磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

真実無罪-特捜検察との攻防-

2010年01月28日 | 読書日記など
『真実無罪-特捜検察との攻防-』
   宮本雅史・著/角川学芸出版2005年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「2001年3月、参議院のドンと言われる大物政治家が逮捕された。“KSD事件”だ。後に贈賄側の証言は覆るが、彼を「黒」とする捜査と裁判は続行された。その時、拘置所、法廷で何が起きていたのか。特捜検事と弁護士、被告の法廷内外での緊迫する攻防のさまをスリリングに展開。事件の真相に肉迫し、人間模様を描ききった問題作。」



うその証言をしたという男。下「」引用。

「男は、検事の取り調べの時は、一刻も早く保釈を勝ち取りたかったので、当時、自分の弁護人だった弁護士に言われるまま、事実を捻じ曲げて取り調べ検事の意に添う形の調書に署名したと証言したのだ。-略-男は、保釈された後も、後半で調書と違う内容の証言をすると、保釈を取消されると弁護人から言われ、うその証言をしたと繰り返した。
 弁護側は質問を一審公判で行われた四回の証人尋問を戻し、同じ質問をした。男は自分自身の裁判と同じ理由で虚偽の証言をしたと言った。」

その男は……。下「」引用。

「証言台に立った男は、財団法人「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD、現・あんしん財団)の元理事の古関忠男(こぜきただお)。東京地検捜査部が平成十三年春に受託収賄容疑で逮捕・起訴した元参議院議員で元労相・村上正邦(まさくに)に請託をして賄賂を贈ったとされる人物だ。古関の衝撃的な証言が飛び出したのは、この村上を収賄罪の被告として受託収賄事件の控訴審でのことだ。」

裁判長の質問と、検察の捏造。下「」引用。

「「そうすると、全くこの証人大学とか代表質問に対する依頼とかそんな会話がないのに、一から十までの会話を全文、検察官が作り上げたということですか」
「うん、まあ、私のほうではそういったことを言いませんからね」
「あなたのお答えだと、それは、検察官が全文作り上げた、真実ではないうその話だということになりますよね。そしたら、あなたが、村上被告人の目の前で、なぜ、そのような明らかなうその証言をしたのですか」
「弁護士のほうからも協力するようにということで、やむをえずそういう自分の本意と、本意というか事実と違った証言をしたと。(村上には)大変申し訳ないけれどもね、その時はですね、真実は確実にひとつなんだから、必ず後で、はっきりさせることができるということで、やむをえずですね、そういった証言をしたと思います。言われたとおりに」」

許諾請求を出した高村正彦法務大臣。

石原慎太郎と選挙区が同じだった新井将敬は許諾請求される手続中に自殺。

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--逮捕許諾請求決議

岸信介の応援で、トップ当選した森元総理

あの森元総理は元サンケイ新聞記者……。

--しかし、まあ、こんな非科学的・非民主的捜査をしていたら、有罪の人たちたまで無罪になるでしょうね……。










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大久保利通 講談社学術文庫1683

2010年01月28日 | 読書日記など
『大久保利通 講談社学術文庫1683』
   佐々木克・監修/講談社2004年

この本は、大久保利通賛美という感じがしてならなかった……。



「まえがき」に、その理由が書かれてある……。下「」引用。

「本書は大久保利通が遭難してから三十二年経った時点で、『報知新聞』の記者松原到遠が、生前の大久保利通と親しく交友をもった人物や大久保に使えた下僚、それに利通の実妹、子息など直接面会して聞き取った、大久保についての想い出やエピソード、印象などを語った談話を集めたものである。
 内務省における、威厳に満ちあふれ、近づくこともはばからるような執務中の利通が下僚によって語られ、ヨーロッパ視察中に、近代文明に圧倒されて思い沈む姿や、北京談判の困難に直面して苦闘する大久保が、随員の証言によって明らかにされる。また、帰宅した父の靴を脱がそうと引っ張る子供が、勢いあまって靴とともに後ろにころげる姿を、家族とともに笑って見守る、そうした家庭における父利通を、子息が語るのである。」

