『西郷隆盛【新装版】 角川文庫い8-13』
池波正太郎・著/角川書店1979年、2006年改版初版
小説ですね……。
裏表紙にこう書かれてあります。下「」引用。
「近代日本の夜明け、明治維新に燦として輝きを放つ西郷隆盛。
「西郷は真の政治家でありながら、世に横行する政治家ではない。西郷は詩人の魂をもった理想家であり教育家であった。芸術家になっても、すばらしい業績をのこしていたろう。そしてさらに、西郷は軍人でもなかったのである」と著者が言い切った西郷隆盛の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。西郷を通じて描かれた維新史としても読みごたえ十分の力作。」
弾をやっていた西郷。下「」引用。
「「西郷な、思いきりが早すぎて困る、困る」
と、大久保利通が、
「ありゃ、若いころ禅をやっていた影響じゃ。いつもいつも思いきりが早すぎる」」
上達遅い西郷。下「」引用。
「当時の西郷は、四書の素読も習字も算盤(そろばん)も上達がおそく、もっとも彼の得意とするところのものは〔相撲〕であったそうだが、腕力はつよかったらしい。」
上役・迫田の影響を受ける……。下「」引用。
「ここでも、西郷の人格形成に大きな役割をもつ人物があらわれる。
すなわち、西郷の上役である郡奉行の迫田太次右衛門利済だ。」
阿部正弘……。下「」引用。
「で……阿部正弘は〔お由良派〕の久光につきそっている側役をまねき、
「島津家の不当なる庶子擁立は、いまや天下に知れわたっている。これ以上、幕府も黙認してはおられなくなろう」
と、おびやかした。」
離婚経験がある西郷。下「」引用。
「伊集院兼寛(いじゅういんかねひろ)の妹を妻に迎えていたのだが、後に妻の実家から離縁ばなしを持ちこまれ、西郷は承知している。」
水戸藩の偉材・藤田東湖にあった西郷。
「斉彬の死」 下「」引用。
「島津斉彬は薩摩藩主となってわずかに七年。日本の死命を制するほどの活躍を目前にしながら急死してしまうのだ。」
「安政の大獄」
嫁入りの時に月照と親しくなる。下「」引用。
「天璋院(島津篤子)が将軍家へ嫁入るときに、西郷は近衛家の顧問格ともいうべき月照と知り合い、このときから二人は友情ただならぬ間柄となっていた。」
月照との自殺……。
久光公にとりいる大久保利通。
勝海舟を佐久間象山以上の人物とみた西郷。
月給がおおすぎる……。下「」引用。
「月給の大半を社会と教育の事業につかってしまい、老下僕ひとりをつれただけで質素をきわめた西郷の暮しだし、その月給も、他の諸官の手前、仕方なくもらっているのだ。
「月給が多すぎる」
と、西郷はいう。」
もくじ
もくじ
もくじ
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池波正太郎・著/角川書店1979年、2006年改版初版
小説ですね……。
裏表紙にこう書かれてあります。下「」引用。
「近代日本の夜明け、明治維新に燦として輝きを放つ西郷隆盛。
「西郷は真の政治家でありながら、世に横行する政治家ではない。西郷は詩人の魂をもった理想家であり教育家であった。芸術家になっても、すばらしい業績をのこしていたろう。そしてさらに、西郷は軍人でもなかったのである」と著者が言い切った西郷隆盛の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。西郷を通じて描かれた維新史としても読みごたえ十分の力作。」
弾をやっていた西郷。下「」引用。
「「西郷な、思いきりが早すぎて困る、困る」
と、大久保利通が、
「ありゃ、若いころ禅をやっていた影響じゃ。いつもいつも思いきりが早すぎる」」
上達遅い西郷。下「」引用。
「当時の西郷は、四書の素読も習字も算盤(そろばん)も上達がおそく、もっとも彼の得意とするところのものは〔相撲〕であったそうだが、腕力はつよかったらしい。」
上役・迫田の影響を受ける……。下「」引用。
「ここでも、西郷の人格形成に大きな役割をもつ人物があらわれる。
すなわち、西郷の上役である郡奉行の迫田太次右衛門利済だ。」
阿部正弘……。下「」引用。
「で……阿部正弘は〔お由良派〕の久光につきそっている側役をまねき、
「島津家の不当なる庶子擁立は、いまや天下に知れわたっている。これ以上、幕府も黙認してはおられなくなろう」
と、おびやかした。」
離婚経験がある西郷。下「」引用。
「伊集院兼寛(いじゅういんかねひろ)の妹を妻に迎えていたのだが、後に妻の実家から離縁ばなしを持ちこまれ、西郷は承知している。」
水戸藩の偉材・藤田東湖にあった西郷。
「斉彬の死」 下「」引用。
「島津斉彬は薩摩藩主となってわずかに七年。日本の死命を制するほどの活躍を目前にしながら急死してしまうのだ。」
「安政の大獄」
嫁入りの時に月照と親しくなる。下「」引用。
「天璋院(島津篤子)が将軍家へ嫁入るときに、西郷は近衛家の顧問格ともいうべき月照と知り合い、このときから二人は友情ただならぬ間柄となっていた。」
月照との自殺……。
久光公にとりいる大久保利通。
勝海舟を佐久間象山以上の人物とみた西郷。
月給がおおすぎる……。下「」引用。
「月給の大半を社会と教育の事業につかってしまい、老下僕ひとりをつれただけで質素をきわめた西郷の暮しだし、その月給も、他の諸官の手前、仕方なくもらっているのだ。
「月給が多すぎる」
と、西郷はいう。」
もくじ
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