活動団体

 ④課題
   ・中学校を卒業した若者支援の場所が不足していた。
   ・市外の高等学校へ入学すると、支援が途切れてしまっていた。
   ・子どもだけでなく、家族への支援が必要な家庭が増加している。
   ・家族が高齢になり、長年ひきこもっている若者の就労支援が深刻化している。
   ・親子関係、生活困窮、障害、精神疾患など複合的に問題を抱えた若者が多く、
    支援が困難化している。

 ⑤取組
   ・中学卒業後、支援が途切れないように学校との情報交換を行い、支援していく体制を構築。
   ・市内外の支援機関と連携し、総合的、包括的に支援していくネットワークを構築。
   ・情報収集やアセスメント(課題の分析と把握)を行ったうえで、ケース検討会や支援会議を
    実施し、解決に向けての支援体制を構築。
   ・訪問型アウトリーチ家庭教育支援チームによる就労資料収集やハローワーク等への
    誘導、案内など自立支援の実施。
   ・訪問型アウトリーチ家庭教育支援チームのスキルアップのための研修会を実施。

 ⑥相談実績
   ・アウトリーチ家庭教育支援チームのスキルアップのための研修会を実施。
    「子ども・若者総合相談窓口」 週4日開設の相談 相談員2名
      年間 相談件数:568件・相談人数:214人
          年齢別では、15~19歳が、313件  合計568件
          相談内容 ひきこもり:265件、学業・進路:175件、就労支援:152件、親子関係:124件など

 ⑦成果
   ・学業不振でひきこもりとなったケースでは、高等学校と連携し退学せず転学の支援を行うことが出来た。
   ・高等学校訪問によって、不登校やひきこもりの心配のある若者、家族への支援ネットワークが充実してきた。
   ・ひきこもりの子どもを抱えた子族の支援を丁寧に行うことで、家族が安定し、本人の意欲を引き出すことが出来た。
   ・長い期間ひきこもりのため、様々な問題が派生している場合、他機関と連携してひとつずつ問題を
    解決することによって、就労支援に結びついた。
   ・市内外の支援機関との連携が不可欠なケースでは、それぞれの機関が強みを発揮し、
    本人と家族を支援することができた。
   ・広報、チラシ、ユースアドバイザー講習会等のPRにより周知され始め、相談が増加した。

◆相談件数から対象者は、90人であるが、推計では400人以上とのことである。

◆20歳以上では、男性がはるかに多いとのこと。女性の場合、親が隠すそうである。

◆子どもの問題で、母親が自殺したケースもあるとのことでした。

◆親が高齢化し、問題が複雑化深刻化しているとのことです。

 

大変深刻な問題であり、視察報告が大変遅くなりました。
          
    


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