この本を見て 継手や仕口を考えると言うほどの技術も無いが、参考に購入してみた。 昔手道具だけで こんな仕口を作っていたのは たいした技術だ。 機械が出来て 正確で早く出来る様に成ったろうが、技術はむしろ衰退したかも知れない。 (理工学社 刊)
この本は 30年か もっと昔になる。 仕事で米国ボストンに行った時に、 ブック スミスと言うバックベイに有る本屋で 偶然見付けて購入した。 当時から家具には興味が有った。 しかし載っている挿絵はどれも古めかしい家具に思えて 余り作って見ようとは思わなかった。 あるときダニエル家具の展示会で スティックレー社の家具 現物を見ると なかなか重厚な良い物だと思った。 それはこの本の挿絵にも有るミッション家具だ。 しかし本には 製作図面も載っているが、材料はもっと太く 厚く よりどっしり重厚な作りで 現代の物は少しスリムになったかも知れない。
著者の早川さんは 木工家だが文章は上手く面白い。 中には道具の話も出て来る。 嶋のおじいから買ったという、来一郎の鉋の話が載っており どんな物かと思ったが、今では来一郎銘の鉋は3丁も持っている。 相当数売れた鉋だったかも知れない。 それに結構切れる鉋だった。 諏訪の与八の鋸の話も載っており、実物も見た。 読んで見ると面白い本だと思う。 出版は新潮社だった。