磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

方舟さくら丸

2008年12月31日 | 読書日記など
『方舟さくら丸』
   安部公房・著/新潮社1984年

この本もボクには理解しづらいものでした。



いろいろ検索してみるが、適当に書かれているコメントが多い。

褒めるというのは楽なものだろうと思うが、この本にそんな内容であったかは、ボクには理解できないと思うのが多かった……。

少しは、核兵器関連のことを読んだが、どうして、こんな作品になるのか、理解できなかった……。

でも、ボクと似たような感想の人もいる……。

苦労本-小説-方舟さくら丸

でも、違うところもある……。

核シェルターに関する小説は他にも書かれているが、どうもどれも、ピンとこないものが多い……。

--方舟なんてものでは100%ないし、どうして方舟なんだろうか?

ノアの方舟は旧約聖書にもあるし、他の昔話にもある……。

だが、これは神の話、あるいは昔話……。

「核の冬」は甘くないし、残留放射能も残るだろう……。

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方舟? おそらく核シェルターのことだと思うが……。

そこから出ても、元の世界はありえない!

そして、核シェルターでの生活も、そんなに甘くはないだろうと思う……。

日本にもあるそうだが……。







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文春文庫 伜・三島由紀夫

2008年12月31日 | 読書日記など
『文春文庫 伜・三島由紀夫』
   平岡梓・著/徳岡孝夫・解説/文芸春秋1996年

この本のタイトルをボクがつけるとしたら……。
--「父という名の隣人、あるいは他人……」
そして、アドルフ・ヒトラーの家庭に似通った部分があるように思えた……。



「解説」は納得いく文章であった。
--これがユーモアとは……。下「」引用。

「一読して気になる、または目障りなのは、著者の辛辣な筆遣いである。川端康成以下の友人たちが苦心して営んだ伜の本葬を「興味津々と観劇させていただきました」と言い放ったり、切腹に語り及んで「僕は伜を肉屋に丁稚奉公にやった覚えはなし……いやはや何を言わんやです」と言うなど、常識人の理解を超えるユーモアの持ち主だったことを想像させる。」

軍医が誤診……。下「」引用。

「それでも軍医が風邪の熱を肺浸潤と誤診してくれたため伜が兵隊にならずに済み、営門を出て来るなり父子が手を取り合って一目散に兵営から逃げたというから、実際には尋常の父子の情はあったらしい。」

城山三郎が語っていたことは事実のようだ……。

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小説家になることを妨害した父。

祖母の権力下に……。下「」引用。

「祖母の病室に終日すわって大きい声を上げることさえ許されず、遊び相手は祖母が招いた年上の女の子だけ。病弱の我が子が病的な環境の中でますます虚弱に育てられ、母でありながら手出しを許されず、夫も理解してくれない絶望から、倭文重は(本書に書いてないが)一時は子を抱いて家を出ることを考えたようである。-略-」

そして、は……。下「」引用。

「我が夢見る文筆家に仕立てあげようという母の強烈な意志に支えられて成長した。」

ゆがんだ家庭に育ち……。下「」引用。

「倭文重は、我が子の身に遠からず何かが起きそうな気配に、何度も勘付いていた。人相が日に日に違ってきていた。明年一月ごろには何か起きるかしら等々。
 最後の夜、三島は両親のところへ「おやすみ」を言いに言った。母は立って「大事にしてね」と言いながら去りゆく子の悄然たる後ろ姿を見送ったが、父は節煙を勧めただけだった。翌朝、母は不在で、父は縦の会の制服を着て出かける子の後ろ姿を一瞬だが見た。子も父を見たかもしれないが「行って参ります」は言わなかった。本書は平岡家のことを超え、子と母と父について考えさせるところがある。」







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財政崩壊を食い止める 債務管理型国家の構想

2008年12月31日 | 読書日記など
『財政崩壊を食い止める 債務管理型国家の構想』
   神野直彦、金子勝・著/岩波書店2000年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「巨額の債務は返せるのか。
租税国家の行方は?
財政が財政としての役割を果たすために--
注目の経済学者が示す明日へのビジョン」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「財政構造改革は急務の課題となつている。しかし、九七年の財政構造改革法の失敗があるため、思い切った革命はできず、既得権益にも切り込めないまま、赤字を隠す方策にとどまる可能性は高い。景気対策の名のもとに積み上げられた巨額の債務は果たして返せるのか。本書では、持続可能な財政建て直しの構想を示し、さらには、IT革命が進む中での租税国家の行方そのものを問う。」

