磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

角川文庫 太平洋戦争日本の敗因6 外交なき戦争の終末

2009年05月31日 | 読書日記など
『角川文庫 太平洋戦争日本の敗因6 外交なき戦争の終末』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「絶対国防圏の戦略拠点が次々に陥落、日本の上空が米軍機に完全に支配され、敗戦は必至とみえた昭和二十年一月、大本営は「本土決戦計画」を決めた。本土での地上戦ならば一度は勝てる。一矢を報いれば、無条件降伏だけは……。
沖縄が本土決戦の捨て石とされも、住民もろとも焦土と化していた時、日本が和平工作の全てを託そうとしたソ連は、「ヤルタの密約」通りに、米ソ共同の軍事訓練を行っていた。」



「カバーの写真は、硫黄島に殺到するアメリカ軍上陸用舟艇と、終戦工作を報告する東郷外相宛ての佐藤大使の電報。」

陸軍がすすめた……。下「」引用。

「ことあと、有末は、参謀次長河辺虎四郎中将とともに四月二二日、東郷茂徳(しげのり)外相を訪ね、三人だけの密談のなかで、こう要請した。
「ソ連をして不参戦、中立の態度を保持し、和平斡旋に乗り出させよう一世一代の至芸をやってもらいたい」-略-」

ふりかえってみれば……。下「」引用。

「昭和六年一二月、第二次若槻内閣が総辞職したあとをついだのは、犬養毅内閣。-略-犬養暗殺で、八年続いた政党内閣は終わりを告げる。次の内閣は、陸軍の長老で朝鮮総督もつとめた斉藤実(まこと)に委ねられ、「挙国一致内閣」といわれた。-略-」

愚かな松岡の意見……。下「」引用。

「しかし、この枢軸体制の強化には、外務省や海軍の一部に強い反対論があった。それは、アメリカ、イギリスをはっきり敵にまわし、泥沼に入っている日中戦争の解決の道をふさぐもの゛て、アメリカとの戦争が避けられなくなるという、冷静な見方に基づくものだった。だが松岡は、「このままでは、アメリカから侮辱を招き関係を悪化させるだけである。いま毅然たる態度をとり、一国でも多くの国と提携してアメリカに対抗することが緊要だ」として、三国同盟を推し進めた。そして、近衛が一方ですすめようとしたアメリカとの交渉には消極姿勢をとり、日ソ関係の強化と、軍部が考えていた武力による南方進出論を主張した。」

今も、似たよう人たちがいる……。

沈黙を強いられた和平派。吉田茂逮捕! 下「」引用。

「この年二月、近衛文麿は重臣のひとりとして、共産革命を恐れる立場から戦争の早期終結を昭和天皇に上奏していたが、四月一五日になって、この上奏文の写しを所持していた元駐英大使で自由主義者の吉田茂をはじめ数人の和平派が、憲兵隊に検挙されたのである。検挙の手はやがて近衛らにも及ぶかと見られたが、結局、政治的判断で中止された。和平思想を封殺するため憲兵隊や内務省はこうした弾圧を民間でも徹底して行ない、世論を本土決戦へと誘導していった。」

教育はおそろしい……。下「」引用。

「「教育はおそろしい。だからこそ、正しい教育をしていかなければ」と、戦前、国民学校などで教鞭をとった経験のある中村文子さんは言った。」

正しい教育は今も行われていない。
--闇教育、思考停止することを教えている……。

「軽視された浅井報告」 下「」引用。

「浅井中佐は五月一日、新京の関東軍総司令部に立ち寄って、見てきたばかりのソビエト軍の輸送状況を報告し、女性の緊迫に注意を促そうとした。
「大変なことになる、ソ連が出てくると、私は言ったんです。七月いっぱいで集中輸送は終わる。集中輸送が終わったら、いつ出てきてもおかしくない。いつソ連が攻勢に出てきてもおかしくない状況です、と強調したのです。私は八月初めだと、これでもう間違いないと思っていました」
 ところが、関東軍の意外な反応に、浅井中佐は愕然とする。」

ないと、希望的観測ですすめていく……。
今の原子力政策といっしょですね。

「スターリンのシベリア抑留命令」下「」引用。

「平成五年一○月、日本を訪問したエリツィン大統領は、細川首相ら日本側との会議の席上、こう語って頭を下げた。平成三年に来日したゴルバチョフ大統領は、この問題で「同乗の念」という表現を使ったが、エリツィン大統領はそれよりさらに踏み込んで「謝罪」し、この問題をひときわ重く受け止めていることを印象づけた。-略-」

