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大飯原発は即時停止しかない 『断層活動によると否定できない限り』活断層と認めるべき(『手引き』)(K)

2012-11-10 | 震災と原発
最近はとても便利で、会議の模様がビデオとしてインターネットで流されている。

☆参考情報☆
【映像】11月4日の大飯断層評価会合の動画アーカイブ。1時間2分~17分ぐらいまで→ 渡辺満久さんが活断層の存在を断言! http://www.youtube.com/watch?v=D3lSO4r2fK8&feature=youtu.be
という映像がアップされている。そこには次の映像がある。

平成24年11月4日(日)に開催された「大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合」第一回評価会合で、渡辺満久東洋大教授は従来指摘されてきた破砕帯のほかに活断層があると指摘し、発言の最後に次のことをスライドで指摘した。

今後の追加調査について、
「結論はまだ早い」「慎重に」という意見は不要。
「暢気な」学術調査ではない。
「ない」ことを理屈付ける調査は不要である。
原子力発電所をすぐに停止し、
すべてを調べ直す覚悟で調査すべきである。
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 国際環境NGO FoE Japanなどは、「『断層活動によると否定できない限り』活断層と認めるべきという国の『手引き』(注)に従えば、F-6及び指摘された破砕帯は活断層だと判断すべきです。」と訴えている。

(注)平成22年12月20日「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」1.3 耐震設計上考慮する活断層の認定 参照

以下に上記手引きの一部を抜粋する

1.3耐震設計上考慮する活断層の認定
耐震設計上考慮する活断層の認定については、次に示す各事項の内容を満足していなければならない。
(1)耐震設計上考慮する活断層の認定については、調査結果の精度や信頼性を考慮した安全側の判断を行うこと。その根拠となる地形面の変位・変形は変動地形学的調査により、その根拠となる地層の変位・変形は地表地質調査及び地球物理学的調査により、それぞれ認定すること。
いずれかの調査手法によって、耐震設計上考慮する活断層が存在する可能性が推定される場合は、他の手法の調査結果も考慮し、安全側の判断を行うこと。
(2)後期更新世以降の累積的な地殻変動が否定できず、適切な地殻変動モデルによっても、断層運動が原因であることが否定できない場合には、これらの原因となる耐震設計上考慮する活断層を適切に想定すること。
以下略

 
手引きに従えば活断層と判断しなければならないし、従って、大飯原発は即時停止しなければならない、ということになるのは筋道である。「有識者会合」が科学者の集まりであるなら、筋道をおって考え、結論するのが当然だ。大飯原発は即時停止、という結論しかない。(K)