さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今晩の夕食中、さっちゃんは理由は分かりませんが腹を立てていました

2021-02-13 23:54:33 | 食事・食器
僕は料理は苦手でした。
一人暮らしで自炊をしていた若いころも、炊飯器で炊いたご飯の他にはおかずは一品だけ。
肉と野菜を入れたトン汁のようなものか、肉野菜炒めか、ワンパターンでしたね。

30代半ばころ、旅行でネパールに2ヶ月間滞在したのですが、首都カトマンズで毎日のように食べたネパール料理のダルバートが忘れられませんでした。
日本に帰国してからも、なんとかあの味を再現できないものかと、いろいろ作ってみたのです。
本屋で『ネパール家庭料理入門』(山田英美著・農山漁村文化協会発行)を見つけ、その本に載っているレシピに従って作り始めました。
それが、レシピ通りに料理を作った初めての体験と言えると思います。

さらに、60歳ころからだったでしょうか。
自立援助ホームのお手伝いをするようになったのですが、そこではスタッフが子供たちのために料理を作るんです。
食材宅配サービスを利用していて、その日のメニューのレシピを見ながら作るわけです。
ごく普通の家庭料理なのですが、何ヶ月と経過するうちに漠然とですが、料理の基本パターンを理解するようになりますよね。
もちろん、今でもレシピを見ながら作ることがほとんどなのですが、理解が深まったことだけは確かです。


さて、今晩の夕食作りですが、6時過ぎくらいからスタート。
数日前に作って残りを冷凍しておいたポトフのような料理を、今晩は食べようと思いますから、お味噌汁は作りません。
少し解凍し容器から離れるようになると、鍋に移して煮ます。
ポトフのようなという理由ですが、野菜をわりと細かく切って入れているので、見た目はポトフっぽくないのです。
さっちゃんが食べ易いように細かくしているのです。
一昨日だったか買っておいたブロッコリーを湯がきます。
時間がないとマヨネースで済ますのですが、今日はピーナツバター、胡麻ドレッシング、マヨネーズを混ぜ合わせたものを作りました。
いつもはヨーグルトも入れるのですが、今日は省略。
あとはニラ玉を作りました。
永谷園の総菜の素を買っておいたので、それを使います。
ニラを切って、溶き卵を準備しておくと、すぐに出来ますから、これは最後に作ります。

ポトフは小さめのスープカップに入れておきましたが、さっちゃんは半分ほどしか食べませんでした。
ブロッコリーは1房ほどを小さく分けて、混合ドレッシングをかけておきます。
一番小さな小皿に入れましたが、お替わりもしましたから2房食べましたね。
ニラ玉は小鉢に少なめによそおいました。
さっちゃんはこれが一番気にいったみたいでよく食べてくれました。
お替わりもしましたが、2杯目は少し残しました。

問題は玉子かけご飯。
玉子かけご飯自体を食べたがらないのではなくて、それをスプーンで食べさせようとする僕に対して、何やら怒っているようなんです。
他のおかずは自分で箸を使って(時折手掴みで)食べていましたから、そこに介入してくる僕を邪魔に感じたのかもしれません。
玉子かけご飯も自分で食べられるとは思いますが、を混ぜて食べてもらっていますから、僕がする必要があるのです。
夜飲む薬のうち、酸化マグネシウムは飲んでもらえたのですが、エパデールはもう無理でした。
いつもはスプーンを口の前に運ぶと、さっちゃんは口をパッと開けてくれます。
でも、今晩は口は閉ざしたままで、目をキッと僕に向けて怒った表情を浮かべるんです。
何度食べてもらおうとしても駄目でしたから、僕は諦めて、さっちゃんの前に玉子かけご飯のお椀を置いて、自分で食べてもらうことにしました。
自分でも少しは食べていましたが、半分ほど残しましたね。

さっちゃんはもうそれ以上は食べないみたいで、椅子から立ち上がると寝室へ向かいます。
僕も慌ててさっちゃんを追い、濡れティッシュで手を拭いてあげます。

まあまあ食べてはくれましたが、僕のことを怒っているように喋りながらでした。
僕が無視していると、そのことを更に怒るのですが、それでも無視していましたから、諦めたようで黙ってしまいました。

食事中に機嫌が悪いことは時々あります。
逆に楽しそうで陽気な雰囲気のこともあります。
まあ、ほとんどは淡々と食べてくれているのですがね。
どんな理由があって機嫌が悪くなるのか、僕にはさっぱり分かりません。
その理由が判明したならば、対処の方法も考えることが出来るのですが・・・・
コメント
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