食い意地の日々

食いものネタと、お出かけ日記。

美術館はしご

2007年05月08日 | お出かけ日記
美術館はしご
浮世絵や陶磁器の名品展示がめじろ押しなんで、親と、戸栗美術館-太田記念美術館-ニューオータニ美術館-出光美術館と4館はしご。
まずは渋谷で待ち合わせ、9:30の開館待って戸栗美術館の開館20周年記念戸栗美術館名品展 I -古伊万里・江戸時代の技と美-を見る。
伊万里焼きの変遷を見られる展示となっているし、おおらかで奔放な初期伊万里も多いのやわ。
ちなみに、わいは古伊万里は華やかな色絵より、染め付けや錆釉が好み。

明治神宮前に移動、太田記念美術館でヴィクトリア&アルバート美術館所蔵浮世絵名品展。
海外の収集家の浮世絵コレクションの里帰りは名品揃いやから たまらん。肉筆浮世絵や版下絵、団扇絵が充実しとってええですわ。
これいいわ~思うたのは、河鍋暁斎の諺楽図と化物図。地獄の沙汰も金次第で千両箱前にへこへこしとる閻魔様や、阿弥陀の光も金次第で阿弥陀様拝んどる人々、化物の表情の活き活きとしていい事。
歌川貞秀の新板早替両面化物(切抜いて芯に竹ひごなど入れて張り合わせ、くるりと裏表変えて遊ぶ玩具絵)は欲しい思うた。もちろん複製でいいのやけど。

そろそろ昼なんで昼飯食えるトコはニューオータニホテル内や周辺にあるし、行ってみて決めればいいやと永田町に移動。
ニューオータニホテル内のレストランという選択肢もあったけど、下調べしてココいいかもと思うたオーバカナルへ。
親はホテル内のビュッフェや、肉料理中心の店行ってみたかったみたいやが、わい、高級な牛肉は胃が受け付けないし、高級なお店(雰囲気や味、価格ひっくるめ)より、気楽に食える店が好きなんぢゃい、とね。

ニューオータニ美術館で江戸の四季-広重・名所江戸百景-。
前後期に分かれるとは言え、全てを展示する機会と言うのも希やわな。
名所江戸百景と、描かれた場所の現在の様子を比較する映像もあって面白い。

有楽町に移動、出光美術館で肉筆浮世絵のすべて―その誕生から歌麿・北斎・広重まで―。
展示会内容見て知ったけど、出光美術館の浮世絵の収蔵品って肉筆のみ。これを前・後期の二部構成によって、約百三十件の作品を公開だそうで。
ま、ほとんどが美人画やな。浮世絵全史を通覧出来る内容なんで、当時の流行の変遷も見られるわな。茶器や化粧道具など、絵以外の展示もあり楽しめる。
後期、どうしよう。

その後、新丸ビルオープンで賑わう、丸の内まで散策。混んでいる中、なんとか席が空きそうなのでigrekplus(イグレックプリュス)でお茶。神戸北野ホテルのブティックだったのね。

ここのすぐ目の前がLe Jardin Gaulois(ル・ジャルダン・ゴロワ)、見てしもた物はしょうがないと諦めて、木苺のマシュマロと、サクランボ・木いちごのカスタードケーキ(ファーブルトン)、フレンチトーストを買う。こう言う素朴なフランス菓子には目が無いのぢゃ。

親を東京駅の改札まで送り帰宅。4館回って疲れたし、気分的にお腹一杯。

5 コメント

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美術館ツアー (ねこて)
2007-05-13 09:30:25
一日でこれだけ廻れるんですね。参考にしまーす。
戸栗美術館には「行って図録買ってきて」と頼まれたので、大田記念の方とセットで絶対行こうと思ってます。
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ははあ (ねこぢゃら亭主)
2007-05-14 22:04:48
ちーさま親子もなかなかのご趣味ですな。
河鍋暁斎は絶対オモシロです。
浮世絵は昔、銀座に「リッカー美術館」というのがあって、ここのコレクションは相当のものだったけれど、親会社自体がポシャってしまって、今はどうなっているやら…。
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Unknown (千早)
2007-05-15 03:25:49
ねこてさん
廻れはする。ただし国立博物館で特別+常設見るならここだけで半日見とく方が無難。

戸栗美術館の以前の展示の図録は並んでたけど、20周年記念の図録は無かったかも。
戸栗美術館サイトのミュージアムショップに、書名と価格、重量表示してある。

ねこぢゃら亭主さん
誘われても、興味あるものだけしか、付き合わないんですけどね。
河鍋暁斎は、今まで気を付けて見てなかったけど、面白いですわ。

リッカー美術館...どこかで聞いた様な、と検索してみた。
平木浮世絵美術館と名前変えて横浜そごう内に移転、後に閉館(そごうの屋台骨傾いで西武と合併した頃か?)。
現在は、ららぽーと豊洲内に UKIYO-e TOKYO(浮世絵美術館)として入っとります。
http://toyosu.lalaport.jp/shop_detail/18200.shtml
でも、美術館として独立したサイト持ってなくて、ららぽーとのショップガイドというのがしょぼいんだよなぁ。
もう流転せず、続けられるとええけど。
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平木 (ねこぢゃら亭主)
2007-05-16 01:07:44
そう。たしかそういう名前の一族が経営していて、
創業者の後の一族がまったく経営には不向きの趣味人で
…とくれば、ツブれますわなあ。

銀座の泰明小学校の裏側にあって、近くに「月光荘」というギャラリーもあったのだけれど、ここもポシャってしまった。
ピアニストの中村紘子さんのお母さんがやっていた。
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ふむふむ (千早)
2007-05-16 05:27:43
そう言う経緯がねぇ。
でもまぁ、コレクションを四散させず、財団化して残してくれた事については、浮世絵ファンとしては感謝せねば。

どこにも言える事やけど、時代は移れど、その町特有の雰囲気などは残ったままでいて欲しいもんで。
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