磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

国策捜査-暴走する特捜検察と餌食にされた人たち-

2010年01月19日 | 読書日記など
『国策捜査-暴走する特捜検察と餌食にされた人たち-』
   青木理・著/金曜日2008年

タイトルについて。下「」引用。

「本書のタイトルともなった「国策捜査」は、特捜検察が政治や世論に背を押されるかのように突き進んだ結果から生まれた歪んだ捜査の一形態である。こうした捜査が蔓延するようになったことにより、検察捜査のターゲットとされた人々の多くが最近、こんな台詞を口にするようになった。
「はじめに筋書きありきの捜査だった。事実と異なることについていくら反論しても、まったく聞く耳を持ってくれず、検察の描く筋書き通りに事件がつくられてしまった」
 所詮は被疑者となった連中の言い分に過ぎない、と突き話してしまうのはたやすい。だが、検察捜査のターゲットとなった人の多くが、何故にかくにも同じように憤懣(ふんまん)を口にするに至ったのか。その実相に分け入っていくと、検察捜査を蝕んでいる深刻な病理に気づかれさる。-略-」



顔ぶれもいろいろだという……。下「」引用。

「目次をご覧いただければわかる通り、その顔ぶれは実に多彩だ。政治家、弁護士、公認会計士、元検事元新聞記者、編集者、外交官、県議……。いずれの人々も各分野で突出した経歴を持ちながら、ある日突然に検察・警察による捜査のターゲットとされ、メディアと世論のバッシングに晒された。また、いずれの人々も今もなお無罪を訴え、捜査の不当に強い憤懣を抱いている。」

経験・技術なし……。下「」引用。

「犯罪捜査は、もちろん人格的にすぐれた、そして十分な経験を積んだものが行なうべき仕事だと思われるが、現実にはそうでない。経験も浅く、人を説得する十分な技術もない者が、ただ相手を怒鳴りつけて力で相手をねじ伏せるというようなケースも少なくないのである。参考人を調べる場合にも「あなたは被疑者だ。場合によっては逮捕もできるんだ」と相手を脅して、捜査官側の意向に沿う供述を求め、体験もしていない、記憶に反するような内容の調書が作成されたとの報告も最近しばしば聞くようになった。嘆かわしいことだ〉」

三井環(元大阪高検公安部長)。下「」引用。

「裏ガネ告発の口封じをねらった薄汚き検察の「庁益捜査」」

裏ガネを使えたのは……。下「」引用。

「裏ガネを使えるのは、地検であれば検事正。高検であれば検事長。法務省であれば事務次官や官房長、刑事局長。そういう幹部だけの“一身専属”だった」(三井氏)」

一晩に飲食費40万円、ゴルフなどにも使われたという……。

関連記事

鈴木宗男事件は、賄賂に領収書が出され政治資金収支報告書に載せられてたという……。
--こんなことはありえないという……。

その背景、小泉内閣……。下「」引用。

「一方でポスト小泉に名乗りを上げて政界の中枢を闊歩するのは世襲政治家の面々ばかりであり、-略-叩き上げとは無縁の世襲政治家であることには違いない。
 そんな為政者の下で日本社会は今、「格差」が拡大し、浅薄なナショナリズムが跋扈(ばっこ)している。」

【一部のみ】

リークは裏さえとらない……。下「」引用。

「メディアは真実を書くべきだと思うけど、当局のリークなら裏を取らずに書きまくる。」

メディアともたれ合う……。下「」引用。

「司法の問題点をめぐっては、検察と裁判所がもたれあっているのではないかと言われるけれど、実はメディアももたれ合っているのが現実じゃないだろうか」

最大のタブーといわれた検察組織を追究した『噂の真相』。下「」引用。

「神林氏らが「『噂の真相』に対する私怨で報復捜査に繰り出した」と名指しするのは、事件当時(一九九五年)に東京地検特捜部長を務めていた宗像紀夫氏である。-略-」

『噂の真相』に情報を提供していた大手メディア。下「」引用。

「一般には理解しにくいかもしれないが、大手メディアにも容赦ない批判を浴びせていた『噂の真相』に対しては、当のメディアに賊する多くの記者や編集者が同誌に協力し、情報を提供していた。自身が賊するメディアでは書けない話やボツにされたネタ、あるいはメディアそのものが内部に孕む腐臭--そうした情報を同誌へと流し、辛うじて溜飲を下げた記者や編集者が多数存在したのである。」

サインをするようにしむける検察……。下「」引用。

「だが、ほとんどの被疑者は署名に応じる。いや、たとえ事実と異なる内容であっても、署名に応じざるを得ない状況に追い込まれていくのだ。ワークショップに参加したゲストの何人かも事実と異なる調書への署名を強いられ、やむなく署名に応じてしまったと振り返っている。」

--これが本当なら、ゾーとする……。

大手新聞はこんなこと無視していていいのだろうか?






