磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本の裏金【下】検察・警察編

2010年01月21日 | 読書日記など
『日本の裏金【下】検察・警察編』
   古川利明・著/第三書館2007年

国策捜査の主導はこの本によれば小泉純一郎からはじまるようです。そして、国策捜査が続出するという……。
検察のストーリーとちがって、筋が通っています、この本は……。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「◎「警察会計の仕事の99.9%は裏金づくり」の税金食いつぶし。◎あなたの街の警察署で今日も続くニセ領収書と裏金私的流用。◎検察トップ「これだから出世したかった」巨額驚愕裏金集金システム。◎裏金告発の現職高検幹部の口封じ逮捕で隠蔽された真実。」
「元毎日新聞記者が検察・警察トップ経験者インタビュー。気迫のドキュメンタリー」

「まさに、これはけもの道だ」(後藤田正晴)。下「」引用。

三井が裏金不正流用を告発しようとした元上司の加納駿亮大阪地検検事正の昇進人事をめぐって小泉内閣と検察が衝突。遂に小泉総理と原田明夫検事総長が後藤田正晴(元警察庁長官・元官房長官)の事務所で秘密トップ会談。ここで一種の「裏金容認談合」が行なわれ、その後の「国策捜査」の続出につながったと見られる。後藤田はこの直後、「まさに、これはけもの道だ」とつぶやいた。(第三章(8))」

これでは、小泉の息子が自由なのも理解できますね。

市場検察

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「昔は給料の十倍以上の収入があっていくらでも飲めた」

証明書であげた三井逮捕容疑。下「」引用。

「「住宅用家屋証明書」という、たった1枚の紙切れを“騙し取った”という詐欺などの容疑だった。まるで、ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』で、主人公、ジャン・バル・ジャンが、わずか一片のパンを盗んだ咎で、突然、牢獄に送り込まれたような話である。」

「検事正が毎晩のように高級クラブで飲み歩き、ゴルフ三昧」

「検事正の超高級温泉旅館会議のために、「金を作らんとあかん」」

河上和雄吉永祐介……元検事幹部は知らぬ存ぜぬ、忙しい」

「「検察の裏金」の内部告発者達は次々と「口封じ逮捕」された」

「検察の裏金は外務省よりヒドイ。このままでは巨悪追究はムリ」

「検察当局の思惑どおりマスコミに流される「悪徳検事」説」

「上祐が協力者になれば公安調査庁から2千万」

「「小銭の使い方がうまい」病院院長が検察OBのタニマチ」

「小泉首相と検事総長の直取引。検事正の裏金流用は不起訴」

「「週刊朝日」「週刊文春」に調活問題記事。法務・検察に激震」

「週刊朝日で裏金不正経理を“自供”したのも原田検事総長」

「猿芝居」の小泉純一郎。下「」引用。

「-略-これを受けた小泉は法相の森山に「検察に対する国民の信頼が著しく損なわれ、誠に遺憾だ。二度とこのようなことが起こらないように対策を講じて欲しい」と厳重注意している。しかし、こういう行動を世間一般では「猿芝居」と呼ぶ。」

ザ・スクープ」で三井のインタビュー。

「検察が小泉内閣に“借り”を作ったあと、「国策捜査」続出」

「三井逮捕によって検察は山口組に「弱味」を握られた」

「検事が裁判所長を接待ゴルフ、費用はすべて「調査活動費」

「ゲーム機械汚職で自殺の警察大学校長は餞別数千万円?」

「もし新聞がしつこく裏金問題を突くなら“メシの種”没収」

日本の裏金【上】 ウラ金権力の味







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最後の幕臣-小説大久保一翁-

2010年01月21日 | 読書日記など
『最後の幕臣-小説大久保一翁-』
   野村敏雄・著/PHP研究所1998年

小説でしょうね……。
この本で印象に残ったのは……。下「」引用。

--最後は大総督府じゃなくて、上野の坊主と愚かな旗本(彰義隊)にやられたと一翁と海舟。



勝海舟を阿部正弘から知った一翁。下「」引用。
「-略-阿部正弘も、二十六の若さで老中首座になった秀才だった。
「小普請組・松平美作守支配に勝麟太郎という者がいる」
 阿部老中からそう言われ、海舟の意見書を読んだ一翁は、下積みの御家人で、これほどの視野の広い見識を持った者がいることにまず驚いた。学問も才能も半端ではない。」

