さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

いろいろあった今日一日ですが、概ね平穏な一日だったと言えるのではないでしょうか?

2021-04-24 23:58:15 | 今日一日の暮らしぶり
毎週そうなんですが、金曜日の夜緊張感から解放されて、少々だらしなくなってしまう僕です。
火、木、金はさっちゃんをちゃんとデイサービスへ送り出さなくてはなりません。
さっちゃんが戻って来るまでの時間も有意義に活用しなくてはなりません。
水曜日は言語リハビリがあって、病院通いはいつもですが、とても疲れてしまいます。

そんな4日間が終わって、土、日、月はそれなりにやることはありますが、さほど責任は伴いませんし、基本のんびりと過ごせます。
ですから、金曜日の夜はどうしても気が緩んでしまうのです。
昨日もそうでした。
僕はだらだらと夜を過ごし、結局、眠りに就いたのは夜中3時を過ぎていました。

そんなに遅く寝ても、多分8時ころには目が覚めるだろう。
いくら遅くても9時には目が覚めるだろうと思っていました。
ところが、さっちゃんが5時過ぎに起き出したんです。
僕もやっぱり目が覚めてしまいます。
さっちゃんをトイレに連れて行きました。

こんな中途半端な時間に目が覚めてしまいましたから、8時や9時に目覚めるのは難しいかもとは思いました。
でも、まさか11時を過ぎるとは!
しかも、またさっちゃんが起き出したせいで、僕も目が覚めるとは!

さっちゃんは5時過ぎに起き出して、トイレでおしっこをしたばかりですから、何故起きたんだろう、と僕は不思議でした。
しばらくは布団の中からさっちゃんの様子を観察していました。
だいぶん時間が経って、さっちゃんが寝室から出て行きそうになったので、僕も起きて、さっちゃんをトイレに連れて行きました。
でも、すでに手遅れで、おしっこは出てしまっていました。
僕もすぐに起きて、早くトイレに連れて行ってあげれば良かったですね。

僕はそこでもう起きることにしましたが、さっちゃんは再び布団の中へ。
台所の流しには木曜日の夕食からの食器が溜まっています。
まずは金曜日の朝食の食器まで洗って、僕はコーヒーを淹れました。
さすがにこの時間ではいつもの僕の朝食は無理です。
コーヒーと肉まん1個で僕の朝食(昼食?)は終了。

さっちゃんの朝食(昼食?)の準備をし、さっちゃんが起きるのを待ちます。
テレビの音量を普通の大きさまで上げ、寝室のカーテンを開け、ダイニングとの間の戸を開けたままにします。
それでも、さっちゃんは目覚めませんでしたから、結局は僕が起こしましたけどね。
すでに、正午は過ぎていました。

オートミールとバナナを牛乳で煮たのが、さっちゃんの朝食。
それと75gのヨーグルトです。
今日はしっかりと食べてくれました
当然、薬もしっかりと飲んでくれました。

さっちゃんはその後も布団の中にいることが多かったですね。
僕にとっても、さっちゃんが寝ていてくれた方がいろいろな用事をすることが出来るので有難いのです。
でも、それはちょっと安易だなと反省する部分もあるのですがね。

途中、2時ころだったでしょうか?
起き出して来たさっちゃんは、布団に戻ることを拒否して玄関へ行きました。
昔のように玄関を開けようとドアの鍵やらチェーンやらをガチャガチャといじくりまわすことはありません。
今はもう開け方は分からないでしょうし、開けようとトライすることもないみたいです。
ただ玄関のドアの取っ手を掴んで、玄関に突っ立っていました。
サンダルも履かずに、靴下のままで突っ立っていました。
僕もそんなさっちゃんを放っていましたから、さっちゃんはじっと静かに長い時間突っ立っていました。

10分、20分、どれくらいさっちゃんは玄関に突っ立っていたでしょう?
そのまま放っておいたら1時間でもそのままでいそうな雰囲気です。
まあ、それではあまりなので、僕はさっちゃんの元へ行き、コンクリの玄関から板の間へ上がってもらおうとします。
さっちゃんは玄関のドアの取っ手と玄関にさげている長めの暖簾を手で強く握りしめていました。
両手とも簡単には離しそうにありません。
まずは暖簾を握りしめている左手から。
1本1本、指を開くように剥がして、暖簾から離しました。
凄く強い力で握り締めていました。
ドアの取っ手を掴んでいる右手はもっと大変でした。
最後は力ずくです。
さっちゃんをダイニングの椅子に座らせ、汚れた靴下を新しいのに穿き替えてもらいました。

