さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

再開後2回目の山歩きは、急な登り下りもある普通の山道。手繋ぎは求めるさっちゃんですが、しっかりと歩きました

2020-07-13 23:55:04 | 山登り
コロナ禍の影響で自粛していた山歩き。
再開後の第一回は緩やかな登り下りのほとんどが林道のような超歩き易いコースでした。
2回目からは普通の山道を歩こうと思います。
ですから、さっちゃんにとっては急な登り、急な下りもある山道です。
まあ、僕にとってはごく普通の山道、とりわけ急でもありませんが。
ただ、コース距離は前回よりも短くしています。
日向和田駅から青梅丘陵に登り、隣り駅の石神前駅に下るコースを選びました。

朝の電車も前回より1本早いのにしました。
遅い出発であるほど、家から駅までの30分ほどの歩きが暑くて大変だからです。
前回は宮ノ平駅に9時着でしたが、今回は日向和田駅に8時34分着でした。
今後も夏の間はもう少し早い電車で行ければと思っています。

さっちゃんは何の問題もなく起き、トイレに行っておしっこも出て、山の服に着替えることが出来ました。
甘酒牛乳も少しでしたが飲みました。


▲8:42。日向和田駅にある待合室です。朝食を食べずに出て来ましたから、ここで朝食のサンドウィッチを食べようと思ったのですが、さっちゃんがここに来て不穏に。食べることを拒否しますし、じゃあ出発しようと言って、手を引こうとしたら、立ち上がることを拒否します。「もう帰る」と言うのです。この椅子から梃子でも動きません。

僕はしばらく時間を開けることにしました。
無理やり歩かせることは不可能です。
時間をおけば、気分も少しは変わってくれるでしょう。
さっちゃんから少し離れた、互いに見えない場所に僕は移って、しばらく様子見です。
15分か20分くらい経過したでしょうか?
「せっかく来たんだから、行こうよ」と、ちょっとだけ強くさっちゃんの手を引いたら、立ち上がってくれました
ザックも背負ってくれました。


▲9:05。線路沿いの道路を奥多摩方面へ進み、集落への最初の道を右に曲がると、すぐ踏切を渡ります。


▲9:07。踏切からすぐ先に登山口がありました。


▲9:18。さっちゃんはすぐに僕の手を取りたがります。前回は広くてなだらかな道でしたから、散歩の時と同じ感覚で手を繋いでいましたけれど、今回は違います。狭い山道で手を繋ぐのは僕にとっては自分自身が歩きにくくもなるので、ちょっと大変です。さっちゃんは僕に手助けを求めて手を繋ぐんです。
この写真は手を繋いでいる右手を左手に持ち替えて、右手でカメラ操作して撮りました。この後のさっちゃんの写真も繋いでいた手を離して、「写真を撮るからここに居てね」と言って撮ったものがほとんどです。


▲9:29。さっちゃんは僕の手がなくても、歩くことはもちろん出来るんです。姿勢が少し前屈みにはなりますけどね。


▲9:43。平らな地形の場所が出て来たので、駅で食べることが出来なかった朝食をここで食べようと思いました。ザックを下ろして、ザックの上に腰かけてもらおうとしたんですが、さっちゃんは座ろうとしません。ほんのちょっとだけ不穏な感じです。この場所が傾斜が急な場所であるかのように、フラフラとしていて木などに掴まろうとします。朝食は即座に諦めて、歩くことにしました。


▲9:57。僕はさっちゃんの手を振りほどいて、「写真を撮るからそこに居てね」と言っても、じっとしているさっちゃんではありません。登って行きます。さっちゃんにとってはとっても大きな段差ですが、手を付きながら登ります。


▲10:59。登山口から50分ほどで、青梅丘陵のメインルートに出ました。立派な看板のあるところが合流地点です。


▲10:17。先ほどの合流地点から北へ進むと、山道が二つに分かれています。右の山道は404m標高点に行く道。さっちゃんと僕は左の巻き道を選びました。


▲10:25。巻き道はこんな雰囲気でした。植林の下草はコアジサイが多く生えていましたね。薄空色の可愛らしい花が一斉に咲くと綺麗だと思います。


▲10:33。巻き道が終了すると、こんな歩きやすい山道が出て来ました。


▲10:34。歩き易い青梅丘陵のメインコースは今回はここで終了。30分ちょっとだけしか歩きませんでしたね。この青い番号標識9番から下りの山道に入りました。


▲10:49。下りの山道の途中に座り易い岩がありました。ここで遅い朝食を食べることにします。さっちゃんは不穏になることなくザックの上に座り、ほんの少しですが、サンドウィッチや他のパンを食べました。食べると言っても、サンドウィッチは小さなひと口サイズのが8つ入っている一人前のものなのですが、そのひと口サイズのをひとつ。コロッケは1個の16分の1くらい。四角いクリームパンも16分の1くらい。それぞれを3口か4口かけて食べるんです。


▲11:05。手を離しても、これくらいの山道ならトコトコと下って行きます。でも、撮り終わった僕が近づくとすぐに手を求めるんです。


▲11:12。小さな沢を丸木橋で渡ると、林道に出ました。


▲11:29。林道をほんの少しだけ急いで歩いたのですが、この写真の直後に上り電車が行くのに遭遇しました。11時半ころに電車があったことは覚えていたのですが、11時半の前だったとは!


▲11:34。石神前駅のホームで30分近く電車を待ちました。さっちゃんは歩くことは嫌がりません。でも、今日も笑顔はありませんでした。

帰りの電車では、さっちゃんはとにかく早く下車したがります。
停車すると、「ここで降りるんでしょ? なんで降りないの?」といった雰囲気になります。
僕は「ここじゃないよ。もっと先だよ」とか、駅に停まるたびにさっちゃんに言います。

駅に着いて、家に向かって歩くのは、いちばん暑い時間帯でしたから、この日一番の苦行でした。
途中からは念のために持って来ていた雨傘を日傘代わりにさっちゃんに持たせました。
さっちゃんが持つと、陽が頭に当たっても気にしないようです。
僕とは手を繋げなくなるので、それが不満なようです。
それに一人で歩くと、さっちゃんは道路の真ん中を歩く癖があるので、危ないんです。
結局、10分もせずに、傘は僕が持つことになりました。

家に帰ると、お風呂を沸かして入りました。
さっちゃんは湯船に入るのに抵抗があるようです。
入ってもらいましたが、すぐに出てしまいました。
さっちゃんをお風呂から上がらせて、着替えてもらってから、僕は自分の入浴。
洗面所の戸を突っ張り棒で開けられなくしておきます。
それでも、急いでお風呂から上がり、食べ残したパンで軽い昼食。
さっちゃんは山でよりはほんの少し多く食べたかな?

さっちゃんは夕食後すぐに寝てしまいました。
そして今朝、起き上がろうとしてバタンと倒れてしまいました。
どうやら筋肉痛があるようです。
それを考慮せずに起き上がろうとしたものですから、バランスを崩したようです。
午前中は太股を触ると、痛い箇所があったようですが、午後になると反応はなくなりました。
夕方の散歩でも筋肉痛の影響はまったく感じられなかったですね。

普通の山道の急な登りと下りを体験するのは4ヶ月ぶりですから、もっと酷い筋肉痛があってもおかしくはないですよね。
今回も2時間半の歩きでしたから、次回は3時間以上にしてみましょう。
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