さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんも労山のクリーンハイクに参加しました

2019-06-04 11:29:29 | 山登り
僕の所属するYYDは労山の東京都J地区連盟所属です。
毎年、この時季にクリーンハイキングを催して、山の清掃登山を行っています。
これまでは北高尾山域だったのですが、今年は多摩よこやまの道。
多摩市とその南の川崎市や町田市との市境の緑地帯です。
市民にとっての身近で心地よい散歩コースですね。

労山の各山岳会も高齢化が進み、北高尾程度の山域でも辛く感じる会員が増えたせいなのでしょうか?
地区連盟の中でもYYDは若い会員が多い方です。
20代の会員もいますし、40代50代が主力ですから。
本当は20代30代が主力にならなければいけませんけれどね。

今回はアップダウンのほとんどないコースですから、さっちゃんも一緒に歩きます。
北高尾の際には別の短いコースから決められたゴール地点で合流していました。

10時によこやまの道の東端をスタートし、西へ向かいます。
各自ゴミ用の袋を持って、軍手をはめて歩きます。


▲こんな感じの緑陰コースが続きます。時々は舗装道路と合流したりもします。

大勢の人が利用する緑地帯ですからゴミは多いと予想していましたが、意外と少なかったですね。
でも、メンバーの中には目が利く方もいて、茂みの中やら遠くの方にもゴミを発見します。
ペットボトルも隠されていたり、普通のゴミではない産廃のようなのも見つかります。
ベンチなどの設置された休憩場所周辺には結構なゴミが隠れていますね。
YYDの他数十名のメンバーが目を皿のようにしてゴミ拾いしますから、かなり綺麗になったはずです。

さっちゃんはと言えば、ゴミ拾いにはほぼ無関心。
でも、「さっちゃんもゴミを見つけてね」とお願いすると、ちょっとは見つけてくれました。
自分では拾わずに、僕に拾わせるんですけれどね。
そんな意識もさっちゃんは長く続きません。
でも、YYDのメンバーと付かず離れず歩くことが出来ました。

この日はよこやまの道真ん中あたりの一本杉公園がクリーンハイクの終了地点。
みんなが池のある広場に集合しました。


▲YYDのメンバーも大きな樹の陰でお昼ご飯。いちばん手前にさっちゃんがいます。


▲みんなで集めたゴミを計量。可燃ゴミが7.0kg、不燃ゴミが5.6kgでした。予想よりは多かったようです。

全員で集合写真におさまって、とりあえずの解散。
ここから再び歩いて唐木田駅近くの居酒屋さんで再度合流するようです。

他の会の方々が出発する中、YYDは即席の野外勉強会。
ツエルトの張り方、半マスト結びによる懸垂下降の練習、捻挫へのテーピング等を勉強しました。


▲ツエルトを張っています。このツエルトは僕のです。何年振りかに出したので、細引きをもう少し付けておいた方がいいなと気づきました。

YYDメンバーが講習している間、さっちゃんは大きな樹の下でひとりポツンと佇んでいました。
時には、遊んでいる小さな子供の方へ行ってにこやかな表情をしていました。
でも、それも出来なくなると、退屈そう。
時々、僕がさっちゃんの元へ行って、こっちで一緒にやろうよと誘うんですが、
さっちゃんはみんながたくさんいる場所には来たがりません。
そのうち、皆から離れてふらりと遠くへ歩いて行きます。
T原さんが見ていてくれ、僕がそれに気づいて、さっちゃんを追います。
「どこに行くの? 戻ろうね」なんて言うと、おそらく反発して、戻って来ないでしょう。
さっちゃんが気づかないように、くるりと回るコースを選んで、自然に戻るようにしました。

講習が終わり、YYDも唐木田駅へ向かうことにします。
みんなザックを背負い始めます。

そんな時、さっちゃんは一人「家に帰りたい」モードに。
駅とは反対側に歩き始めます。
「そっちは反対だよ、こっちだよ」と言ってもやっぱり行こうとします。
こればかりは止めて、引き戻さなければなりませんが、力ずくでは嫌がります。
なんとかかんとか連れ戻しますが、今度はザックを背負わずに行こうとします。
それを見ていた仲間がさっちゃんと僕のザックから出ている荷物を入れてくれています。
「ザックは背負わなくちゃダメでしょ」の言葉にはじきに反応してくれました。
一件落着。

講習中、一人ぽっちになっていたので、寂しかったんでしょうね。
気分が落ち込んでしまったようです。
でも、歩き始めると、次第に気分も良くなるはず。
そんな僕の予想通り、さっちゃんは歩きを楽しむようになりました。
居酒屋さんに寄らずに、さっちゃんと僕は帰らなければならないかな、とも思いましたが、
だんだん気分が良くなってきたさっちゃんに「みんなと一緒に夕食食べる?」と聞くと、
「いいよ」と言ってくれました。

居酒屋さんには他の会の方々が居て、すでに出来上がっているようでした。
さっちゃんは遠慮しているのか、本当に食が進まないのか、ほんのわずかしか食べません。
そのうち、「もういい」と言って、ぜんぜん食べなくなりました。
他のメンバーはまだまだ飲み、語り合うでしょうから、さっちゃんと僕は早めに帰ることにしました。

家には日没直前に到着。
すぐにお風呂にお湯をため、入ります。
さっちゃんが最後にもう一度お湯に浸からずに出てしまったので、僕はちょっと頭に来ましたけれど、
気を取り直して、僕も急いで体を拭きながら、さっちゃんを追います。
さっちゃんは布団で寝ようとしますが、まだ洗った髪の毛はびしょびしょ。
急いで拭いてあげて、寝巻きも着せて、枕を乾いたタオルで巻いて、寝かせつけます。

そんな僕もこの日の晩はすぐに寝ました。
まだ8時前でした。
土曜日は天覧山で岩トレ、日曜日はクリーンハイク。
日帰り山行の連続でしたから、けっこう疲れましたね。
翌日は何の用事もない日でしたから、朝8時ころまで熟睡していました。

僕はそれから洗濯したり、お皿を洗ったりでしたけれど、さっちゃんはずうっと寝ていましたね。
遅い朝食を食べて、日没前の1時間、多摩川沿いの土手を二人で散歩しました。
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