さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんも僕も4ヶ月ぶりの岩トレ、そして山仲間との交流でした

2019-12-18 23:43:16 | クライミング
僕の所属する山岳会の若手ホープK野さんが、さっちゃんと僕とが一緒に参加できるように
天覧山での岩登りトレーニングを計画してくれました。
4ヶ月少し前には真夏の暑い盛りに僕は同じ天覧山での岩トレを計画し、K野さんも参加して手伝ってくれました。
冬場の岩トレシーズンに入って、僕も計画したいのは山々なんですが、さっちゃんのこともあるので安易には計画できません。
と言うのも、さっちゃんの堪え性がどんどん失われていっていますから、
退屈したり寒かったり気分が乗らなかったりするだけで、「帰ろうよ」と言い始めるからです。
それでは、岩トレのリーダーとしては責任を持っての計画ができません。

さっちゃんと僕ふたりだけなら、ゆっくりな計画を立てるんですが、やる気満々のK野さんですから、しばれる冬の朝なのに早い!
陽の上るずいぶん前に起床して、天覧山のある埼玉県飯能市に向かいました。
K野さんには前もってメールして、少し遅れて行くと言っておきました。
さっちゃんと僕が到着するころにはトレーニングがスタートしかけていましたね。
8月にも一緒にここで岩トレしたN村さんが「さっちゃん、おはようございます」と明るく挨拶してくれました。
さっちゃんはまだ状況が飲み込めていないようで、返事もせずにぼ~っとしています。

ザックを下ろして、僕たちは遅い朝食。
僕は時々立ち上がって、トレーニングしている初心者にアドバイスします。
今日の面子はK野さんとさっちゃんと僕の他は3人、岩登り初めての人が1人と2回目の人が2人といった構成。
僕は食べ終わると、この岩場のトラバースを1往復したり、自分なりにトレーニング。
このトラバースはRCCⅡグレードでなら5級でしょうか? デシマルなら5.7かな?


▲ずうっと岩場に背を向けて座っていたさっちゃんを立たせてみんなのトレーニングを見るようにしました。でも、すぐに飽きてしまうようで、そのうち「帰ろうよ」が始まりました。


▲K野さんに了解をもらって、重い登攀用具は置いて、隣りの山までハイキングに出かけました。


多峯主山(とうのすやま)山頂です。まだ笑顔はあんまりありませんが、少しずつ楽しい気持ちも芽生え始めているようですね。さっちゃんは歩くのが大好きです。


▲お昼過ぎて岩場に戻ってくると、少し昼食を食べてからさっちゃんも岩登りさせました。ハーネスを装着するときも、岩場の前に立たせたときも、不本意なんだっていう雰囲気で「自分は登ったりしない」っていうムード全開でした。でも、しぶしぶながら登り始めると、そのことに集中している様子。ただただ上へ攀って行きます。岩登り未経験者よりも下手になってるさっちゃんですが、魂の奥にはかつてのクライマーの熱い魂がまだまだ残ってるようですね。


▲N村さんがとってくれた写真です。さっちゃんは僕がすぐそばにいないと不安になってしまうようで、それにいろんな指示も言葉では伝わりませんから、僕が確保しながら同時に登っていくシステムを取らざるを得ません。数メートルの高さしかない天覧山だからできるやり方ですし、他のメンバーには「絶対にやってはいけない、顰蹙もののビレイだよ」と教えています。右が僕で左がさっちゃんですね。傾いたままなので、90°横にして見てください。

陽が西に傾いてくると、冬の寒さが急に身に沁み始めますから、いつもより早めにトレーニングを切り上げることに。
少しむずかり始めたさっちゃんの様子を見て、K野さんが気を利かしてくれたんだと思います。
いつもの蕎麦屋さんに入って、今日の岩トレの反省会(?)。
僕は地酒の『天覧山』、さっちゃんはオレンジジュース、他のメンバーはビールです(ほぼ下戸の方が1名)。
僕自身も山仲間と飲みながら山の話題に花を咲かせるのは8月以来のこと、実に楽しく、はしゃいだ気分になりました。
さっちゃんも笑顔がたくさん出ていましたね。
話題には付いて来れませんし、内容も理解できていないでしょうけれど、皆と一緒のこの雰囲気が楽しいんでしょうね。

帰宅して夜、布団の中のさっちゃんに「今日は楽しかった?」と聞くと、「楽しかったよ」と言ってました。
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