密約説について。下「」引用。

「なぜなら「密約」説は、スターリンがなぜ日本兵の早期復員を規定したポツダム宣言を無視して捕虜のシベリア抑留に踏み切ったのかという、大きな疑問にねざしていると同時に、最大の仮想敵国であったソビエトに最後になってすり寄っていった日本政府・軍部への強い不信感にも増幅されているように思うからである。終戦時の日本の対ソ外交が、史実として現実離れした愚かな選択であった以上、国の指導者に対する不信感の裏返しとして、「密約」の疑惑も、簡単に消えることはない。」









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角川文庫 太平洋戦争日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏

2009年05月31日 | 読書日記など
『角川文庫 太平洋戦争日本の敗因5 レイテに沈んだ大東亜共栄圏』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「レイテ決戦は、日米の雌雄を決した戦い、マッカーサーの執念の戦いと言われる。しかし、実は五○万人の日本兵戦死者をうわまわる、一○○万人のフィリピン人の犠牲者があった。
敗戦後、引き揚げる日本兵は、フィリピン人に「ハポン、パタイ!」(日本人、死ね!)と石もて追われたという。
大東亜共栄圏、八紘一宇のスローガンのもとで、日本人は何をしたのか。わたしたちはその事をいま学び始める。」



「カバーの写真は軍政当局の出した宣伝ビラと、マニラ中華街に掲げられた反日宣伝ビラ。」

火野葦平たちが……。下「」引用。

「人見氏は台湾から船でフィリピンに渡ったが、その船には徴用員と呼ばれる民間人も乗り込んでいた。その顔触れに驚かされたという。
「画家の向井潤吉、小説家の石坂洋次郎、火野葦平(あしへい)、尾崎士郎、今日出海(ひでみ)……。あんたの先輩、NHKの方もいてましたよ。写真家、語学の専門家、マスコミ関係者……。そりゃもうたいした面々でした。聞くとみな突飛軍に呼びだされ、あわただしく日本を出てきたというんです。それかたいへんでした。皆さん軍隊というもんをご存じないでしょう。軍のこまごましたこと、規律とか何とか。それ教えるのは僕なんですわ」」

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独立を約束していたという……。下「」引用。

「NHKの資料室に、太平洋戦争中の要人の演説や戦場での実況中継を録音したSP版が残されている。最も頻繁に登場する人物は東条英機首相である。その甲高い肉声を録音した中に、フィリピンの独立を約束する演説も含まれていた。フィリピン市民への軍政宣布の一八日後である。」

フィリピン人を殺した日米……。下「」引用。

「フィリピンにも多くの災いがもたらされた。日米双方の大義名分がぶつかり合う中で、その災いは巨大化し、一○○万人以上のフィリピン人が戦火に巻き込まれ、命を失うという悲劇を招くことになる。」

そして、強制がはじまる……。下「」引用。

「だけど、向こうにしたら、何で日本の天皇を崇拝せんといかんのやという気持ちなりわなぁ。表面はわかった、わかったというとって、実際は反感持っていたんとちがいますか」
 フィリピンの国旗の掲揚を禁じられ、日の丸掲揚が強制された。国策映画「東洋の凱歌」は、フィリピン人が日の丸を手に、日本軍の勝利を祝う慶祝旗行列のシーンで終わるのだが、当時試写に招かれたあるフィリピン人記者は報道班員の顔を直視し、「あの行列は義務でやったのであり、本心ではない」といったという。日本軍は解放軍として、フィリピンの人々に歓迎されたわけではない。」

日本は奪うのみ……。下「」引用。

「日本軍は食糧を持って来なかった分、現地で調達するはめになりました。米やトウモロコシ、砂糖の大半は日本人が掌握し、倉庫は日本人が管理していました。
 アメリカは確かに、フィリピンから多くの富を得ましたが、一方でチューインガム煙草、チョコレートを与えました。日本はまったく違っていました。日本は何も与えず、奪うばかりでした。アメリカは人々の心を勝ちとったのに対し、日本は人々を飢えさせ、敵にまわしたのです」