もくじ

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もくじ 検察関連

2010年01月19日 | 読書日記など
もくじ 検察関連


■サイト記事■

特捜部トップの怪しい捜査手腕

控訴審判決を受けて - 佐藤栄佐久 公式ブログ

福島県汚職:佐藤栄佐久前知事が展開した“エネルギー政策”批判

佐久間特捜部長は「国策捜査」のプロ? 

【オムニバス】「経世会」と「清和会」

(再掲載) 検察が全く捜査しない件

■文献■

日本の裏金【下】検察・警察編 ウラ金権力の味

ルポ内部告発-なぜ組織は間違うのか-

知事抹殺-つくられた福島県汚職事件-

「特捜」崩壊-墜ちた最強捜査機関-

市場検察

国策捜査-暴走する特捜検察と餌食にされた人たち-

特捜検察vs.金融権力

特捜検察の闇

告発!検察「裏ガネ作り」

検察を支配する「悪魔」

反転-闇社会の守護神と呼ばれて-

バブル

真実無罪-特捜検察との攻防-

[「検察の正義の神話」]

第三者委員会は企業を変えられるか-九州電力「やらせメール」問題の深層-

■雑誌■

〈新人検事は「自白調書」の捏造を教えられる ヤクザと外国人に人権はない〉

2011-6-18

【YouTube】




■福島原発事故関連■

第二のフクシマ、日本滅亡







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ぼくは戦争をみた-マンガ少年の日中戦争体験-

2010年01月19日 | 読書日記など
『ぼくは戦争をみた-マンガ少年の日中戦争体験- ポプラ・ノンフィクション5』
    横山孝雄・著/ポプラ社1981年

「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「ここ三、四年、新聞で中国におきざりされた日本人孤児はのことが、ひんぱんに記事にされている。孤児といっても、いまは、三十代、四十代の人たちだが……。
 彼らは、戦争のためにそんな不幸にあった人たちで、おきざりにされてから三十五年以上もたっている。日本語もすっかりわすれてしまっているが、日本の国に、せつないほどのあこがれをもちつづけている。ぼくは昭和二十一年、日本が戦争に負けたために、つらくて不安な旅をしながら、家族ぐるみで中国からもどつてきた体験がある。-略-」



この本はマンガもありますが、文章が多い本です。

日本兵が3人、中国人をおって、ピストルをうつのを見たという……。

名月を祝う、中国の月餅は日本の月餅とは異なるようだ。下「」引用。

「月を愛して、中秋の名月を祝うのは、ほんらいは、中国が元祖なのだ。-略-いろいな木の実と、果物をほしたものを、こまかくきざんで、つぶしたアンにまぜて、ゴマ油でいためたのが中にはいっているまんじゅうだ。
 日本で年中売られていて、いつでも食べられる月餅があるが、あれとはくらべものにならない、味のちがいがあった。」

報道はなかったという……。下「」引用。

「中国で、日本軍に抵抗していたひとたちにとっては、日本軍の輸送を妨害するのに、もってこいのところだった。戦争のさなか、航送船にのせられてた、貨物列車が船中のレールのとめ金を、ゲリラの手によってはずされてしまったことがあるという。
 そのために、河のまんなかの、はげしいながれのため、船がゆれたとき、十五両ほどの貨車が、レールをはしりだし、そのまま濁流のなかにつっこんでいって、きえてしまった事件があったと、人びとウワサがでたことがあった。
 おそろしいことに、激流にのみこまれていった貨車のなかには、七百人をこえる、日本軍の兵士たちが、とじこめられるようにして、のっていたというのだ。
 この、ゾッとして胸の中がさむくなるような事件は、日本軍によって、秘密にされたまま、いまだにあきらかにされていないという。
 この事件は、ぼくらが浦口(プーコウ)をはなれたのちに、おこったらしいが、そんな事件がおこるほど、浦口は、中国にとっても、日本にとっても、それぞれ、自分の支配しておきたい、町だったのだ。」

