弱った・・・
今日の夕方には我が家に
嫁の母上が越後の国から上京される。
繁忙期でただで際忙しいというのに
田舎の方々からすると夜の10時を過ぎても
働いているという旦那は想像すらできないのだろう。
母上様の頭に浮かぶ図式はおそらく
残業≦飲み歩き・浮気。
よからぬ嫌疑をかけられぬよう
なんとか早く家に辿り着きたい。
前段が長くなってしまったが、
今日のランチは気合を入れようと牛肉を。
岡半や牛庵は紹介済みなので
吉澤に行ってきた。
場所は銀座の3丁目。
王子製紙の程近くだ。
ご存知の方も多いのだろうが
こちらのお店は脇ではお肉屋さんとしても
営業をしているのだ。
伊勢のブランド牛こと松坂牛の提供先としては
そこそこ認知度も高いのではないだろうか?
ランチタイムには2階の座敷の一角を開放して
長テーブルに相席で自慢の処女牛を振舞っている。
すき焼き鍋御膳 ¥1,575
みぞれ焼き御膳 ¥1,575
ステーキ重午前 ¥2,625など、
高いものではステーキコース¥7,350なんてものもある。
今日は一番上にあるすき焼き鍋御膳を注文した。
しばらくして年配の仲居さんが
お箸やお茶と一緒に卵に小鉢、香の物に果物を運んできた。
ランチタイムとはいえ店の雰囲気を考えると
箸置きを用意して欲しいところだが残念。
割り箸のサヤで代用するしかなさそうだ。
小鉢はひじきにたっぷりの葱。
そいつを白和えのようにしていた。
ひじきは子供の不人気料理のひとつらしいが
白和えにするとひじきのクセが和らいで
こいつならばお子さんでも苦にせず食べれそうだ。
趣のある室内にふけっていると
牛鍋が運ばれてきた。
ザクは玉葱、葱、シラタキ、高野豆腐に春菊
そいつにそこそこボリュームのある松坂牛だ。
すき焼きに豆腐はかかせないが
高野豆腐は珍しい部類ではないだろうか?
箸に手を伸ばし
松坂牛から口に運ぶ・・・
・・・
・・・
固い。しかも割り下が強すぎる。
甘しょっぱい割り下に犯されて
肉の旨みを感じるのは至難の業だ。
別にチャンピオン牛を
求めている訳ではないのだが、
部位が悪いと松坂牛といえども
他の牛の部位のいいところに当然ながら及ばない。
肉質は金に比例するとはいえ
ちょいとばかしがっかりさせられた。
甘しょっぱいといった割り下だったが
玉葱のような水ッ気の多い食材との相性はよい。
私は肉だけ、野菜だけで焼く
関西風のすき焼きの方が元々好みなので
みりんや砂糖に醤油なんかで煮立てられた
関東風には消極的になってしまうのだが、
強すぎる加減が好みでなかったのだ。
味噌汁の色はとても美しかった。
お味の方も出汁を含めてご飯にはぴったりだ。
タダで際味の強くなったお肉は
たっぷりと卵に味を移していただいた。
ごはんのおかわりは無料なので
1杯目はすき焼きで、2杯目は割り下の香りが移った
卵をぶっかけて必要カロリーを摂取させていただく。
浅草の今半でさえ
私は甘すぎて好みではないことから
関東風すき焼きが好みの方が食べたら
きっと評価は変わることだろう。
店を出ようとすると女将が
3本指を立てて見送ってくれる。
値段・接客を考えると
¥1,575には見合ったものだと思うのだが
口うるさいのは好みの違いと割り切っていただきたい。
ご馳走様でした。
吉澤
中央区銀座3-9-19
℡飲食部/03-3542-2981
精肉部/03-3542-2983
■精肉部
平日:8:00-19:00
土曜:8:00-17:00
■飲食部
平日:11:00-20:00
土曜:お昼までの営業(12月は夜も営業)
日曜・祝日定休
すき焼き鍋御膳 ¥1,575(ごはんのおかわり無料)
甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆
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