一扇も知っていた男谷精一郎、勝の親戚……。下「」引用。

「若い麟太郎に、
「これからは剣術(やっとう)の世の中ではなくなる。蘭学と海軍のことを学ぶことだ」
 と勧めたのも男谷だという。」

間違いが書かれてある。下「」引用。

「小栗はすでにこの八月、イギリス経済使節・クーレとの間に借款契約を結んでいた。」

イギリスではなくフランスですね。

龍馬遭難から……。下「」引用。

「龍馬遭難から一月と経たない十二月九日には、討幕派によって計画された「王政復古」のクーデターが決行された。
 さきに慶喜が大政奉還をした同じその日に、岩倉と正親町三条実愛(さねなる)は「討幕の密使」なるものを極秘裡に作成して、これを薩摩の大久保と長州の広沢(真臣)に授けていた。大政奉還をされては、討幕の大義名分が立たなくなるためである。
 また大政奉還をされても、すぐに政治を行える能力のない朝廷は、
「諸大名が参集して会議を開くまでは、将軍は従来どおり政務を遂行するように」
 と慶喜に命じ、慶喜の将軍辞退もその時まで待つように指示して許可しなかった。
 朝廷は、全国二百六十余藩の諸大名に、十一月までに参集することを命じたが、それに応じて上京したのは、わずか十六藩で、残る大名は先の見えない情勢に、理由をかまえて腰を上げない。-略-」

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勝の屋敷には、薩摩藩の益満休之助が預けられていた。

使い山岡鉄太郎。下「」引用。

「山岡鉄太郎が、海舟から託された西郷への書簡を懐中に、益満休之助とともに江戸に発ち、駿河へ向かったのは三月六日である。」

戦争反対のパークス公使とサトウ。下「」引用。

「「イギリスは平和のためなら協力を惜しみません。ハリー卿も正義に徹した平和主義者です」
 フランスとロッシュを意識してか、サトウの超えに弾みが出た。」

龍馬の口真似をする勝……。下「」引用。

「亀次郎が去ると、まもなく当の海舟が部屋に入ってきた。
「堪えてつかあさい。一翁さん」
 照れであろう、また龍馬の口真似をした。」

--相続は亀之助に決まったが、領地と禄高が明らかでなかった……。

上野の坊主と愚かな旗本にやられたと一翁と海舟。下「」引用。

「「江戸城総攻撃ができなかった代わりに、彰義隊を討伐するってことだ」
「つまり江戸城総攻撃でかちとれなかった無条件降伏を、彰義隊討伐でかちとるわけさ」
「最後は大総督府じゃなくて、上野の坊主と愚かな旗本にやられちまったな」
 一翁が海舟を見て言った。同時に自嘲のような笑いを二人はうかべていた。」

上野の戦争はたった一日で終わった。彰義隊は負けた……。

予想どおり判決は厳しかった……。下「」引用。

「旧幕府の直轄領と旗本領合わせて六百万石が、一挙に七十万石に減じ、亀之助は一大名として江戸城を出、駿河へ移住することになったのである。」

東京と駿河のパイプ役をした一翁。






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大久保一翁-最後の幕臣- 中公新書536

2010年01月21日 | 読書日記など
『大久保一翁-最後の幕臣- 中公新書536』
   松岡英夫・著/中央公論社1979年

勝海舟とともに幕臣として、命をはっておられたようだ……。



征服者、薩長……。下「」引用。

「徳川の家臣団はどのように対応したか。その対応のパターンは、太平洋戦争敗戦のときのそれとあまりにも類似しているのにおどろく。」

自殺者……。下「」引用。

「-略-堀直虎は反恭順派で、慶喜がふたたび上京して君側の奸を払い、政治の指導権を奪取すべきであると主張したが、これはもとより慶喜の容れるところとならない。直虎は憂憤の松、慶応四年二月、江戸城内で自殺した。
 山内摂津豊福の自殺は堀直虎の場合とやや事情を異にするが、やはり鳥羽伏見戦後の情勢急変に進退に窮してという点で同じである。-略-」

