6月14日 横浜石川町横浜技能文化会館で三木刃物展示会が有ると言うので行ってみた。 そこで鑿の柄付けを行う職人に会った。 職人安平氏は実際に柄付けを実演して見せた。 それは私の参考になった。柄は白樫では無く 所謂牛殺しと言われる木を使っていた。 鑿本体と柄が一体となって 力が鑿の刃先に集中するように曲がり無く仕込まねばならない。 そこが難しい所だろう。大した道具も無く柄付けを行っていた。そこが職人の技術と言う物か。
これは今年3月頃に頼まれて作った椅子だ。材料はブナ材を使った。寸法はW 270 D200 H340 座面高 160となっている。 座板はスノコ板4枚でネジ止めダボ隠しとした。結構面倒な物で時間が掛かり大変だった。これは一才児の座る椅子だ。 こんな小さい時から保育園に預けられて育つんだね。親も子も大変な時代だ。 ブナは本当に性格の悪い材料だが椅子には良い。 粘りが有って折れる事はまず無い。 使い込めば色も良くなる。 でも材は品薄気味だ。
これも山崎さんの物だ。かなり使い込まれている。刃の鋼の残りは1センチを切っている。 刃は叩かれて頭の丸味が無くなり凹んでしまっている。 地金が柔らかい材料だったのだろう。 大切に木槌で打てばこうはならない。最初から内丸だったかどうか不明。 平鉋を改造した可能性も高い。刃には山城之住人作とある。立派な鏨文字で刻んで有るから 良い鉋だったはずだ。裏刃も地金と刃金を鍛接した丁寧な作りだ。 残念使って見たかったが内丸では使う機会は無いと思う。
この鉋も山崎さんの物だ。古い鉋だろう。 元は二枚刃の平鉋だった物を反り台に改造したのだろう。押え棒も無く裏刃も失われている。 使い込んで刃が短くなり台にもぐり込むので、台頭の部分を少し削り取って有る。 それも鑿で欠き取った様だ。刃の鋼の残りは後1センチ程度か。 そろそろ寿命が尽きる頃だ。荒仕事に無理して使われた様に思う。傷や接着剤やしみも付いている。急ぎの仕事に使われたか。 鉋の事など構ってられないと言う感じの使われ方だ。
これも多分山崎さんの物だろう。 相当使い込まれている。 元は何かの面取り鉋だった物と思われる。台下端の側面には定規となる木を貼り付けたと思われる釘後が残る。 それを改造してセメ鉋にした物と思われる。何か製品の複雑な面の仕上げ削りに使った物だろうか。仕事が出来る様に今手持ちの鉋から、改造して仕事をこなしたと思う。古い鉋だろう。刃は短く台に仕込み難いので 台の頭部を少し削って刃を打ち込み易くしている。何でも有りだ。 使えりゃそれで良いのだ。
少し調べて結果 これはセメ鉋ではなくて 包蟻ホゾ組の時に留めの部分を削る鉋だと思う。 多分その用途に向けて或いは改造した物かも知れない。
少し調べて結果 これはセメ鉋ではなくて 包蟻ホゾ組の時に留めの部分を削る鉋だと思う。 多分その用途に向けて或いは改造した物かも知れない。
これも山崎さんの鉋だろう。 焼印無く所有者は不明。これは所謂 セメ鉋だろうが、本来は別の鉋だった物を改造したらしい。 こんな大胆な改造を行うのは山崎さんだと思うが。こう言う鉋が無いと仕上がらない仕事が有ったのだろう。だから無理して改造した物だろう。 しかしその後この鉋を使う仕事が来なかったのか、余り使い込んだ形跡は無い。 大事な鉋を改造して仕事をこなす。 でもその後は仕事が来ない。 だからまた使わない鉋が増える。 そして何時しか道具箱は鉋で一杯だ。
これもセメ鉋では無いと思う。 包蟻ホゾ組の留め部分を削る鉋だと思う。そう言う仕事もしてたんだろうね。 今度聞いて見様と思うが。
これもセメ鉋では無いと思う。 包蟻ホゾ組の留め部分を削る鉋だと思う。そう言う仕事もしてたんだろうね。 今度聞いて見様と思うが。
これも山崎さんの鉋だ。かなり激しく使い込んだ物と思われる。仕事も上手く行かずイライラしていただろう。強く台頭を叩いたので、頭部の台先端が裂けて飛んでしまっていた。捨ててしまうかと考えたが思い直して、修理してみた。台頭の半分を切り取り、そこに新しい樫材を切って継ぎ足した。接着では心配なので、接着後ネジで固定した。 おかげで何とか使える状態になった。この状態で刃も研ぎ直して見た。まだ充分使用に耐える鉋だ。
これは新宿に有るアルプス堂で350円で購入したEOS-100本体だ。前回も紹介したと思う。これで試写した結果やはりシャッターの粘りが出ていた。これは当時のEOSに出る症状では有名な物だ。だからこれらのAFカメラの中古は安く売られている。この粘りと言うのは縦走りシャッターの左側に黒い粘ったタール状の異物が付着する現象だ。これが付くとシャッターの動作がスムースに出来ず、重症な場合はシャッーが全く開かず露出できない症状や、写真の上半分が露出不足になる症状が出る。原因はシャッターが開く時の緩衝クッション材のゴムが加水分解し溶けた物だ。 この緩衝クッションを交換すれば良いが、その為にはカメラの深部まで分解する必要があり、素人には無理だ。 そこで紙を細く折りたたみその先に溶剤(ラッカー薄め液)を付けてシャッター下部左側の緩衝材貼付け部に差込み拭く。黒い物がべったり付くので何度も拭く。黒い物が付着しなくなればOKだ。ついでにシャッター羽根も拭いて置く。シャッターを切っても黒い異物がシャッター羽根に付着しなければ良いだろう。 これで復旧すると思う。緩衝材が無くなる影響は未知数だ。 やる場合は自己責任でやる事。安いカメラだから駄目でも被害は少ないと思う。
これは誰の物だったのか。 余り使われて無い物の様に思われる。丸テーブルの面でも取った物か。 使い易そうだ。やはりルーターでは取れない部分も有るだろう。使い込まれた道具にはやはり使った人の念がこもる様な気もする。大切に扱い錆びさせない事が大切で 後は出来るだけ使う事が良いと思う。
これも改造鉋だろうか。 台尻には竹内の書き込みが有る。仲間の職人からもらった物か。丸面取鉋の様にも思える。 台の下端の両脇には三角の棒を貼った後がある。しかしかなり大きな面だ。刃もかなり使い込まれている。 刃が抜けないので銘の確認はしてない。