今の政権みたいに、給付金を少しだけとって、その分も含めて税金で奪う……。
--複雑な手は使わなかった……。

農業を知らないのに、無理矢理、日本の大豆などを栽培せよと命令。
味噌をつくりたいと……、フィリピンで……。










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角川文庫 太平洋戦争日本の敗因4 責任なき戦場インパール

2009年05月31日 | 読書日記など
『角川文庫 太平洋戦争日本の敗因4 責任なき戦場インパール』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「タムからカレミュウへの山間の道、それを「白骨街道」と呼ぶ。何故こんな所で、兵士たちは死なねばならなかったのか。
インパール敗戦の原因は、ひとえに一司令官の補給を無視した無謀な計画と作戦強行にあると言い切れるだろうか。
個人的な野心、異常な執着、牢固とした精神主義。しかし、本当の意味で自らの組織の責任を問うことのなかった軍部は……今もなお日本的組織と日本人の在り方が問われている。」



「カバーの写真は、ビルマ戦線で象を使って物資を輸送する日本軍」

『インパール』高木俊郎・著。引用がかなりあった……。下「」引用。

「声は軽戦車の一輌から流れてくる」
「-略-親愛なる日本の兵隊さんだけに聞いていただく放送です。ばかな将校は、聞かないで下さい。では、音楽を聞かせましょう」
 つづいて、レコードが鳴りはじめた。凄惨な戦場に、はなやかな音楽が流れる。『東京音頭』である。-略-」

英・印連合……。下「」引用。

「また敵を引きつけて叩くという英・インド連合軍の巧妙な作戦と圧倒的な物量による反撃だった。-略-」

責任問題……。下「」引用。

「さらにもう一つ、作戦失敗の責任の問題がある。詳細は本文に譲るが、要するに、作戦失敗の責任は一線の将兵の戦い方に押しつけられ、三個師団の師団長がいずれも途中で解任されるという、陸軍史上かつてない異常事態が生まれた。また、これまたはじめての異常事態となった。第三一師団の佐藤幸徳団長による「独断撤退」も、軍法会議にかけられることもなく、「精神異常」とされ不問に付された。そして、牟田口をはじめ各司令官・参謀たちの責任はあいまいに処理されていった。」

白骨街道……。下「」引用。

「元兵士たちは、そこを「白骨街道」と呼んでいた。敗走し、力尽きた日本兵の死体が累々と横たわり、戦いの最中の五月から始まった雨季は、死体をまたたく間に白骨化させた。」

それに比べて、置き去りにしなかったイギリス。
--それは、士気(モラール)低下につながるからだという。








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角川文庫 太平洋戦争日本の敗因2 ガダルカナル学ばざる軍隊

2009年05月31日 | 読書日記など
『角川文庫 太平洋戦争日本の敗因2 ガダルカナル学ばざる軍隊』
   NHK取材班・編/角川書店1995年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「ガタルカナル島は、「日本兵の墓地」となった。一木支隊は、数十倍の火砲、二倍の兵力の米軍に、夜半白兵突撃を試みて、全滅した。犯すべからざる『歩兵操典』、「素質劣等なる敵にたいする、必勝の信念の勝利」という精神主義であった。
ガタルカナル島の日本兵三万一千余人の内、撤収できた兵一万人余。戦死者五、六千人、大半が栄養失調、マラリヤ、アメーバ赤痢などで倒れていった。」



「カバーの写真は、ガタルカナル島に上陸する米兵」

「餓島」と呼ばれていたという……。下「」引用。

「だが、あの戦争のことを体験したり少しでも学んだりしたことがある人には、ガタルカナルという地名は強烈な印象を与えずにはおかない。ガ島=「餓島」、飢えの島という連想である。」

自己過信をしていた「学ばざる軍隊」……。下「」引用。

「そうした兵士たちの姿は、ガタルカナル戦のあとも、ニューギニア、インパール、ビルマ、レイテ島などの戦闘で、繰り返し繰り返し現れる。まるで、霧のなかから立ち現れては消えていく亡霊たちの葬列のようだ。ガタルカナル戦の様相は、その意味で、太平洋戦争にのぞんだ日本帝国陸軍の戦い方の原型であり、同時に、当時の軍部がいかに自己過信におちいり、「学ばざる軍隊」であったかという第一の証左でもある。」

