昨日の病院通いで疲れたのか、さっちゃんは今日の昼間もほとんど布団の中でした。
あまり横になってばかりいても良くないでしょうから、ソファに座らせたりもしたんですが、やっぱり布団の方がいいようです。
3時ころ、「散歩に行こか?」とさっちゃんを誘いました。
でも、さっちゃんは何やら喋って返事をしているようですが、どうも行きたくなさそうな感じです。
「あ、そう」と、僕はあっさり引いて、それ以上は誘わないことにしました。
しつこく誘っても、ますます嫌がるだけのような雰囲気だったからです。
それにまだ3時ですから、しばらく待てばさっちゃんの気分も変わるかもしれませんしね。
4時ちょっと前だったでしょうか。
僕は再度、「散歩に行こか?」とさっちゃんを誘います。
でも、さっちゃんはまだ行きたくなさそうな雰囲気。
「一緒に行こうよ」となおも誘いますが、さっちゃんは気がのらない様子。
とはいえ、先ほどよりは拒絶感は小さくなっていると感じられます。
「どこに行くの?」とかも聞いて来ます。
「いつも行くところだよ。散歩」
僕はソファに座っているさっちゃんの両手を掴んで、立ち上がらせました。
ブツブツと何やら文句を言ってはいますが、立ってくれました。
さっきは立ち上がってもくれませんでした。
一番上にライトダウンを羽織ってもらいます。
これもブツブツ言いながらも、嫌がっている様子でしたが着てくれました。
これだって本当に嫌なら、絶対に着てもらうことなんて出来ませんからね。
毛糸の帽子も被って、あとは僕が準備をするだけ。
玄関に揃えて置いたさっちゃんの靴もすぐには履いてくれません。
でも、気長に待っていたら、履いてくれました。
階段を降りて歩き始めても、まだブツブツなにやら行きたくなさそうな雰囲気。
歩き始めてから300mほどはそんな感じで歩いていましたね。
そのうち、あからさまに嫌がっている雰囲気は無くなりましたけれど、歩いているのが楽しいといった感じは全然ありません。
左足の運動靴が気になるようなので、途中のベンチに座ってもらって中を見ましたけれど、特に何もありませんでした。
空を見上げると、一昨日よりもより高い位置に、ほぼ半月、上弦の月が白く浮かんでいました。
「月だよ」と指差して、さっちゃんに言いました。
でも、今日のさっちゃんは視線を上空に向けてくれません。
さっちゃんは歩くこと自体は好きですから、散歩を辛かったり嫌がったりはしません。
とはいえ、今日のさっちゃんは散歩を楽しんでいるようには見えません。
何やら僕への不満なのか文句なのか、時々喋っています。
ただ、目に入って来ること、とりわけ人々、歩いていたり、走っていたり、自転車に乗っていたり、そんな人を指差しては何やら喋っています。
僕は再度「月だよ」と指差しました。
さっちゃんが見上げようとしないので、顔を寄せて「月だよ」と指差しました。
さっちゃんは月を見たような風に何やら僕に返事しますが、実のところ、さっちゃんは少しだけ視線を上げただけです。
月を見たとは思えません。
水辺の道で最後にもう一度「月だよ」と指差しました。
さっちゃんは面倒くさそうに無視します。
今日のさっちゃんでは仕方ありませんね。
今日は散歩することにあまり気が向かなかったみたいです。
水辺の道の流れには今日は鴨が11羽いました。
建物の屋上にアオサギもとまっていました。
そんな鳥たちを指差しても、今日のさっちゃんは目を向けてはくれません。
今日は運動だけの散歩になってしまいましたが、まあこんな日もあるでしょう。
あまり横になってばかりいても良くないでしょうから、ソファに座らせたりもしたんですが、やっぱり布団の方がいいようです。
3時ころ、「散歩に行こか?」とさっちゃんを誘いました。
でも、さっちゃんは何やら喋って返事をしているようですが、どうも行きたくなさそうな感じです。
「あ、そう」と、僕はあっさり引いて、それ以上は誘わないことにしました。
しつこく誘っても、ますます嫌がるだけのような雰囲気だったからです。
それにまだ3時ですから、しばらく待てばさっちゃんの気分も変わるかもしれませんしね。
4時ちょっと前だったでしょうか。
僕は再度、「散歩に行こか?」とさっちゃんを誘います。
でも、さっちゃんはまだ行きたくなさそうな雰囲気。
「一緒に行こうよ」となおも誘いますが、さっちゃんは気がのらない様子。
とはいえ、先ほどよりは拒絶感は小さくなっていると感じられます。
「どこに行くの?」とかも聞いて来ます。
「いつも行くところだよ。散歩」
僕はソファに座っているさっちゃんの両手を掴んで、立ち上がらせました。
ブツブツと何やら文句を言ってはいますが、立ってくれました。
さっきは立ち上がってもくれませんでした。
一番上にライトダウンを羽織ってもらいます。
これもブツブツ言いながらも、嫌がっている様子でしたが着てくれました。
これだって本当に嫌なら、絶対に着てもらうことなんて出来ませんからね。
毛糸の帽子も被って、あとは僕が準備をするだけ。
玄関に揃えて置いたさっちゃんの靴もすぐには履いてくれません。
でも、気長に待っていたら、履いてくれました。
階段を降りて歩き始めても、まだブツブツなにやら行きたくなさそうな雰囲気。
歩き始めてから300mほどはそんな感じで歩いていましたね。
そのうち、あからさまに嫌がっている雰囲気は無くなりましたけれど、歩いているのが楽しいといった感じは全然ありません。
左足の運動靴が気になるようなので、途中のベンチに座ってもらって中を見ましたけれど、特に何もありませんでした。
空を見上げると、一昨日よりもより高い位置に、ほぼ半月、上弦の月が白く浮かんでいました。
「月だよ」と指差して、さっちゃんに言いました。
でも、今日のさっちゃんは視線を上空に向けてくれません。
さっちゃんは歩くこと自体は好きですから、散歩を辛かったり嫌がったりはしません。
とはいえ、今日のさっちゃんは散歩を楽しんでいるようには見えません。
何やら僕への不満なのか文句なのか、時々喋っています。
ただ、目に入って来ること、とりわけ人々、歩いていたり、走っていたり、自転車に乗っていたり、そんな人を指差しては何やら喋っています。
僕は再度「月だよ」と指差しました。
さっちゃんが見上げようとしないので、顔を寄せて「月だよ」と指差しました。
さっちゃんは月を見たような風に何やら僕に返事しますが、実のところ、さっちゃんは少しだけ視線を上げただけです。
月を見たとは思えません。
水辺の道で最後にもう一度「月だよ」と指差しました。
さっちゃんは面倒くさそうに無視します。
今日のさっちゃんでは仕方ありませんね。
今日は散歩することにあまり気が向かなかったみたいです。
水辺の道の流れには今日は鴨が11羽いました。
建物の屋上にアオサギもとまっていました。
そんな鳥たちを指差しても、今日のさっちゃんは目を向けてはくれません。
今日は運動だけの散歩になってしまいましたが、まあこんな日もあるでしょう。