さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

日和田へ岩登りトレーニングしに行ったはずなんですが、結局登らずに山歩きしてました

2020-02-09 23:58:05 | クライミング
2月1日の土曜日の記録です。

K野さんが再び日和田での岩トレを計画してくれました。
前回は駅へも到着せず、4時間もうろうろとさ迷っただけでしたが、今回は無事に高麗駅まで到着できました。
K野さんともう一人の参加者S藤さんとは別行動で、僕とさっちゃんは岩場へ向かいます。
まあ、一緒ではさっちゃんがあまりに遅いので申し訳ないというのもありますし、ちょっと寄り道もしたかったからです。

岩場に向かう山道に入ってしばらくすると、右の尾根へと登る道が分かれています。
さっちゃんと僕はその山道を通って岩場を目指すことにしました


▲女岩のすぐ上部にある見晴らしの丘に着きました。ここで朝食をいただきました。


▲男岩の方へ降りると、そこには1パーティー3人しかいませんでした。この写真の人たちです。普通ならこの時間(10:30)にはザイルが簾のように垂れているはずなんです。30年以上日和田には通っていますけれど、土日でこんなことは初めてですね。奇跡のような少なさ!


▲女岩へ行くと、K野さんとS藤さんが練習していました。女岩の上は山腹の地面と平らにつながっていますから、すぐに行けます。富士山や奥多摩の大岳山もよく見えました。


▲女岩南面の易しいルートを登って、これからその右の少し難しいルートにトライするようです。


▲続いて女岩西面のチムニールート。難しくはないのですが、体がつっかえて、なかなか上へ行きにくいんです。S藤さんも苦労してました。


▲僕はすぐそばでアドバイスしたり見物したりですが、さっちゃんは少し離れたベンチに座っていました。クライミングは見ているだけでも楽しいものなんですが、さっちゃんにはそんな感覚はなくなっているようです。だから、だんだん退屈になるんでしょうね。


男岩西面に移って、上部クラックをレイバックで抜けるルートにK野さんがチャレンジ。出来れば僕もこのルートをリードしたかったんですが、さっちゃんはまだクライミングする気分になっていません。確保するS藤さんの横でさっちゃんにも見物してもらいますが、逆光で眩しくてよく見えなかったようですね。


▲K野さんが核心部手前に到着。このあたりから少々苦労しています。この直後からさっちゃんに変化があって、登れたかどうか見ることが出来ませんでした。(大変だったようですが、登れたそうです)

さっちゃんは2時間ほどK野さんたちのクライミングを見物していました
見物と言えるほど、楽しく関心を持って見ていたわけではないようですから、退屈してしまったんでしょうね。

いきなり岩場から離れると、「私は帰る」と言って山道を下り始めます。
僕は山道をふさいで降りないようにはしましたが、さっちゃんは横の山道を女岩の方へ行ってしまいます。
でも、女岩方向の山道は急で岩っぽいですから戻って来ざるを得ないでしょう。
「そっちは岩だらけで危ないから降りておいで」と僕はさっちゃんに言います。
最初はそんな僕の言葉にも反発していたさっちゃんですが、結局聞き入れて降りて来るしかありません。

ザックを置いていた場所まで戻り、さっちゃんにザックを背負わせますが、僕のザックを整理する間もなくさっちゃんが下山し始めてしまいました。
今回は山道をふさぐ余裕もなく、僕はザックも背負わずにさっちゃんを追いかけることに。
このまま里まで下山してしまっても、そこから再び別ルートから日和田山のハイキングをすればいいと考えました。
でも、僕のザックを置いたままなので、食料も飲み物もありません。
もちろん、財布も携帯も。

出来れば里までは降りずに、すぐ近くの山道分岐を左に登って、朝食を食べた見晴らしの丘に行きたいものです。
僕はさっちゃんの前を歩き、その分岐を左へ進みました。
さっちゃんは「そっちじゃないよ、こっちだよ」と言ってるようですが、僕は「いや、こっちだ」とゆずりません。
さっちゃんも山では今でも僕の言うことをよく聞いてくれますから、結局僕の後から付いて来ます。
見晴らしの丘にはすぐ着きましたけど、このまますぐに岩場へ戻る雰囲気ではありません。
そのまま上へと進みます。
下山するつもりだったさっちゃんでしたから、何か変だな? とは感じているようでしたが、
そんなことにはお構いなしに、僕は山道を登って行きました。


▲日和田山への男坂に合流し、金比羅神社下の岩場に来ました。さっちゃんはルートファインディングは出来ませんが、これくらいはスイスイと登って行きます。


▲金比羅神社前の広場からは都心のビル群がよく見えました。スカイツリーも見えています。


▲鳥居の間には巾着田が広がっていました。ちょうど川がΩの形に蛇行しているんです。


▲僕としてはそろそろ岩場へ戻る算段をしたいので、金比羅神社の左の山道に入りました。日和田山へは登らずに、反時計回りに山道を回って岩場へ戻るつもりです。

1時間20分ほど岩場周辺の山道をぐるっと反時計回りに回って来ました。


▲戻ってくると、K野さんは男岩西面の5級ルートをリードしていました。頑張ってますね。


▲続いて、S藤さんが男岩南面の凹角からクラックに抜けるルートのリードにチャレンジ。このルートならさっちゃんにもチャレンジして欲しいな、と思ったんですけど・・・・

さっちゃんと僕もS藤さんのリードを見物していました。
すると突然、「さっちゃんが行っちゃいましたよ」とK野さん。
振り返ると、さっちゃんが下に降りて行ってます。
僕も慌ててさっちゃんを追いかけます。

さっきみたいな「帰りたい」モード全開という訳ではありませんでしたから、今度は僕もザックを背負う余裕がありました。
さっちゃんには「じゃあ、ちょっと山を歩いてから下山しようね」と言ってあります。
K野さんには「しょうへいで合流しましょう」と言っておきました
「しょうへい」はいつも下山後に反省会をするうどん屋さんです。


▲さっきと同じコースを逆回りで金比羅神社まで歩きました。


▲金比羅神社からは岩場の多い男坂ではなく女坂から下山しました。写真は女坂を降りきった一の鳥居のある場所です。この写真の場所で男坂と女坂に分かれます。さっちゃんにも今日初めての笑顔が浮かびました。


▲お店が開く10分ほど前に着くと、K野さんとS藤さんが先に着いて待っていました。「しょうへい」は5時きっかりにならないと絶対に開きません。

さっちゃんは一切アルコールは飲まなくなりました。
ホットカルピスを頼んだんですが、それも半分くらいしか飲んでなかったですね。
でも、さっちゃんも楽しそうに過ごしていました。
話しには参加しませんし、話題になってることも理解できないでしょうけれど、雰囲気が好きなんでしょうね。
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