手紙をよく書いたという……。下「」引用。

「故伊藤(博文)公も手紙をよく書いた人だが、しかし大久保公の方がずっと多く書かれたようである。」

「凶変前の悪夢」 下「」引用。

「紀尾井町の変のあった三、四日前の晩、何であったか、相談することがあって、大久保公の屋敷へ行った。一緒に晩餐を食べていたら、「前島さん私は昨夕変な夢を見た。なんでも西郷と言い争って、終いには格闘したが、私は西郷に追われて高い崖から落ちた。脳をひどく石に打ちつけて脳が砕けてしまった。自分の脳が砕けてピクピク動いているのがアリアリと見えたが、不思議な夢ではありませんか」というよな話で、平生夢のことなどは、一切話される人であったから、不思議に思っていたが、偶然かどうか、二、三日にして紀尾井町の変が起こった。-略-」

清廉潔白であったと千坂高雅氏談。下「」引用。

「清廉潔白であった。自分の金を貯めようの、子孫のために産を残そうのという気はさらになかった。」

お金を残さないと清廉潔白なのだろうか?

ならば、ボクもだな……。

近衛兵の騒動も書かれてあった……。

大隈重信が、大久保利通について、かなり語っている。








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大久保利通 幕末維新の個性3

2010年01月28日 | 読書日記など
『大久保利通 幕末維新の個性3』
   笠原英彦・著/吉川弘文館2005年

一般には、専制政治家、官僚政治家……。都下「」引用。

「大久保利通はよく専制政治家であるとか、官僚政治家であると評される。そして一般にクールな人物との印象をもたれているようである。」



それを、一面的と批判する著者……。下「」引用。

「そうした見方がまったく誤っているわけではないが、いささか表面的な捉え方になっているのではなかろうか。藩士意識を早く払拭して朝臣となり、薩摩藩とも一定の距離を置くことができたのであるから、蓋(けだ)しかかる印象がもたれるのももっともである。ここが西郷隆盛と対照的なところである。西郷は藩意識を捨て去ることができず、島津久光の新政批判をもろにかぶった。郷里への思いをたちきれず、西郷は悶々とした感情に苦しむ。これに対して大久保はさっぱりと藩意識を捨て、みごとに新政府の礎になったかにみえる。」

西南戦争も薩摩藩の人だけが集まったわけでもないだろうに……。

そして、大久保の官僚政治は日本を焦土にかえてしまう原因であった……。礎は、戦後つくりかえられようとしたのではないのか? 明治百年といっても、戦争によって、ことごとく破壊されたのではないか? しかし、このような政治家を正当化して、デモクラシーを避け、腐敗政治を続け、根本的には何も変わっていなかった……。西郷隆盛が藩意識だけとはボクには思えないが……。大久保は財産を残さずとも、癒着体制をつくったデモクラシーではない政治を推進したのではないか……。

生まれ……。下「」引用。

「大久保利通は天保元年(一八三○)八月一日、薩摩国は甲突(こうつき)川の西方に高麗町に生まれ、その後ほどなく西郷隆盛の生地として知られる下加治屋(しもかじや)町に移り住んだ。大久保が後年「甲東」を号した所以である。-略-」

薩摩藩の負債……。下「」引用。

「薩摩藩は、享保内検のころには八六万石を上回る大藩であったが、江戸から遠く参勤交代に多額の経費を要し、幕府の命じる土木事業の負担なども手伝って、長く財政難に苦しめられてきた。文政年間ともなると、負債は五○○万両にものぼった。藩主島津斉興(なりあき)は調所書左衛門(広郷)を家老に抜擢して専ら財政の建て直しを進めた。調所は財政運営に辣腕をふるって巨額の負債を償還し、余剰金すら生み出すほどの成果をあげた。
 しかし陰では多くの弊害を生じ、結果として藩政の混乱と領民の反発を招き、しだいに藩内には反対勢力が形成されていった。藩内の富裕者に献金の見返りとして士籍を与えるといった安易な措置は、藩士内部に無用の軋轢を生み出した。また勧農の名の下に断行された苛烈なまでの誅求(ちょうきゅう)により、農民の間からは激しい怨嗟の声があがった。なかでも砂糖専売法を施行して奄美島民に過重な負担を強い、しかもその収益をめぐり収賄の疑いを招いた藩政へ信頼を著しく傷つけた(原口虎雄『幕末の薩摩』)。」

