今日のさっちゃんは笑顔が絶えませんでした。
ケアマネさんが訪れるとずっと笑顔を向けていました。
夕食中も笑顔が絶えず、珍しくテレビに目をやっては笑っていました。
朝食(ブランチ)もですが、夕食も出したものを全部食べてくれました。
夕食を食べ終わったさっちゃんはすぐに布団の中に入りたがります。
僕は上着を一枚だけ脱いでもらって、布団の中へ導きました。
しばらくして、さっちゃんは起きて来て、僕が「おしっこ?」と聞くと、頷くような感じだったので、僕はさっちゃんをトイレに連れて行きました。
8時15分でした。
ズボン(ジャージです)、ズボン下、リハパン&パッドを脱がすと、パッドに便が付いていました。
小さな粒がひとつ。
昨晩あたりからほんの少し便の汚れが付き始めていましたから、さっちゃんの排便期間がスタートしたようです。
トイレの中では排便はありませんでしたが、おしっこも出ませんでした。
「何で、起き出て来たんだろう?」
さっちゃんの行動には理解困難なことが多くあります。
布団の中に戻ったさっちゃんですが、またすぐに起き出して来ました。
おしっこはさっき出ませんでしたから、トイレの用で起きた訳ではないはずです。
さっちゃんは何の用もなくて、布団から出たり、僕によって戻されたりを幾度も繰り返すことが多いんです。
今回もそうだと思い、僕は布団の端に跪き、さっちゃんに布団の中に入るよう促しました。
でも、さっちゃんは布団には入らず、ダイニングへ行ってしまいました。
「なんなんだよ」と僕はがっかりして、布団にゴロンと寝そべってしまいました。
まだ、僕は自分の夕食の準備も出来ていませんでしたから、さっちゃんが起きてダイニングに居てもらっては、さらに夕食が遅れてしまいそうだからです。
僕が布団にゴロリと横たわっていたのは、ほんの一瞬です。
僕は起き上がってダイニングを見ると、さっちゃんが自分の椅子あたりでズボン下とかを脱いでいるようなんです。
近づいて行くと、ズボン下もリハパンまでも脱ごうとしています。
さっちゃんがこの場でおしっこをしようとしているんだ、僕はすぐにそう思いました。
ですから、さっちゃんの腕を掴んでリハパンを脱がすのを止めて、トイレへ連れて行こうとしたんです。
僕はリハパンを上げようとしましたから、右膝を床について、腰を落としたんです。
右膝が冷たく濡れました。
床に目をやると新聞紙1面分ほどの広さに液体(おしっこなのは当然です)が溜まっていました。
その瞬間、僕の中で何かが外れてしまいました。
「何で、こんなところでするの!」
「じっとしてなさい!」
「それ(リハパン)を下ろしちゃ駄目でしょ!」
「んも~っ」
「何でだよ」
僕は続けざまに大声を上げ、怒りを発散しまくります。
さっちゃんは溜まったおしっこのちょうどその場に立っていますから、とにかくさっちゃんに動かれると収拾がつかなくなるんです。
僕は雑巾を洗面所から持って来て、さっちゃんの足元のおしっこを吸い取ろうとしました。
でも、長くかかりそうですし、何枚も必要になりそうですから、さっちゃんをトイレに連れて行くことを優先したんです。
トイレまでの床も雑巾を取りに行った際に、僕のスリッパの裏に付いていたおしっこで濡れています。
さっちゃんが歩くとさらに濡れますが、このくらいは致し方ありません。
さっちゃんも気が立っています。
僕は大きな声を上げ続けていますし、強い力でトイレに引っ張られていきますから、緊迫感やら、反抗心やらを感じて当然でしょうね。
便座に座らせようとしますが、さっちゃんは抵抗して座ろうとしません。
結局、僕は力ずくで座らせることになってしまいます。
おしっこで濡れた靴下を脱がせ、ズボン下も脱がせて、洗濯籠へ。
不思議なことに、リハパンもパッドもまったく濡れていません。
