告発！検察「裏ガネ作り」－口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」－

『告発！検察「裏ガネ作り」－口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」－』
　　　三井環・著/光文社2003年

帯に書かれてあります。下「」引用。
「憤怒の独居房325日間！
これが検察の組織的な公金横領の手口だ！」



保釈と2つの目標……。下「」引用。
「平成15年3月12日の午後5時3分、私は勾留されていた大阪拘置所から325日ぶりに保釈されて、ようやくまともに夕日を見ることが出来た。－略－
　私が獄中から持ち出した「2つの目標」とは、その第1は言うまでもなく、法務・検察予算（国民からの血税）の中から、この10年間だけでも34億円にも上る驚くべき巨額の不正流用した検察の「裏ガネ作り」を告発することである。－略－
　第2の目標は、その暴露を防がんがために、私に「謂（い）われ無き犯罪」を被（かぶ）せて、口封じ逮捕をして社会的抹殺を図った法務・検察首脳の悪行を明らかにし、今はゼロ以下にまで失った私と私の家族の社会的信用の全面回復を達成することだ。」

虚偽のリーク。下「」引用。
「家族がどうしているかが心配だった。検察の虚偽のリークでまいっているだろう。私は検察の虚偽のリークによって名誉を毀損され、人権の侵害を受けた。犯罪という名のもとに個人情報までリークされた。マスコミは、それを裏付けもしないで競って書き立てる。私を「悪徳検事」に仕立てて、裏ガネ作りの報道を封印しようとするのであるる」

恐るべき謀略の構図……。下「」引用。
「逮捕直後はまだ、この不当逮捕の全体像がつかめていなかったが、弁護人らのその後の調査や裁判が進むにつれ、恐るべき謀略の構図が次第に明らかになった。それについては後で詳しく触れるが、この声明文で指摘した「検察と暴力団の利害の一致」という部分がますます色濃くなっている。」

猿芝居をうったという原田総長と森山法務大臣。

スクープ平成13年「噂の真相」（13年2月号）。下「」引用。
「〈加納駿亮・大阪地検検事正が、高知地検検事正時代に約四○○万円にも上る調査活動費を指摘に流用していた〉
　というスクープ記事が載った。内容は私が話したことがもとになっていた。
　現職の検察幹部が公金を犯していたという衝撃的な事実だが、他のマスコミは後追い記事を書かなかった。－略－」

「証人申請書」を提出して、マスコミ殺到。下「」引用。
「朝日、共同、産経、テレビ朝日、MBS、NHK、「週刊朝日」、「週刊新潮」、「噂の真相」などである。私は、実名でやるからには一撃必殺を狙いたかった。そこで人を介して3月中旬ころから民主党の菅直人氏とも連絡をとり、衆院法務委員会に招致してもらえるよう手はずを整えた。
　しかし、検察側も私を口封じ逮捕するための謀略を着々と進めていた。－略－」

でっち上げ……。下「」引用。
「いやはやびっくりした。私の予想をはるかに越えていた。このでっちあげは渡眞利1人でできるものではない。でっちあげの内容がなかなかよくできている。いや、よくできすぎている。検事に誘導されながら、供述がなされたことを明らかだつた。つまりこの事件は、渡眞利と検事の合作なのだ。取り調べの担当検事をみると大坪弘道検事だった。私も知っている「優秀」な検事である。
　いくら「優秀」な検事が作文したとはいえ、しかし、その供述内容のほとんどが虚偽・虚構である。必ずほころびが出る。」

矛盾……。下「」引用。
「検察は、元のウソがばれないように検面調書のウソを、別のウソに修正しながら法廷で証言させているようだ。渡眞利は元のウソと新しいウソの矛盾を突かれ、さらにウソを重ねてつじつまを合わせようとしている。渡眞利は言い訳の天才である。弁護人に矛盾を突かれても、その場で瞬間的に別のウソで言い繕う。平然と、表情に出さずに。しかし、それには限界がある。詐欺師としての渡眞利の長所は、ウソのストーリーを平気でとうとうと述べられることだ。しかし、それは弱点にもなる。ウソをつける自信が逆に矛盾を生み出す。上手の手からどんどん水がこぼれていく。」

在阪のジャーナリストはこう語る……。下「」引用。
「マスコミ嫌いで有名な大阪地検の特捜部長が、記者クラブの要請もないのに毎日午後2時から会見を開いて、三井部長の悪行を身ぶり手ぶりを交えてレクチャーしてくれる。あの異常なサービスぶりは不思議でした」







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