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斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

地熱資源開発に向けた地表調査説明会

2016-04-14 23:54:24 | エネルギー問題
世界でも有数の火山国日本では再生可能エネルギーの一つとして地熱発電の開発が有望視されています。
しかし地熱発電に適する場所が国立公園や国定公園内にあることが多く、これまで開発を行うことが
出来ませんでしたが、2011年3月の東日本大震災以降、社会情勢も変わり、原子力発電以外の電源多様化
の機運が高まり、国立公園・国定公園内の地熱開発が一部条件付きで緩和され、地元住民と自治体の合意
了承を得れば開発ができるようになってきました。

ニセコ町と蘭越町に位置するニセコ火山周辺地域において、新規の地熱発電に向けた地表調査を
今年度から実施する計画があり、一般地域住民向けの説明会が日本重化学工業株式会社と三井石油
開発株式会社の二社により、ニセコ町と蘭越町で3回に渡り行われました。
私は13日蘭越町の町民センターで行われた説明会に参加しました。

日本最初の商業規模地熱発電は
1966年 岩手県松川地熱発電所 23,500KW 自家発電です。つづいて
1978年 岩手県葛根田地熱発電所 5万KW 蒸気供給
1982年 北海道森地熱発電所 5万KW→現在2万5千KW 蒸気供給
1996年 岩手県葛根田地熱発電所2号機 3万KW 蒸気供給

海外では
1909年 イタリアで最初の地熱発電が開発され、老朽化のため70年~80年代にかけて新しく改築され、
現在も営業されており、永続性があるということです。

今年度からニセコ町と蘭越町の地域で調査が始まりますが、順調に進んでも実用化には最低10年は
かかるとのことです。

いかなる開発においても自然破壊への影響はその規模の違いはあっても全く免れることは不可能です。
開発・発展が未来に及ぼす影響について徹底的な議論が必要と思います。

地域おこし協力隊活動報告会

2016-02-25 23:46:59 | エネルギー問題
現在ニセコ町には5人の隊員がおり、この1年間の活動報告を行いました。
一応隊員たちは農政課、商工観光課、綺羅の湯、商工会等に所属していますが、
地域を知ることを第一に何でもやってみたいこと、また必要とされるお手伝い、
雑用全般に関わって自由に活動ができるようです。期間は1年で、継続を
希望する場合は再度応募して3年間まで続けることが可能です。
今年ニセコ町は協力隊員を9名募集しています。

報告会を聞いた後、<地域おこし協力隊>って何だろう?なんとなくわかるものの、
よくわからないのでウィキペディアから「地域おこし協力隊」について検索してました。

<地域おこし協力隊(ちいきおこしきょうりょくたい)とは、人口減少や高齢化等
の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を
行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに
応えながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度である。
2009年に総務省によって制度化された。2014年度には全国444の自治体で
1,511人の隊員が活躍している。
地方自治体が募集を行い、地域おこしや地域の暮らしなどに興味のある
都市部の住民を受け入れて地域おこし協力隊員として委嘱する。
隊員には地域ブランド化や地場産品の開発・販売・プロモーション、
都市住民の移住・交流の支援、農林水産業への従事、住民生活の維持のための
支援などの「地域協力活動」に従事してもらい、あわせてその定住・定着を図る。
このような活動を通じて、地域力の維持・強化を図っていくことを目的としている。>

さらにニセコ町のホームページを開いてみました。
<ニセコ町は、北海道の西方、羊蹄山やニセコアンヌプリなどの山系に囲まれた
内陸の豪雪地域です。また、支笏洞爺国立公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内
にあり、アウトドアを中心とした観光業が盛んで、夏はカヌーや登山など、
冬はスキーなど、通年楽しめるリゾート地となっており、年間157万人の観光客が
訪れています。また、近年は外国人観光客が多く訪れている国際観光地となっています。
このように、近年、ニセコエリアは海外資本の流入や外国人観光客の増加など
観光面での脚光を浴びる一方で、ニセコ町は中山間地域に属し、商工業の衰退、
農林地の荒廃や農家戸数の減少など地域の産業構造が変化しつつあり
一部集落では人口減少とともに超高齢化が進んでいる状況にあります。
そのため、地域課題に果敢に取組むとともに、地域資源をうまく活用し、地域に
根ざした産業・集落支援を行う、意欲的な人を「地域おこし協力隊」として募集します。>

なるほどこういう制度であることに納得しますが、協力隊員に応募する方々は
ニセコ町が何を必要とし、ニセコ町で何をやりたいのか、事前によく調査した上で
目的意識を明確にして応募した方が良いのではないかと感じました。

サイエンス・カフェ札幌

2016-02-22 19:40:25 | エネルギー問題
第87回サイエンス・カフェー札幌が紀伊国屋書店本店1階の
インナーガーデンで21日(日)に開かれ参加しました。
【未来は自分で変えられる】
~ドイツのエネルギー自立に学ぶニセコの挑戦~
主催:北大科学技術コミュニケーション教育研究部門
ゲストはニセコ町在住の教育研究部門特任准教授の葛西奈津子さんと
ニセコ町企画環境課の職員大野百恵さん、電子科学研究所
光システム物理研究分野助教授の酒井恭輔さんの3人でした。

葛西さんと大野さんのお二人からは身近なニセコの景色と共に
環境にやさしい暮らしや、ニセコ町が2014年に国から認定された
「環境モデル都市」として取り組んでいる事例として、地中熱ヒート
ポンプを取り入れている町民センター、有島記念館、ラジオニセコ、
ニセコ高校のビニールハウスの様子、近代産業遺産に登録された
100年以上の歴史ある尻別川発電所、近藤地区で独自の環境に配慮した
高断熱建築に取り組んでいるアラスカから移住してきたロブ・
マグマホンさんの様子などが映像で紹介されました。

酒井先生は昨年2か月かけて調査したドイツで<エネルギー自立に学ぶ>
から、ドイツで100%再生可能エネルギーに取り組んでいる地域の紹介が
あり、<地域の資源を地域で運営、自分たちで作るエネルギー>、
ニセコ町もまだまだあらゆる分野で再生可能エネルギーの拡大と共に
<地域循環経済>への取り組みについて示唆されるものがありました。

私はニセコを再発見した気持ちになりました。
あなたも未来のニセコを再発見してみませんか。