「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「科学には悲観もみ楽観もない。病の床に臥す病人を、癌だと診断した医者は悲観論者で、癌ではないと診断した医者は楽観論者だというわけではない。科学はどちらが真実かということが問われる。
 財政赤字という病を日本財政に対して、われわれが確信をもって下す診断は明解である。
 返済不可能。
 この厳然たる真理の前には、既存の経済学の描く、財政赤字への処方箋は、まったく的外れで、ただ病状を悪化させてしまうばかりである。」

科学的といい、医学で表現するならば、元大臣のような薮医者を許しておくのもおかしなものだと思います。

言論の自由はあっても、言論の責任も担ってほしいと思います。

この元大臣のために、どんなに大勢の国民が苦しめられ、自殺したのだろうか?

ナチスと同様の差別主義者としかボクには思えない……。

「なぜ景気対策は効かないのか」下「」引用。

「なぜ、このように巨額の財政赤字を費やして公共事業や減税を行っても、景気は本格的な回復軌道に乗らないのか。実際、一九九七年度末から二○○○年度末までに国債残高は一○六兆円に増える見通しであるにもかかわらず、GDPは、ようやく第二次金融システム不安以前の水準に回復するのが精一杯の情況である。明らかに景気政策は失敗している。」

またも、効果のない景気対策しかできなかったのではないか?
--居座りテロという人たちもいるのも理解できる……。

これで、国民の生活は命は……。

せめて特別会計と天下りの問題くらい解決してもいいだろうと思ったが……。
--今年も、やはり、手をつけなかった……。

バリアフリーについても書かれてあった。下「」引用。

「ユニバーサルな利益をもたらす。「健康」な人でも、たとえば重い荷物を持った時には、こうしたまちの有り難みがわかるはずだからだ。
 こうしたユニバーサル・デザインのまちづくりは北欧諸国で始まったが、急速な広がりを見せている。たとえば日本でも高松市での、どこへでも自転車で行けるまちづくりも、そうした事例だろう。」

これで、働ける人が増えれば、さらに経済に有効だろう……。
そして、エコな社会になるだろう……。

しかし、根本が差別主義であるならば、それもあまり効果を示さないことだろう……。

差別によって生れた不自然な経済恐慌といえるのではないか?

一年前と今とを比べてみるだけで、それは理解できるのではないか?









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391 イスラエル攻撃とアンネ・フランク

2008年12月31日 | ライト小説
あかねさんシリーズ002
男が女de女が男


八、浮気は女の甲斐性よ!




391 イスラエル攻撃とアンネ・フランク


この世界では、アンネが有名ね。

男尊女卑の世界ではアンネが平和を強く思っているでありんす。

アンネ・フランクはユダヤ人。

この世界でも同じことね。

でも、違うパラレルワールドもあったのよ。

それで、慎重になっているオカネスキー。

研究も長くなっている……。

話が長くなるから、このことは、また別の時にでも……。

イスラエルが他の中東の国々を敵に回している。

これは歴史的なもの。

中東の人たちが、ユダヤ人を大量虐殺したわけではないが、戦意高揚のために、あのナチス・ドイツに殺されたとふりまくでありんす。

宗教の対立もあるというでありんす。

--でも、それはもはや宗教ではないでありんす。

策士たちの扇動!

二分法でありんす。

どこかの国の総理大臣も、敵と味方にわけて、自らの力を拡大させていった。

国の最高権力者なのだから、公平でないゲームよね。

有利なゲームができるってわけよ!

マスコミも、総理の味方をして、ウソばかり報道したんでありんす!

--そして、今、大変な世界になっているでありんす!

でも、マスコミは無責任の象徴のような人たちだから、水に流しているでありんす!

二分法……。

これは、いじめでも使われる。

日本の教育のみごとさね!