もうけをしぼりとったいたアメリカ、イギリス。下「」引用。

「アメリカもイギリスも、戦争などやらないで、うまく、中国からもうけをしぼりとろうとしていたのだが、日本に勝手にひっかきまわされて、ひじょうにおもしろくなかったらしい。さかんに自分たちの正義の味方だと宣伝しはじめた。そしてそれまで日本にわけていた石油などの、工業資源をおくるのを、やめてしまったのだ。」

タナ上げ正義……。下「」引用。

「アメリカなどは、中国をたすけることが正義であると、自分たちが中国でうまいことをやろうとしていたことなどタナにあげて、世界中のほとんどの国を仲間にしてしまった。-略-」

傲慢……。下「」引用。

「日本人は、自分が軍隊などのつよいたちばになると、相手の気持ちなどわかろうとしない、ごうまんなところがあった。それまでの白人以上に、現地の人びとの心まで、傷つけてしまった。」

アメリカ製が使われていた。下「」引用。

「あれはそのころ中国でさかんに使われていたアメリカ製戦闘爆撃機のカーチスP-40に、ちがいなかった。」

「警察のごうもんをみてしまった」 下「」引用。

「彼らは警察官は、ぼくの父をふくめて、自分たちがやっていることは、日本のため、正義のため、そんなことをしても、とうぜんだと信じていたのだろう。目的のためには手段はえらばないで、平気でやっていたのに、ちがいない。」

収容所で牧師に勉強を習ったという……。







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ボクの満州-漫画家たちの敗戦体験-

2010年01月19日 | 読書日記など
『ボクの満州-漫画家たちの敗戦体験-』
   中国引揚げ漫画家の会・編/亜紀書房1995年

爆弾テロが日常的だったという……。
--でも、報道規制で伝えてなかっただろうなあー。
マンガもありますが、文章が多い本です……。



■目 次■
祖国はなれて 上田トシコ  1
「メーファーズ」--これでいいのだ!! 赤塚不二夫  27
中国原体験の光と影 古谷三敏  47
ぼくの満州放浪記 ちばてつや  73
ぼくの満引き(満州引き揚げ)物語 森田拳次  91
記憶の糸をたぐり寄せて 北見けんいち  117
わが故郷、大連 山内ジョージ  137
豆チョロさんの戦争体験記 横山孝雄  163
上海に生きて 高井研一郎  189
座談会 ボクの満州・中国 執筆者一同  211
あとがきにかえて 石子順  236


「祖国はなれて」 下「」引用。

「GPU(ソ連の秘密警察)がハルピンにはいってくるまでの半年間は、鉄の門の中でジーッと過ごす籠城生活となる-略-」

GPUが入ってくると治安がよくなったという……。下「」引用。

「半年ほどあばれまくったソ連軍だったが、GPUがはいってきてから治安もよくなって、外出ができるようになり、北満の寒さが冬を感じさせるころから、塾の先生以外の男性は、石炭運びの労働者になって共同生活の資金を稼ぎ始めた。-略-」

白系ロシアのおばあさん……。下「」引用。

「おばあさんは日本婦人がソ連兵に強姦されそうになったのを必死で助けようとしたときに、銃の台で叩きのめされて盲目になったという。お礼をいうと、
「いいんだ。日本の女性を助けたんだから」
と、ほほえんだ美しいおばあさんの顔が忘れられない。」

赤塚不二夫「守備隊の家族だった」 下「」引用。

「ボクは昭和十年(一九三五年)九月十四日に父藤七、母リヨの長男として生まれたんだ。藤雄と命名された。-略-おやじは、そのころ抗日ゲリラ(当時は八路軍(パーローといっていた)と向きあっている古北口国境警備隊の特務警察官だった。」

一時、大連の親戚に預けられたという。

「引き揚げ、そして妹の死」 下「」引用。

「大和郡山に連れて帰ってきて、寝かせて三十分後にフゥーって死んじやったの。-略-」

『万人坑』……。ハルピン革命烈士博物館で。下「」引用。

「旧満州国の時代、日本人は中国人を安い賃金で長時間働かせ、名もない多くの中国人が犠牲になった。そのことを本多勝一氏は著書『中国の旅』の中で、「大石橋などでは、『万人坑』といって、工場で死んだ人をそのまま大量に放置、生きたまま針金で足を縛られて捨てられた人もいるとのことであった。」

死体から脂をとったという……。下「」引用。

「この博物館で私たちが見たその写真は、日本人が、ある工場の飯場で、死んだ中国人の脂肪を抜きとって、それで調理して中国人に食べさせた--と説明がある。その女性通訳は私たちにこう述べた。
「私たち、そのとき武器がなかったんです。 中国人はこのツルハシで闘ったんです。この一斗カンは、日本人が中国人からしぼりとった油を入れておいたものです」
 なんということだろう。日本人がこんなことをしたなんて……。初めて聞いたこの話に、私たちは再び絶句してしまった。-略-」

