磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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特捜検察vs.金融権力

2010年01月22日 | 読書日記など
『特捜検察vs.金融権力』
   村山治・著/朝日新聞社2007年

金融権力も問題がいっぱいですが、逮捕しただけで解決するなんて、ありえないでしようね……。
娯楽時代劇じゃあるまいし、斬り捨て御免のような人たちが、正義なら、その世の中は行き詰まるでしょうね……。



ところでナベツネたちに可愛がられプロ野球の球団も買えた三木谷は何もなかったんですか? 下「」引用。

「堀江と村上は無罪を主張。経済マスコミを中心に「万引きで死刑を適用した」「ねらう撃ちの国策捜査」などの論議が起きた。
 検察に対する強い批判が湧きおこった背景には、国家のむき出しの権力装置である検察が市場経済に介入することへの違和感がある。「悪い政治家や官僚をやっつける」勧善懲悪劇場の主人公と思っていた検察が、聞き慣れない経済法を駆使して、身近なヒーロー「ホリエモン」に血刀を振るったことに対する驚きもあっただろう。」

「自民党政権作りにからんだ右翼と暴力団」下「」引用。

「戦後の政治システムも蝕まれていた。-略-
 大手運送会社「東京佐川急便」社長の渡辺広康らは広域暴力団「稲川会」元会長の石井進の系列企業などに数千億円に上る資金を流出させていた。東京地検特捜部と警視庁が商法違反(特別背任)容疑で渡辺を逮捕し、流出の動機を追及した結果、元首相の竹下登と政界のドンといわれる自民党副総裁の金丸信が深く関与していたことが判明した。」

「国策捜査」といいはじめたのは、東京地検の検事から……。
住専でいわれていたという……。下「」引用。

「松田は、不良債権の原因を作った住専経営陣の責任追及を重視した。しかし、焦げ付きの原因となった融資の多くは特別背任罪の公訴時効をすぎていた。捜査に乗り出すのが遅すぎたのだ。-略-
 東京地検の検事たちから「これは国策捜査だ」と自嘲する声が上がった。その言葉が、記者を通じて広がった。それは、その後の検察批判の風潮に乗って、「筋の悪い事件を無理矢理作り上げる捜査」の意味にすり替わり流布することになる。」

有名にしたのは鈴木宗男事件の佐藤。下「」引用。

「「国策捜査」という言葉を最も有名にしたのは、元北海道・沖縄開発庁長官の鈴木宗男の事件に連座して背任罪などに問われた外務省職員の佐藤優だろう。」

マスコミがつくりあげたイメージの崩壊。下「」引用。
 
「「巨悪を眠らせない庶民の味方・特捜検察」のイメージの定着。特捜検察のブランドの完成である。その図式は、マスコミと国民の間で、いつのまにか所与のものと受け止められ、「共同幻想」が形成されていった。」

小泉が秘書をした福田赳夫も逮捕されたが、無罪となったという。下「」引用。

「1948年の「昭和電工疑獄」で当時主計局長だった福田赳夫が逮捕されて以来50年ぶりだった。福田はのちに無罪が確定し首相になった。」

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