自宅軟禁……。下「」引用。

「これにより、利通の復帰は早まった。利通は自宅軟禁状態にあってもなお、西郷と交流して藩の改革をめざし、有馬一郎の下で精神の錬磨につとめていたとされる。お家騒動の一方の当事者である斉彬の立場に配慮して、利通親子らの赦免を実現したのは筑前候斉溥であった。」









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773 天使のメガネinヒロシマ その148 社会福祉や民主主義を軽くみるな!

2010年01月28日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




773 天使のメガネinヒロシマ その148
社会福祉や民主主義を軽くみるな!


先輩は前政権よりも、今の政権のほうがいいと思っているという……。

それは、弱者のことを少しは考えてくれるからだという……。

奪うだけで、斬り捨てていく社会がうまくゆくがわけがないという。

--ホームレスの問題などにしても、働いていた人たちを更生させたら、納税者になる。

はじめは、税金を投入しなければならないかもしれないが、それ以上に納めてくれる可能性だってある……。

もちろん、人道や人権を切り捨てて、民主主義なんていっている人たちはペテン師でしかないと先輩はいう……。

--自殺者が12年間も3万人以上だという……。

働きざかりの人が死ねば、納税も当然へる……。

その残された家族はどうしたらいいのだ……。

この問題についても考えようとしない、非民主主義の人たち……。

残された子どもたちは、すぐには働けない……。

そして、働きさがりの人を育ててきたものが無駄にもなっているのだ……。

そんなことは考えないで、儲けだけを考えている……。

目先の数値で、出世だけを考えている役人もいる……。

--先輩にみせてもらって、ブログ記事……。

『タイム』全文訳:小沢一郎が日本を官僚政治から救う

たしかに、小沢は民主党では独裁的かもしれない……。

しかし、野党もあり、検察もある……。

ゆえに、日本全体では、独裁とはいえないだろう……。

--だが、かたや、裏金によって検察、裁判所、警察、政治家、大手メディアが癒着しているという……。

こちらこそが、癒着体制であり、三権分立、マスコミをあわせては四権分立がなされておらず、非民主主義であることは、書くまでもない。

そして、中心的な働きをしているのは、どうやら、もはや政権がうつり、官僚であることを否定できないと先輩は話していた……。

いくら、いばっても、傲慢な態度で話しても、もはや、政権から落ちた野党に権限はない……。

非難するしかないのである……。

これは、言論であって、圧力ではないと思う……。

官僚主義は、システムをかえることで破壊される……。

ゆえに、官僚の抵抗はさらに憎悪するだろう……。

--大切なことは、民主主義!

先輩はいつものことを話していた。民主主義を支える、社会福祉とは、もっとも大切な仕事であると、プライドをもてといわれた……。

たしかに、福祉は、人道無視の新自由主義などは支えはしない……。人道中の人道かもしれない……。

そして、先輩は好きなことばを、また言った。

「理念なき者は去れ!」

--もちろん、斬り捨てているのではなく、そうでないと去るということに自然となるのだと、先輩。

実際、都の福祉などは、現場にいても去っている……。

現場からも去ってくれたら、社会福祉のためにも、民主主義のために良いのだが……。彼らの福祉のために去らない……。いんちき福祉……。










【資料など】閑話休題

65年後の被爆手帳、魚雷艇の元特攻兵に
(読売新聞) - goo ニュース


↓原爆関連劇についても書かれてある。
稲垣吾郎「僕はフリー」菅野美穂との
復縁否定(スポーツニッポン) - goo ニュース





参院選後に中央省庁再編、首相が表明
(読売新聞) - goo ニュース


非核三原則、今後も徹底
=鳩山首相が表明-参院予算委
(時事通信) - goo ニュース


米調査で
「日本が世界十大リスクの第5位に」













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