--教育者のイデオロギーも二分法をとる人がいる!

いじめを教育しているようなものでありんす!

戦争システムをひきついだままの、教育システム……。

でも、教育者の責任だけでもないでありんす!

平和な国の平和システムとはとても思えないでありんす!

イスラエルでは、アンネ・フランクの日記を教えて、ああいうふうにならないために、国防をしっかりしないといけないと教育する人もいるそうでありんす。

日本では、「はだしのゲン」をつかって、愛する家族を殺されないためにも、核兵器保有という輩もいる……。

こんなことを教える人たちも二分法。

別の言い方をすれば、クラウゼヴィッツ人!

--日本の伝統ある神道は素晴らしいでありんす!

これは、また明日、書くことにするわ……。

日記も疲れるものでありんす!







閑話休題

もう、わずかで……、

今年も終りですね。

……前を向いて

生きていきたいものですね……。

もちろん、二分法なんて、

よそ見しているようなものですね。

金や力を得られるかもしれないけど……。

でも、人の大切な命を失ったり、

とんでもない損失をしていますね……。










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平和教育実践事典

2008年12月30日 | 読書日記など
『平和教育実践事典』
   広島平和教育研究所・編/労働旬報社1981年

どこが『教育実践』なのか?
--ボクには理解できませんでした……。



積極的平和は構造的暴力をなくしていくこと……。下「」引用。

「ノルウェーの平和学者ガルトゥング(John Galtung)は暴力を「直接的暴力」(direct violence)と「構造的暴力」(structural vioence)に分け、現代の平和の条件は、むしろ構造的暴力の除去にあることを強調している。直接的暴力が戦闘行為に代表されるような物理的・身体的暴力であるのに対し、構造的暴力は一見暴力のかたちをとらないが、階級・民族・人種・身分・性の差別、貧困、言論圧迫、人権抑圧など社会の体制や制度そのものの構造のもつ暴力である。ガルトゥングによると、平和教育は直接的暴力のみでなく、構造的暴力をも問題にしなければならない。その立場からは人権の教育、民族解放の教育、あらゆる差別に反対する教育なども平和教育の内容に含まれてくるであろう。-略-」

差別がなくなると、困る圧力団体の人たちもいます。
--利権を守るため、あるいは新しい差別をつくりだすためのイデオロギーの人たちもいます。

ボクは積極的平和、つまり構造的暴力をなくそうとしない限り、それは平和主義ではないと書く人が正しいと思います。

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映画についても書かれてありました。
この映画は若いときにみて、泣きました。
--『クリスマス・ツリー』 下「」引用。

「ミシェル・バタイユの小説。休暇中の米軍爆撃機の爆発により、突然放射能に見舞われた10歳の少年。急性白血病という診断による父と子の悲しい物語をリリカルに描いた人間味のある作品。」

東京大空襲のことも書かれてありました。

もくじ

特攻については疑問があります。下「」引用。

「45 特攻隊
 日本陸・海軍の第二次大戦末期に生れた特別攻撃隊の略で、主として空軍のそれを指し、通常の攻撃方法を無視し、人間(搭乗員)の生命を代償しに、飛行機もろとも、目標に体当たりする自殺的攻撃をいう。」

真珠湾攻撃の時にも、九軍神が同様のことをしていたという……。

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「59 知識・文化人の厭戦・反戦」で以下の人たちの説明があった。
1 植木枝盛の軍備全廃論
2 中江兆民と非武装中立
3 内村鑑三
4 幸徳秋水と平和主義
5 与謝野晶子と「君死に給うことなかれ」
6 片山潜と反戦運動

原爆乙女が作詞したという。下「」引用。

「53年の式典では-略-原爆乙女佐古智子詩の「ほほえみよ還れ」のフォークダンスが式典後女子高生によって演じられた。」

もくじ

ABCCのことが書かれてありました。
本の紹介もありました。下「」引用。

「1) はやみちかこ「私の血はあげたくない」新日本婦人の会広島県本部『木の葉のように焼かれて』所収、1964年。
2) 中江良江「こんな恥かしい思いを」原水爆禁止協議会『加害者への怒り』所収、1966年」

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もくじ

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