どうやってあの場でおしっこをしたのか、謎です。
椅子の座布団も濡れていませんでしたから、あの場所で普通に腰を屈めておしっこしたんでしょうね。
そんな合間にも、さっちゃんは立ち上がろうとします。
僕はそれを阻止します。
トレペでお尻を拭いてあげます。
さっちゃんはトレペを持った僕の手首を掴んで離しません。
僕は力いっぱい振りほどきます。
そんなことが何回も繰り返されます。
そのたびに、僕は大きな声を上げ続けます。
「なんで手を掴むの!」
「拭いてるんでしょ! じっとしててよ!」
僕の手首を掴んでいるさっちゃんの手を僕はビシッと叩きます。
大声を上げながら、僕はさっちゃんを睨み付けます。
さっちゃんも負けじと僕を睨み返します。
トレペには便の汚れも付きました。
パッドは汚れていませんでしたけれどね。
リハパン&パッドはそのまま穿き続けてもらうことにしました。
足裏メインで消毒用のウェットティッシュで拭いてあげました。
フローリングの床の濡れていないところを歩いて、寝室までさっちゃんを連れて行きました。
さっちゃんはまだ怒っています。
新しいズボン下を穿いてもらい、寝巻きも着てもらいました。
そして、布団の中に入ってもらいます。
それから僕は床の掃除をしなければなりません。
洗濯籠の中のタオルを数枚とって来て、まずはそれで出来るだけ吸い取りました。
その後、ウェットタイプのフロア用シートで濡れている可能性がある場所を広範囲で拭きました。
僕がそんな作業をしている最中に、さっちゃんが寝室から出て来ようとします。
僕はすぐに行って、布団に寝かせます。
しばらくするとまた、さっちゃんは起き出して来ますから、僕はさっちゃんを布団の上に突き倒してしまいました。
(もちろん、優しい力で、布団のいちばん軟らかい箇所に)
そのたびに僕は大声を発しています。
またさっちゃんが出て来たので、僕は2度目の突き倒しをさっちゃんに食らわします。
作業がやっと終わりました。
時刻は9時になっていました。
僕は寝室の戸を開け、布団の上に突き倒されたままで寝ているさっちゃんを起こします。
「起きて。ちゃんと寝ようね」
先ほどとは打って変わって優しい口調です。
さっちゃんを後ろから抱きかかえて立ち上がらせ、ソファに座っていてもらいます。
さっちゃんがちゃんと寝られるように布団を整え、さっちゃんに寝てもらいました。
何度も、「さっきはご免ね」「ご免なさいね」と繰り返しました。
今晩、さっちゃんがお漏らしをしてしまいましたから、僕は大声を上げてしまいました。
でも、さっちゃんに対して怒りの感情とか腹立たしさとかは全然ありませんでしたね。
もちろん、怒りの言葉を発し続けているわけですが、怒っているわけじゃあないんですよね。
大声の上げ方にせよ、突き倒したり、さっちゃんの手をビシッと叩いたり、まさに怒りの行動ですよね。
でも、不思議と本当に怒りの感情は湧き出して来ませんでした。
むしろ、この件の処理にかかる手間の大変さを思って、自分に気合を入れているような感じさえしますね。
もちろん、トイレの中では僕がしていることにいちいち邪魔をして来るさっちゃんに実際怒っています。
でも、それくらいは仕方ありませんよね。
だって、お尻を拭こうとトレペを僕が手にしているのに、その手首をさっちゃんは力いっぱい掴んで、僕に何もさせないようにするんですから。
作業が終了して落ち着いた時、僕の心の中のそんな様子を確認して、自分自身少し驚きました。
今回だけの一過性のものだったのかもしれません。
でも、これが僕の心の成長の結果であって欲しいものですね。
まあ、心の成長なんてそう簡単には獲得できないことは重々承知ですけどね。
その後、僕はゆっくりと夕食をいただきました。
9時20分になっていました。