さっちゃんは家の外に出たかったんでしょうね。
どこかへお出かけしたかったのでしょうね。
ちょうどその時、僕はNHKの『AIでよみがえる美空ひばり』の録画を観ていました。
僕に近寄って来たさっちゃんを椅子に座っている僕の右太ももの上に座ってもらって、一緒に観ました。

さっちゃんは僕の太ももに座るのが好きなようです。
僕もさっちゃんを座らせるのが好きです。
僕の右太ももに座っているさっちゃんの腰に右手を回して、抱きかかえるようにするのです。
僕の右手は、さっちゃんのお腹を直接触ることもあります。
その右手はさっちゃんのおっぱいに伸びることもあります。
高齢のせいか、認知症のせいか、さっちゃんは何も感じませんけれど・・・・
高齢にはなっても、認知症にはなっていても、さっちゃんと僕は夫婦であり、恋人同士なんだと思いたいのです。

ほんの少しでも感じてくれればどれだけ嬉しいことか! といつも思います。
若いころや壮年のころは、そんな感覚は自己満足的な愛欲や性愛の側面が強かったものです。
でも、今になって思えば、触るという刺激を与え、その刺激で感じてくれる。
これは本当に深い深いコミュニケーションなんだな、と分かります。
愛し合っている者同士の最高に深い心の通い合いがそこにはあるんだと分かります。

もちろん、性的ニュアンスの強い行為でなくても構いません。
ハグだってそうですし、額や鼻先を引っ付けあったり、手を繋ぐことだってそうですよね。
このような行為に対しては、さっちゃんは反応してくれることが多くあったりしますね。
そんな時、僕は無上の喜びを感じます。
性的反応が皆無になったさっちゃんに対してだからこそ、僕はそのようなコミュニケーション方法の意味深さを教えられた気がします。

その後、さっちゃんは布団の中へ、僕は豚の角煮を作り始めました。
僕は豚バラ肉が好きで、よくブロックで買うのですが、さっちゃんが豚バラ肉を噛めなくなって来ましたから、豚の角煮を作り始めたんです。

そして夕方、さっちゃんと僕は散歩に出かけました。
すでに、5時45分でしたから、多摩川土手からの夕焼けを期待して、今日はいつものコースを逆回りで歩くことにしました。


▲18:13。湧水の流れ沿いの遊歩道を経て、多摩川土手に来ると、18時を少し過ぎていました。西の空全体が凄く綺麗に焼けることもあるのですが、今日は狭い空がほんの少し焼けただけでした。でも、その色は綺麗ですね。右の山は奥多摩の大岳山。


▲18:24。今日の日の入り時刻が18時22分だそうですから、日没直後の光景ですね。凄い時は空の雲も全部が紅く輝くのですが、どういう条件下でそうなるんでしょうね?

帰宅後、ご飯を炊き、お味噌汁を作って、いつもよりは遅い晩ご飯。
お味噌汁は半分ほど残しましたが、玉子かけご飯、豚の角煮(いわし団子と魚河岸あげも加えました)、買った惣菜のポテトサラダは全部食べてくれました。
食後は、トイレに行き、おしっこで濡れたパッドを替え、口を幸運にも2回水で漱いでもらい、でも、口を開けることは拒否。
スポンジブラシで口腔をこすったり、入れ歯を外したりは出来ません。
寝室に行って、寝巻きに着替えてもらって、布団に入ります。

このままさっちゃんが起き出して来ず、眠りに落ち続けてくれたら、その後はすべて僕の時間です。
もうすぐ12時ですが、今のところさっちゃんは寝続けてくれています。
今晩は昨日の夜のように遅くまでは起きていないつもりです。
火曜日の朝は早く起きなければいけませんから、明日、日曜日の朝もそれなりには早く起きておかなければなりません。
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