今の与党も似たようもので、イメージですり替えようとする……。

「日本軍の精神主義」と書かれてあるが、そんな良いものではない。
むしろ、精神は病的ではないか?
--丸山がいったように、カルト宗教に似ているのでは?
今の政治も似たようなものであるが……。

スーパーマン神話がアメリカにあったという。下「」引用。

「「ガタルカナルの戦いではスーパーマンと呼ぶほど過大評した」という表現が、私たちには驚きだったからである。その後のアメリカ軍の日本軍に対する認識の変化を探るに当たって、私たちはまずこの前提をたしかめておく必要があると考えた。-略-」

歴史とはいつも同じではないですね。

正当化のために、そんなことを考えたという……。下「」引用。

「アメリカは、自分たちの敗北を正当化しようとしていたのかもしれません。スーパーマンなら、負けたのも無理はないというわけです。」

しかし、すぐに変りましたね……。
わずか半年の勝利……。

こんな冊子があったという……。下「」引用。

「私たちは取材の中で、『これだけ読めば戦は勝てる』と題する興味深い小冊子〈注3〉を見つけることができた。これは、陸軍が諸戦の南方作戦に参加する日本軍将兵全員に配ったもので、当時の陸軍上層部が一般兵士たちに今度の敵についてどのように説いていたかがをうかがい知ることができよう。-略-」

原発が安全でクリーンで経済的のパンフレットのようなものですね。

「日本兵も同じ人間だ」
--日本語の分かる語学将校の養成。
ガタルカナルでそれがなされた……。下「」引用。

「私たちはガタルカナルで実際に日本兵の日記を数多く翻訳した元陸軍情報部の語学将校、ロバート・リューリー大尉を訪ねた。-略-」

「“転進”という名の敗北」
--ガタルカナル徹底を“転進”と読んだ。
こんなことを今もする日本政府……。

そして、転進しているが、役人・政治家・ゼネコン・輸出企業などは、利権をがちがちに守っている……。
当時もお偉いさんは安全なところで、のうのうとしていた……。

アメリカはガタルカナルで、日本を知る戦に……。

そして、日本はカルト宗教のように、思考停止して、都合のいいことばかり考える……。









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542 スーパーイリュージョン政治

2009年05月31日 | 読書日記など
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


九、タイム・ゼイ・ワラ・チェンジング……




542 スーパーイリュージョン政治


せっしゃが、スーパー大臣構想を、これからあるかもしれない危機に備えて考えていたら、世間はちがうように動いているでござるね。

厚労省を二つに、あるいは三つに分割……。

それでも、それでは感染症対策にも年金対策にも何もなっていない!

だが、それも、すぐにやめる……。

何を考えているのでござろうか?

--それは、イリュージョン!

日本の政治家が得意とする業でござる……。

そう聞いたでござるよ……。

数かずの問題がある……。

厚労大臣の大きなミス……。

これも追及されて当然なのに、されず……。

イリュージョン!

--魔法使いでごさるね。

総理をつぎづきにかえる表紙がえというテクニックも、ずっとやり続けているでござるね。

しかし、やらなかったころには、戦後最高のペテン師といわれた総理だった。

マスコミもそれにつきあって、スーパーイリュージョンを見せつけていた。

国民には痛みを訴え、彼らは焼け太りをする。

--今回のも焼け太りの手法ともいわれていたそうでござる。

数かずの問題があるから、大臣一人ではこなせない。

副大臣がいるのに……。

--その問題もわざわざ大臣がつくりだしたものでござろう……。

それで、分割して、役職ふやして儲けよう!

むかしは省庁編成ですくなくして、副大臣をつくり、また、もどして、副大臣を残すなら、まさに政治家の錬金術でござるね。

スーパーイリュージョンであることは、どちらにしても間違いないでござるね……。

こんなことだけは、努力している日本の政治家!

徳川家康公が泣いておられるでござるよ!










閑話休題

九州の高速バスは、

高速道路の割引で、

売り上げが下り、

お盆の割引をしないで欲しいという。

だけど、民営化されたはずのJRはきかない。

そして、郵政民営化というよりも、

政治関係の人たちの焼け太りだったと……、

やはり思えました……。↓

続投に執念燃やす日本郵政・西川社長
「閣僚罷免」や「政局」を招くリスクも
【DIAMOND ON LINE】町田徹(ジャーナリスト)
【第77回】 2009年05月29日










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