さっちゃんは熟睡しているようです。
ケアマネさんが訪れるとずっと笑顔を向けていました。
夕食中も笑顔が絶えず、珍しくテレビに目をやっては笑っていました。
朝食(ブランチ)もですが、夕食も出したものを全部食べてくれました。
夕食を食べ終わったさっちゃんはすぐに布団の中に入りたがります。
僕は上着を一枚だけ脱いでもらって、布団の中へ導きました。
しばらくして、さっちゃんは起きて来て、僕が「おしっこ?」と聞くと、頷くような感じだったので、僕はさっちゃんをトイレに連れて行きました。
8時15分でした。
ズボン(ジャージです)、ズボン下、リハパン&パッドを脱がすと、パッドに便が付いていました。
小さな粒がひとつ。
昨晩あたりからほんの少し便の汚れが付き始めていましたから、さっちゃんの排便期間がスタートしたようです。
トイレの中では排便はありませんでしたが、おしっこも出ませんでした。
「何で、起き出て来たんだろう?」
さっちゃんの行動には理解困難なことが多くあります。
布団の中に戻ったさっちゃんですが、またすぐに起き出して来ました。
おしっこはさっき出ませんでしたから、トイレの用で起きた訳ではないはずです。
さっちゃんは何の用もなくて、布団から出たり、僕によって戻されたりを幾度も繰り返すことが多いんです。
今回もそうだと思い、僕は布団の端に跪き、さっちゃんに布団の中に入るよう促しました。
でも、さっちゃんは布団には入らず、ダイニングへ行ってしまいました。
「なんなんだよ」と僕はがっかりして、布団にゴロンと寝そべってしまいました。
まだ、僕は自分の夕食の準備も出来ていませんでしたから、さっちゃんが起きてダイニングに居てもらっては、さらに夕食が遅れてしまいそうだからです。
僕が布団にゴロリと横たわっていたのは、ほんの一瞬です。
僕は起き上がってダイニングを見ると、さっちゃんが自分の椅子あたりでズボン下とかを脱いでいるようなんです。
近づいて行くと、ズボン下もリハパンまでも脱ごうとしています。
さっちゃんがこの場でおしっこをしようとしているんだ、僕はすぐにそう思いました。
ですから、さっちゃんの腕を掴んでリハパンを脱がすのを止めて、トイレへ連れて行こうとしたんです。
僕はリハパンを上げようとしましたから、右膝を床について、腰を落としたんです。
右膝が冷たく濡れました。
床に目をやると新聞紙1面分ほどの広さに液体(おしっこなのは当然です)が溜まっていました。
その瞬間、僕の中で何かが外れてしまいました。
「何で、こんなところでするの!」
「じっとしてなさい!」
「それ(リハパン)を下ろしちゃ駄目でしょ!」
「んも~っ」
「何でだよ」
僕は続けざまに大声を上げ、怒りを発散しまくります。
さっちゃんは溜まったおしっこのちょうどその場に立っていますから、とにかくさっちゃんに動かれると収拾がつかなくなるんです。
僕は雑巾を洗面所から持って来て、さっちゃんの足元のおしっこを吸い取ろうとしました。
でも、長くかかりそうですし、何枚も必要になりそうですから、さっちゃんをトイレに連れて行くことを優先したんです。
トイレまでの床も雑巾を取りに行った際に、僕のスリッパの裏に付いていたおしっこで濡れています。
さっちゃんが歩くとさらに濡れますが、このくらいは致し方ありません。
さっちゃんも気が立っています。
僕は大きな声を上げ続けていますし、強い力でトイレに引っ張られていきますから、緊迫感やら、反抗心やらを感じて当然でしょうね。
便座に座らせようとしますが、さっちゃんは抵抗して座ろうとしません。
結局、僕は力ずくで座らせることになってしまいます。
おしっこで濡れた靴下を脱がせ、ズボン下も脱がせて、洗濯籠へ。
不思議なことに、リハパンもパッドもまったく濡れていません。
