趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

夏の夜の夢

2008-06-14 23:58:12 | Weblog
G2プロデュースの「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」を観てきました。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」ですね。
我が姫(笑)、植本潤さんが妖精パックをやると聞けば、観に行かないわけにはいかない。
かなりくだけて演出してあったので、シェイクスピアの小難しい長台詞も、だいぶ省略したりアレンジしてあったりしました。
面白かったのは、大阪出身の俳優さんたちは、大阪弁でしゃべりまくってたこと(笑)。一応内容はシェイクスピアの台詞に沿ってますけど、大阪弁だと妙になじみやすく、聴きやすい(笑)。自分は関西人だな~と思いますね。
肝心の植本姫は標準語ですけど(笑)、でもさすが魔物役者というか(爆)。
事態を引っ掻き回す無邪気さと残酷さ(パックの悪戯って、結構エグイですよね~)。妖精王オーベロン様に仕える身ながら、どこか対等にやりあってるような遠慮なしの切れのよさ。妖精として動き回る時の、ふとした瞬間に見える妖気。子供みたいにちょこまかはしゃいでるような動きやシルエットなんだけど、年齢しらずの妖精らしい年経た雰囲気。
同じG2の作品で昔、「止まらない12人」という作品を観ましたが、その時も出演してた植本さんの、本物の10歳前後の子供に見えた、鳥肌が立つようなお芝居を思い出しました。
う~ん、これだから姫は侮れない。男女、老若、人魔、そんな変幻自在さが大好きなんですけど。
私が姫で観たいと思ってたシェイクスピアの2大役が、「オセロー」のイアゴー(3年ほど前の能楽堂シリーズ)と、今回「夏の夜の夢」のパックだったので、どちらも叶ったので嬉しい。
それに、「ハムレット」のハムレットとオフィーリアの両方も演じてて、どっちも観れたので、これもすごく好きな作品。
これからも、姫のシェイクスピアで、これは!という作品に出会いたいですね。

今日の舞台には、ジュリさんもご出演。妖精の女王ティターニアと、ヒポリタの2役。
大阪弁バリバリのティターニアが、サイコーに面白かった!もう、めっちゃはじけまくりやん!って感じ(笑)。お相手のオーベロン役だったコング桑田さんも、バリバリの大阪弁だったので、二人で大ゲンカしてるのがめっちゃ笑えた!
さすがスタイルも超抜群で、ロック歌手みたいな衣装もばっちり。元・男役だけあって華も押し出しも文句なしのカッコよさで、あまりにお美しく長いおみ足に、うっとりと見惚れておりました(爆)。

ハーミア役だったのが、神田沙也加ちゃん。最近、何かとご縁がある気がする・・・。
「紫式部ものがたり」にも中宮彰子でご出演だったし、今年の12月に再演される「AKURO」のアケシ役にも決まったとか。
でも、先日の中宮彰子といい、今回のハーミアといい、なかなか面白い子だと思いました。現代っ子らしい感覚を持ちつつ、それでいて内面的にはしっかりとお芝居をする子ですね。
ハーミアのキレっぷりは、なかなかにアッパレでした(笑)。度胸もあるし、小柄ですけどパワーもある。
「AKURO」初演でサエコさんが演じたアケシとは、また違うアケシになりそうで、ちょっと楽しみになってきました。
サエコさんは、凛とした清らかさと神秘性、そして可憐さがありましたけど、沙也加ちゃんだと、大地に根を下ろした生命力みたいなものが、出るんじゃないかな。
オタケ兄さんからすれば、だいぶ歳の離れた妹になりそうですが(サエコさんのアケシは、歳の近い、むしろ双子だったんじゃないかみたいなイメージもあったけど)。

今日は、宝塚以外の一般舞台でサエコさんご出演でない作品を観たのは、久しぶりだった気がする。
そのせいか、劇場でもらったチラシのラインナップも、小劇団のストレートプレイが多くて、いつもと違ったのが新鮮でしたね(笑)。
たまには雰囲気のがらっと違ったものを観るのも、面白いです。


コメント
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