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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

ゆとり教育は失敗?!

2005-04-24 | 巷の話題

最近盛んに「ゆとり教育」の弊害と言う言葉が囁かれているけれど、如何なものなんでしょうかね?

最初こそ「へ~」と言う感じで「昔より学力落ちてるのか~」と冗談混じりに話題になっていたりしていたのだが、ここまでどこの番組でも、ゆとり教育は失敗弊害と言われると何だかなぁと言う感想。うちなんか中学3年間丸々ゆとり教育だもの。

大臣のような人が中学生に謝ったのは、それはそれで隠す事もごまかす事もなく、良かったなと思うのだけど、そこから「だからやっぱりゆとり教育は失敗だったんだ」と一斉に叩く番組を観るとレレレ・・と言う気分ですよ。

たまたま我が子の偏差値を見て、「あぁ~ちょっと無理してでももっと早くから塾に通わせるべきだったかな~」と思っている矢先にね~「ゆとり教育のせいで塾に行く子供と行かない子供の差が開きすぎ」とか「ゆとり教育は失敗」とか言われると、思い当たる事多しでがっくりだ。

だいたい、『失敗』って平気で言うけど、中学3年生だってニュースぐらい観てるんだよ。本人達、そう言う風に言われてどう思うのだろう。

「ゆとり教育」で学力は落ちた(出来る子と出来ない子の差が開いた?)かもしれないけれど、「ゆとり教育」のお陰で良かった所は何もなかったのかな?「でも、今の子供達はこう言う所がゆとり教育のお陰で良いのですよ」くらいの話も入れてくれてもいいのにね。
・・・なんて思うのはおかしいでしょうか。

サボる知恵が無かったから仕方なく行っていたけど、私が小学校で楽しかった記憶は夏休みのプールくらい。ちっとも楽しくなかった。徒競走はビリだったし、鉄棒はできないし、クラス対抗リレーでは抜かれて後で男子に怒られ、給食は好き嫌いが多くて、毎日ビクビクしながら過ごしていた。(何故なら給食達成カードみたいなものがあって、全部やほとんど給食が食べられるとその日の柿の絵を赤や黄色で塗れる、私は食べられないから毎日緑の柿で、しかも見せしめのようにそれを教室に貼られるのだ)

今の学校はこんな事はない。(たぶん)
運動会のリレーを見ていても、走る順番を子供自身で決められるので、足が遅いくせに前から3番目だと言うだけで早く走らされ、一度に3人抜かれて後で男子に袋叩きに遭うと言う子はいないのだ。そもそも、今の子供達は一生懸命走った仲間を「お前のせいで俺らは負けた」と責めたりするのだろうか?(と思うがどうだろう?)

自分達は競争ばかりで学校がちっとも楽しくなかったから、運動会を見るだけでも今の学校は楽しそうでいいな~と思っていた。しかし、これはやっぱり失敗だったのだろうか。外国との競争力を思うとボケボケしてたら、そのうち他の国にいいようにされてしまうか。それは困るものね。

でも、「ゆとり教育の失敗」だの「弊害」だのと言う言葉に何だか違和感を覚えるのである。これから改める必要はあっても、失敗とまで言うのはどうかな、と。