今日は昼時に父の所に行った。
父は箸を使ってご飯を食べていた。
ご飯の上に隣に居るばあさんが、おかずを乗っけてくれて、それを父はかきこむようにして食べているのである。
(目も悪いから、つまむ事は容易ではなかった。)
どうしても上から食べてしまうので、先に乗せたおかずがなくなってしまうと、またばあさんが頃合を見計らって、残っているおかずを父のご飯の上に乗せてくれる。そして私に「さぁ、食べさせて上げてくださいよ」と言う。
私はどうもあれこれ率先して手を出すのが苦手なタチなので(そう言う所はkekeとよく似ている)、いつも病院に行っても、父の食事を手伝うか、様子を隣で眺めているだけが多い。
今日は50半ばぐらいだろうか。お母さんにご飯を食べさせている男性がいた。
たぶん息子だろうと思われるが、お母さんの頬をなでながら、何度も笑顔で話し掛けながら、ご飯を食べさせている。自分のまだ小さい娘なら、こんな風に話し掛けながらご飯を食べさせる男の人もいるだろうけど、たぶん母親だと思う。こんな男の人もいるのか。。。
すると、男の人はハッとして、お母さんらしき人のスカートをめくって下着の中を確かめた。(たぶん粗相してしまったと思ったのだろう。)そして、何もなかったのを確かめると、また頬をさすりながらお母さんにご飯を食べさせるのである。
このお母さんらしき人も、今まで見たことがなかった人なので、これからこちらに入院する事になったのだろうか。
この息子さんは、今までお母さんと一緒に住んでいたのだろうか。
妹は「なるべく覚えていてほしいから」と言っていたから、同じように父に一生懸命語りかけているのかもしれない。
父は食べ終わると、ばあさんに茶碗を差し出して「もう置いてくれ」と言う合図である。
(目が悪いので、どこに置いてよいのか分からないのだ。)
ばあさんは、父が鼻水が出ると言っては、ちり紙を差し出し、食事が終わればお茶を差し出した。
父は80年の人生で、いつも誰かがこうして傍についていてくれると言う星の下に生まれてきたのだろうか。
そんな事を考えた。
だって、父とシアワセばあさんの、この組み合わせがすごく不思議な気がして、そう言う星回りと言うのが、やっぱりあるような気がするんだ、最近の私は。
父は目がよく見えてないし、すぐに存在を忘れてしまうので、最近は挨拶もせず、そっと帰ることが多い。
たぶん、妹もそんな感じだと思う。
最近は父が楽しそうで良かったなと思うために会いにいっているようなものである。
先週はkekeの事を「今度免許取りたいらしい」と話してみたけれど。
ウォークマンも持っていったので何か聴く?と訊いてみたけど「今日はもう疲れたからいい」と言う。
最近は父が眠いと言うと、ばあさんが「私は良い人形オメメぱっちりで」みたいな歌を歌うことが多い。
父は箸を使ってご飯を食べていた。
ご飯の上に隣に居るばあさんが、おかずを乗っけてくれて、それを父はかきこむようにして食べているのである。
(目も悪いから、つまむ事は容易ではなかった。)
どうしても上から食べてしまうので、先に乗せたおかずがなくなってしまうと、またばあさんが頃合を見計らって、残っているおかずを父のご飯の上に乗せてくれる。そして私に「さぁ、食べさせて上げてくださいよ」と言う。
私はどうもあれこれ率先して手を出すのが苦手なタチなので(そう言う所はkekeとよく似ている)、いつも病院に行っても、父の食事を手伝うか、様子を隣で眺めているだけが多い。
今日は50半ばぐらいだろうか。お母さんにご飯を食べさせている男性がいた。
たぶん息子だろうと思われるが、お母さんの頬をなでながら、何度も笑顔で話し掛けながら、ご飯を食べさせている。自分のまだ小さい娘なら、こんな風に話し掛けながらご飯を食べさせる男の人もいるだろうけど、たぶん母親だと思う。こんな男の人もいるのか。。。
すると、男の人はハッとして、お母さんらしき人のスカートをめくって下着の中を確かめた。(たぶん粗相してしまったと思ったのだろう。)そして、何もなかったのを確かめると、また頬をさすりながらお母さんにご飯を食べさせるのである。
このお母さんらしき人も、今まで見たことがなかった人なので、これからこちらに入院する事になったのだろうか。
この息子さんは、今までお母さんと一緒に住んでいたのだろうか。
妹は「なるべく覚えていてほしいから」と言っていたから、同じように父に一生懸命語りかけているのかもしれない。
父は食べ終わると、ばあさんに茶碗を差し出して「もう置いてくれ」と言う合図である。
(目が悪いので、どこに置いてよいのか分からないのだ。)
ばあさんは、父が鼻水が出ると言っては、ちり紙を差し出し、食事が終わればお茶を差し出した。
父は80年の人生で、いつも誰かがこうして傍についていてくれると言う星の下に生まれてきたのだろうか。
そんな事を考えた。
だって、父とシアワセばあさんの、この組み合わせがすごく不思議な気がして、そう言う星回りと言うのが、やっぱりあるような気がするんだ、最近の私は。
父は目がよく見えてないし、すぐに存在を忘れてしまうので、最近は挨拶もせず、そっと帰ることが多い。
たぶん、妹もそんな感じだと思う。
最近は父が楽しそうで良かったなと思うために会いにいっているようなものである。
先週はkekeの事を「今度免許取りたいらしい」と話してみたけれど。
ウォークマンも持っていったので何か聴く?と訊いてみたけど「今日はもう疲れたからいい」と言う。
最近は父が眠いと言うと、ばあさんが「私は良い人形オメメぱっちりで」みたいな歌を歌うことが多い。
目はぱっちりで色白で~
じゃないですか?
久々に聞いた。懐かしいです
昼食が終わると父は眠くなって「眠い眠い」と言うので、目をぱっちり開けましょうと言うように、この歌をばあさんが歌うのです。
昔の童謡でしょうか?私は知らない歌でした。
時々二人で口を合わせて歌います。
それから昨日は「お手手つないで夜道をゆけば」の歌も歌っていました。
どちらの歌も私が子供のころ、
母がよく歌って聞かせてくれました。
ほんとうに懐かしいです
私の人形は知りませんでした。
母も父も童謡を歌ってくれたわけではなく、たしか家に童謡のレコードがあったような。。もしかしたら、祖母が歌ってくれていたのかもしれません。