どうやってあの場でおしっこをしたのか、謎です。
椅子の座布団も濡れていませんでしたから、あの場所で普通に腰を屈めておしっこしたんでしょうね。
そんな合間にも、さっちゃんは立ち上がろうとします。
僕はそれを阻止します。
トレペでお尻を拭いてあげます。
さっちゃんはトレペを持った僕の手首を掴んで離しません。
僕は力いっぱい振りほどきます。
そんなことが何回も繰り返されます。
そのたびに、僕は大きな声を上げ続けます。
「なんで手を掴むの!」
「拭いてるんでしょ! じっとしててよ!」
僕の手首を掴んでいるさっちゃんの手を僕はビシッと叩きます。
大声を上げながら、僕はさっちゃんを睨み付けます。
さっちゃんも負けじと僕を睨み返します。
トレペには便の汚れも付きました。
パッドは汚れていませんでしたけれどね。
リハパン&パッドはそのまま穿き続けてもらうことにしました。
足裏メインで消毒用のウェットティッシュで拭いてあげました。
フローリングの床の濡れていないところを歩いて、寝室までさっちゃんを連れて行きました。
さっちゃんはまだ怒っています。
新しいズボン下を穿いてもらい、寝巻きも着てもらいました。
そして、布団の中に入ってもらいます。
それから僕は床の掃除をしなければなりません。
洗濯籠の中のタオルを数枚とって来て、まずはそれで出来るだけ吸い取りました。
その後、ウェットタイプのフロア用シートで濡れている可能性がある場所を広範囲で拭きました。
僕がそんな作業をしている最中に、さっちゃんが寝室から出て来ようとします。
僕はすぐに行って、布団に寝かせます。
しばらくするとまた、さっちゃんは起き出して来ますから、僕はさっちゃんを布団の上に突き倒してしまいました。
(もちろん、優しい力で、布団のいちばん軟らかい箇所に)
そのたびに僕は大声を発しています。
またさっちゃんが出て来たので、僕は2度目の突き倒しをさっちゃんに食らわします。
作業がやっと終わりました。
時刻は9時になっていました。
僕は寝室の戸を開け、布団の上に突き倒されたままで寝ているさっちゃんを起こします。
「起きて。ちゃんと寝ようね」
先ほどとは打って変わって優しい口調です。
さっちゃんを後ろから抱きかかえて立ち上がらせ、ソファに座っていてもらいます。
さっちゃんがちゃんと寝られるように布団を整え、さっちゃんに寝てもらいました。
何度も、「さっきはご免ね」「ご免なさいね」と繰り返しました。
今晩、さっちゃんがお漏らしをしてしまいましたから、僕は大声を上げてしまいました。
でも、さっちゃんに対して怒りの感情とか腹立たしさとかは全然ありませんでしたね。
もちろん、怒りの言葉を発し続けているわけですが、怒っているわけじゃあないんですよね。
大声の上げ方にせよ、突き倒したり、さっちゃんの手をビシッと叩いたり、まさに怒りの行動ですよね。
でも、不思議と本当に怒りの感情は湧き出して来ませんでした。
むしろ、この件の処理にかかる手間の大変さを思って、自分に気合を入れているような感じさえしますね。
もちろん、トイレの中では僕がしていることにいちいち邪魔をして来るさっちゃんに実際怒っています。
でも、それくらいは仕方ありませんよね。
だって、お尻を拭こうとトレペを僕が手にしているのに、その手首をさっちゃんは力いっぱい掴んで、僕に何もさせないようにするんですから。
作業が終了して落ち着いた時、僕の心の中のそんな様子を確認して、自分自身少し驚きました。
今回だけの一過性のものだったのかもしれません。
でも、これが僕の心の成長の結果であって欲しいものですね。
まあ、心の成長なんてそう簡単には獲得できないことは重々承知ですけどね。
その後、僕はゆっくりと夕食をいただきました。
9時20分になっていました。
さっちゃんは熟睡しているようです。