さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

山仲間からの温かく心底有難い電話がありました。吸引カテーテルを鼻から挿入。H越さんから連絡入って、どうやら胃瘻造設できそうになりました

2022-03-29 23:56:56 | 肺炎
今日の11時8分、山仲間の一人から電話が入りました。
(かなり繊細で個人的情報なので、T口さんとかH越さんとかの表示も使わず、“彼”とだけ言うことにします)
彼は僕の最後のザイルパートナーでした。
(最初のザイルパートナーで僕の山人生ほとんどのザイルパートナーはさっちゃんです)
彼とは最後に北穂高岳滝谷ドーム中央稜を登攀しました。

その彼からの突然の電話でした。
首都圏からは遠く離れて暮らし、そちらで結婚もし、子供も生まれました。
そのお子さんが胃瘻を設置し、痰の吸引が必要なお子さんなんだそうです。
もうそれ以上のことはここでは書きませんが、彼は僕などとは比較にならないほど辛い状況であることだけは確かです。
彼は僕のブログを時々読んでくれていたようで、さっちゃんの現在の状況を知って、何か僕の助けになるかもと思って、電話をくれたみたいです。
彼とは57分間も話をしました。
話の内容がすべて現実であり、具体的ですから実に有難かったですね。
今後も疑問点や不明点があったりした際の良き相談相手になってくれそうです。
山の仲間は本当に有難いですね。


午後の1時過ぎ、昨日に続いて吸引カテーテルの練習をしました。
練習と言っても、吸引器はありませんから、カテーテルを自分の口腔や鼻腔から入れるだけです。
口からは昨日よりも少し長く15cmほど入れてみることにしました。
昨日は最初凄く咳き込みましたが、今日は一発で挿入完了。
なんか、慣れちゃったみたいですね。

続いて、鼻からの挿入を試みました。
鼻からは15~20cmくらいの長さが目途のようです。
物差しで長さを計り、鼻から少しずつ挿入していきます。
鼻ですから、咳き込むことはありません。
「もっと奥に突っ込んだら痛いのかな?」などとビクビクしながら本当に少しずつ進めて行きました。
何cmくらいだったのでしょうか?
何か変な感じがし始めました。
痛くもなく、痒くもないのですが、非常に妙な違和感が感じられるようになりました。
さらにほんの少しずつ先へ進めると、その違和感は凄い心地悪さと言うか気持ち悪さに変わって来ました。
今すぐにカテーテルを引き抜きたくて仕方ありません。
それでもまだ10cmちょっとしか入っていなかったので、凄く我慢してさらにカテーテルを進めました。


▲13:24。いちばん奥まで入った状態で、少しの時間我慢して写真を撮りました。鼻の穴はカメラで隠れてしまっていますね。この後、すぐにカテーテルを引き抜きました。

さっちゃんも僕と同様の感覚を抱くでしょうから、鼻からの吸引は手際よく短時間でしてあげないと嫌でしょうね。
あの不快感はこれまで味わったことのないものでした。


午後2時36分、災害医療センターのH越さんから電話が入りました。
報告を待っていた胃瘻造設の件でした。
災害医療センターで手術出来ることになったそうです。
ひと安心です。
「ギリギリ出来ることになりました」と言ってましたから、乗り越えるべきハードルは高かったのでしょうね。
この病院にはない医療器具を取り寄せたりしなければならなかったとも言ってました。

上記の点はもちろん朗報でしたが、もうひとつ実に嬉しい朗報もありました。
さっちゃんに対しての痰の吸引等の実技練習が出来るようになったのです。
ただし、高額の個室を2泊3日でキープして、そこに居る間に1回1時間で2回だけ実技練習しましょう、というものです。
個室は1日、一番高い部屋なら1万5000円なんだとか。
3日分ですから4万5000円ですね。
ただ、これはお金に換えられない価値がありますからね。
1時間ではなく、せめて2、3時間だったらもっと充実するのにと思います。
そのためにPCR検査も僕が受けなくてはならなくなるようですね。

そして、さらに良い情報がひとつ。
A相互病院というところがあって、この病院は訪問診療をする病院なのだそうです。
胃瘻の交換はもちろん出来ますし、短期入院制度があるんだそうです。
それは何かというと、例えば僕が体調を崩してさっちゃんの介護が出来なくなった際に、その間入院できるというシステムのようですね。
これは非常に有難い制度ですね。
H越さんとも23分間も話しました。


そして、今日の最後にケアマネのT口さんに報告の電話連絡をしました。
今日のブログに書いたような内容を報告しました。
胃瘻造設や実技練習の件はとっても喜んでくださいました。
そして、まず優先的に決めなければならないことは、訪問診療をどうするかということです。
さっちゃんが3月5日に救急搬送された日、その日が初めてだったのですが、診てくださった訪問診療所との契約をどうするかということです。
継続するか、終了とするか?
終了して、A相互病院と新たに契約するか、それを決めなければなりません。
明日には決めたいと思います。


多くの方々の様々な助けの手をお借りして、少しずつ事態が進展していくことを実感します。
山の仲間たちの温かい心の支えも弱りがちな僕の心を強くしてくれます。
すべての人に感謝を!
すべての人にあまねく愛を行きわたらせてください!
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