日常的に爆弾テロがあった……。下「」引用。

「高井研一郎は映画館の爆弾テロのことを書いていますが、上海に敗戦まぎわまで住んでいて長崎に帰って被爆した作家の林京子は、その小説『上海』で、上海では学校から映画館に集団で映画鑑賞に行くと、映画の上映前に必ずスクリーンに「椅子、椅子の下をお改め下さい」という注意書きが写し出されたと書いています。上海ではこういう警告が映画館に出るというくら爆弾テロは日常的だった。」








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764 天使のメガネinヒロシマ その139 阪神淡路大震災から17年にイマジンする…

2010年01月19日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




764 天使のメガネinヒロシマ その139
阪神淡路大震災から17年にイマジンする…


ハイチの大地震に驚いた……。

日本にもかつてすごい地震があった。

それは、いくつもあったんだけど……。

1月17日……、阪神淡路大震災……。

高速道路も破壊された……。

新幹線も不通となった……。

多くの人が亡くなられた……。

今も孤独になった人たちがいる……。

大地震とはそれほどに恐ろしいものだ……。

--この大地震の前には、日本では耐震設計がしてあるので、アメリカのようにはならない。

そんなウソを伝えていた学者たちがいた。

日本は地震が来ても大丈夫のようにいっていた。

それが、原発を推進する学者たちだった……。

原発を推進しない学者たちは、日本に地震が来たら、大変なことになると伝えていた。

何の科学的根拠もなく、安全だといっていたようなものだった……。

横ゆれの実験だけをして、安全だという人もいたが……。縦揺れの実験はしていなかった……。

また、複雑な動きの地震に対応してないという人もいる……。

--日本は安全だといっていた……。

血税を、それも巨費を使って研究していた人たちは、「未曾有のことで、予想外のこと」といった……。

しかし、阪神淡路大震災より大きな地震もかつてあったそうだ……。

ウソで、だまそうとしたようだ……。

--日本の地震学者の権威は、原子力産業から金で魂をうったともいわれた……。

活断層があるところでも、これは死んだ活断層などと、意味不明なことをいって、原発をたてていった……。

こんな学者ばかりが出世した。まじめに研究している人たちは、冷や飯をくった……。

それが、日本のシステムだったと先輩はいう。

だけど、システムだったではなく、今もシステム……。

--検察の差別的な逮捕も、今にはじまったシステムではない……。

しかし、彼らは、他の人たちが差別的な逮捕をされている時には、何も言わなかった……。

まるで、ナチズムのような展開をしているそうだ……。

どんな差別は許すな! それはどんな差別でも反対しないと、ただの圧力団体にかわってしまう……。

先輩はそんなことをいっていた……。

平和を呼びかける被爆者たちは、そんな人たちではなかったと先輩も話していた……。

--今までなかった規模の地震がきても、それはおかしくはない。

そして、それが起きないという保証は科学的にもできない。

耐震などというが、あてに今もならない……。

地質ももっと、実際には複雑だし、気候変動は地震をも増やす! 規模を大きくするといわれている……。

それなのに、原発を推進していくなんていうのは、大きな間違いだろう。

危険であり、経済的にもひどいものであり、環境にも悪い。

全人類として考えるならば、いいことなんて、何一つない原発……。

--もし、東京や原発のあるところに、ハイチクラスの地震が起きたら、どうなるのだろう……。

たまたま、都市に大地震がなかっただけで、日本は安全だといっていた、インチキ学者たち……。

その化けの皮をはがした阪神淡路大震災。

でも、今もその後継者たちが権威となっているようだ……。

ハイチ以上の恐怖も当然ありうることだろう……。












【資料など】

17日に、『きらっといきる』という番組があった。

その司会の一人は、大震災のとき、
生き埋めにあっていたという
体験をはなしていた。

障害のある人たちを救う
ということを学ぶことは、
自分たちも守ることだと僕は思った。

なぜなら、大震災になって
自由のままにいられるとは限らないから……。

震源近くに原発があれば、
恐怖でしかないと思う……。

中越沖地震クラスでも大丈夫
柏崎刈羽原発に防災拠点
(朝日新聞) - goo ニュース


核兵器廃絶で協力要請へ
=秋葉広島市長、ニカラグア入り
(時事通信) - goo ニュース











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