大久保一翁と勝海舟が代表……。下「」引用。

「勝海舟の残した日記には、討幕軍が江戸に迫るころから、彼と大久保一翁の二人が幕府を代表して討幕先鋒軍の参謀連と折衝したことが記されている。江戸への平和進駐と、江戸城の無血明け渡しの条件を話し合ったのである。-略-」

勝海舟の幕府離れ……。下「」引用。

「幕臣というよりも、「ハダカでほうり出されてもおれは食えるぜ」という自由人の自信から、海舟にとって徳川離れはそれほど無理なく、むしろ自然に出てくるものであったろう。」

負け組……。下「」引用。

「しかし勝組だけが歴史をつくったのではない。負組の人びとも、重要な一時期に日本の外交を担当して、いい意味にも、悪い意味にも、これを続く明治の時代に残したのである。歴史の担当者あるいは歴史の構成者としては、勝組も負組も平等に取り上げられねばならない。」

大久保一翁の幼名は金之助、のちに三市郎、忠寛。

「共鳴する坂本龍馬」 下「」引用。

「越中守のもう一通の慶永宛書簡には次のようである。
「去る二日、坂本龍馬を以て一封を呈し候。-略-」

勝と同様……。下「」引用。

「なお、大久保が坂本龍馬に初めて会ったとき、「刺し殺される覚悟」だったといっているのは、海舟と同じ経験をしたことになる。ただし、このころの龍馬は海舟の弟子になり、神戸の海軍操練所建設計画に加わっていたのだから、海舟の同志の大久保を刺す気などは全然なかったのである。」

「第六章 左遷、復活また左遷」
--これも勝海舟と似ている……。

勝海舟と嘆き合う。下「」引用。

「長州問題は悪いほうに悪いほうに進展していった。一翁の書簡が福井に届いた四日後に第二次長州戦争の火ぶたは切られてしまったし、七月二日には老中板倉勝静が兵庫でフランス公使に会って征長作戦を協議、軍艦購入の斡旋を依頼している。八月四日には勘定奉行の小栗上野介がクーレーと六百万ドルの借款契約を結んでいる。-略-一翁が寄合でくすぶっていた勝海舟を訪ねて、二人で半日嘆き合ったというのも、時局の逆行を予想してのことである。海舟は間もなく五月に軍艦奉行再勤となり、やがて八月に長州藩との講和の密使の大役を果たし、新しい活動の地を得る。」

新海軍総裁・矢田堀鴻……。









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【Democracy Now!】グアム基地&放射能被爆

2010年01月21日 | 読書日記など
ASAHI NEWSTAR  2010年1月19日
Democracy Now! JAPAN

グアム米軍基地&第二次大戦後の放射能被爆


米国が約150億ドルをかけて軍事増強を計画しています。

長さ48kmのグアム島を太平洋の軍事拠点にするつもりです。

近年最大の増強で、5万人をこの小さな島に連れて来ようとしています。

議会は建設工事を誰にやらせるかばかり……。

島の人口の3分の1以上を占めるグアム先住民の声は聞こえません。

グアムの先住民弁護士・ジュリアン・アグオンさん。



著書には「米国占領下の生活」や「夜に埋めたもの」などがあります。







5年で20%の人口増加になるという。

グアムはまだ独立してない植民地だという。



米国大統領への投票権も議会にまともな議席もありません。

チャモル人(人口の37%)を無視して軍事増強が発表されました。

プエルトリコも米国の植民地だという司会者。



歴史が語られる……。

日本のことも語られる……。



それは恐ろしいことだったという。

独立へと導かない米国……。

--米国人の知らないグアムのもう一つの側面は第二次大戦後の放射能被爆ですね。



米国が行った核実験が原因だという。

グアムが属するミクロネシアは二位太平洋の一部で、ミクロネシア連邦やマーシャル諸島マリアナ諸島などが含まれます。

米国はマーシャル諸島で60回以上の核実験をやった。



中でも悪名高いブラボー実験は、マーシャル諸島の議員から聞いた最新の推定によれば、広島型原爆を12年間毎日1.6~1.7個落とし続けたのと同じ放射能を捲き垂らしたという。





グアムは風下だったので被ばくしました。

放射線被ばくの賠償を米国に求めたという。







核汚染は処理されず、連邦の政治にも参加できないという。






Democracy Now! JAPAN


その他の米軍基地も、問題あり。

米軍主要基地・ディエゴガルシア島

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