磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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001 一面でKOでOK!

2007年11月07日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


一章、マン・リブ




001 一面でKOでOK!


その日は、朝から屋敷の使用人たちが大騒ぎしていた。
「ええ、うちの茜お嬢様じゃないか」

スポーツ新聞の一面に、世界格闘技王者神鳥がノックダウンしている。
それだけでも驚きである。

しかも、そのうえに、
平手でたたきつけた素人女性と写真入りで載っていたのである。

「ひえー、すごいぞ、さすがお嬢様だわ」
と、大騒ぎである。

「何何……、神鳥の談話がすごいよ。おれのことを男だと思って痴漢と間違ったみたいで、いきなり平手でなぐってきて、殴りそうな女性には見えなかったから、こっちも油断していたんだよ。ちょっと世界格闘技王者としては情けないけど、誰にでも油断はあることさ。しかし、きいたぜ、あの平手!」

家政婦は、うなり声をあげて、
「さすが、わが屋敷のお嬢様、並じゃないわね。やるものだわね」
と、うれしそうである。

「でも、神鳥が本気になったって、このごろは対戦相手もおらず、向かうところ敵なしだった神鳥だったが、思わぬところに新たなライバルを見つけ、闘志を燃やしており、山ごもりをはじめという」

「えっ、お嬢様に挑戦状をたたきつけたってわけですか」

「そうらしいよ、世界格闘技女王神鳥にたいして、油断があったとはいえ、そんな行動ができるのは、うちのお嬢様くらいなものだよ。そう思わないか」

「思うわ、思うわ」
屋敷の連中は話に盛り上がっていた。

そのころ、茜は、
「遅刻よ、遅刻よ」
と、叫んで大学へ行く。

大学につくと、小一郎から、
「おーい、茜、これ読んだか?」
といって新聞を渡される。








お知らせ

以前、書いておりましたお話の続編です。


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