金魚草
(城跡ほっつき歩記)より
金魚草が泳ぐのを
見たことありますか
水草をかき分けて
泳いでいるようですが
みどりの野原で
風に揺れているのです
九条公園に近い川面で
赤や金色がよぎる幻影を見た
あれは近郊の空き地で
金魚草が泳いでいたのだろうか
過剰なほどの尾びれを揺らし
誘惑していたのはどっちだ
大和郡山の熱気が雲を呼ぶと
みどりの雨が草むらを濡らす
どこか白昼夢を見ているような
金魚と金魚草の空間移動
こんな日常があるから信じられる
四次元も二次元も三次元も・・・・
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その当時は勤務先のご近所には畑も多く所在していたことから、その傍らにこうした園芸植物を栽培している、または自生しているという事例が数多く見かけることができたものです。
思えば「タチアオイ」「モミジアオイ」「コスモス」「ヒマワリ」「ソバ」「ムクゲ」「ナス」「キュウリ」「ホオズキ」などのほか、真冬から初春にかけての休耕時の野草の芽吹きなども含めますと、おそらく少なくとも60種以上にのぼる被写体を拝借させていただいていたようです。
この画像は梅雨も明けて時節は真夏に向かう7月20日の撮影で、本来は暑さに弱いという性質にもかかわらず、「やや太めのの姿をした金魚」は暑さに負けることなく悠然として益々盛んに花を咲かせていくように思えたものでした。
ご創作の一助となりましたでしようか。
いつも、ご利用、ご紹介をいただき有難うございます。
お仕事のかたわら、道端や休耕地などで被写体と向き合っているご様子が、目に見えるようです。
これまでも、城跡などでの撮影秘話など、貴重な背景を教えていただいておりましたが、既に100を超える植物の画像を拝借し、詩の創作を支えていただいたことに思い至り、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
塚越さんの写真から立ち上がってくる花々の命が、心を捉えて離しません。
これからも、たくさんの生き生きとした植物たちを見せてください。
ほんとうにありがとうございました。