磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

おさるのジョージとっきゅうにのる

2009年10月31日 | 読書日記など
『おさるのジョージとっきゅうにのる』
  M.&H.A.レイ(原作)/渡辺茂男(訳)/
    マーサ・ウェストン(画)/岩波書店2003年

原書名 Curious George takes a train



図書館の説明文。下「」引用。

「知りたがりやでかわいいこざるのジョージが活躍するシリーズ。ある朝、ジョージと黄色いぼうしのおじさんは、大きな駅にやってきました。ふたりは、ともだちのニードルマンさんと一緒に、いなかへ旅行に行くのです…。」

ホームにおちないように、子どもを助けたジョージ。

でも、助けたなんて、そんな気持ちはジョージにはなかったかもしれない?








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おさるのジョージびっくりたんじょうび

2009年10月31日 | 読書日記など
『おさるのジョージびっくりたんじょうび』
  M.&H.A.レイ(原作)/福本友美子(訳)/
    マーサ・ウェストン(画)/岩波書店2006年

原書名 Curious George and the birthday surprise



図書館の説明文。下「」引用。

「ジョージは、とても知りたがりや。ある日、黄色い帽子のおじさんが言いました。「今日は特別な日でおたのしみがあるから、お前はおりこうにしているんだよ」 おたのしみって何のこと? ジョージはじっとしていられなくて…。」

ジョージの誕生日のようですよ。










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強制された健康-日本ファシズム下の生命と身体- 歴史文化ライブラリー100

2009年10月31日 | 読書日記など
『強制された健康-日本ファシズム下の生命と身体- 歴史文化ライブラリー100』
   藤野豊・著/吉川弘文館2000年

裏表紙に書かれてあります。下「」引用。

「ファシズム--それは人間を資源として戦争に動員する。十五年戦争下に推進された、心身の健康を強制する政策と病者・障害者たちへの差別を論じ、「存在に値する命」を選別する国家体制を追及する鮮烈なファシズム論」



離婚の理由はハンセン病であったという。そして国策……。下「」引用。

「-略-西山光明院は近世初期に整備されたといわれるが(細川涼一『中世の身分背制と』日本エディタースクール、一九九四年)、ここでは薬師寺の保護のとも、ハンセン病者が田畑を耕作して食糧を自給しながら生活をしていた。しかし、近代国家はハンセン病者への隔離政策を推進し、西山光明院の存在も許されなくなる。一九一六年、最後のひとりになった病者が亡くなり、光明院は解体した。その最後の病者は西山ナカなのである。墓は薬師寺の塔頭である龍蔵院の境内にあるという。-略-」

ファシズムの時代……。下「」引用。

「ファシズムは国民の「人的資源」として活用するため、極端な優生学的人口政策を実行した。国民には健康と強靱な体力・精神力の持ち主であることが義務付けられ、「改善」の見込みがない病者、障害者は社会から排除された。この実態をわたくしはドイツ・イタリア・日本というファシズム国家に共通する特異性として理解する。そのうえで、従来、ファシズム(とくに日本ファシズム)というと、政党政治の否定、経済の統制、連続する侵略、極端な国家主義の高揚などという面についての研究が中心であったが、今後はその医療・衛生政策、人口政策などの研究にもおおいに手を着けていくべきであると考えられている。わたしにとり、本書はそのためのささやかな一歩でもある。」

1940年東京オリンピック中止となり「興亜厚生大会」が開かれたという。

松本学と「厚生」……。下「」引用。

「「厚生」という語を掲げ、それを実践していたのは、日本厚生協会のみではない。もうひとつ日本体育保健協会があった。この組織をつくったのが、松本学である。-略-」

厚生事業……。下「」引用。

「一九三八年の厚生省設立後、社会事業関係者の間から「社会事業」という語に代えて「厚生事業」の語を使用すべきであるとの意見が続出する。-略-社会事業を厚生事業と言い換えることは、単なる名称の変更ではなく、自由主義、個人主義から全体主義への理念の転換を意味するものであった。
 同じく、厚生事業の語の使用を主張する東京養育院の大久保満彦は、次のように述べている。
 国民中一人の不遇なるものなからしめんとする当面の聖戦に参加することは日本国民の義務であると同時に大いなる喜びと希望となるであろう。それは、同時に従来の狭き社会事業の範囲を超えて国民全体の体位の向上のために、生産力の昂揚のために世界の指導的一の確保のために国民と国家の当然情熱を傾けて従事すべき一大国民運動に他ならない。(大久保「戦争と厚生事業」『社会福利』二二巻六号、一九三八年七月)
 すなわち、種々のハンディキャップを持つ個人を救済することを目的としていた従来の社会事業に対し、厚生事業とはハンディキャップを持った国民を「人的資源」としていかに戦争に動員できるかを求めるものなのである。まさに、「軍部がもとめる『人的資源の増強』に役立つ児童保護や医療保護あるいは国民生活の安定が期待され、それとその下ですすめられる軍事力や労働力の動員とその援護事業」が厚生事業であり、それは「『人的資源』たりえない部分の切捨てを意味し、社会福祉の圧殺」となった(池田敬正社会福祉史』法律文化社、一九八六年)。」

日本のアウシュヴィッツ……。下「」引用。

「群馬県の草津温泉のはずれ、標高一○○○メートルの高原にハンセン病者の国立隔離施設栗生楽泉園がある。この一角に、入所者も知らないうちに奇妙な建物が建設された。五重の鉄扉を持つコンクリート作りの異様な物体は「特別病室」と呼ばれた。-略-」

「慰安婦」を書き残す永井荷風。下「」引用。

「-略-女主人は、さらに荷風に「売春婦を送る事につき、軍部と内地警察署との連絡その他の事」を語ったという(『断腸亭日乗』四巻、岩波書店、一九八○年)。」

ファシズム国家と売買春。下「」引用。

「ファシズム国家は、売買春を「慰安」としてしか認識することができなかったのである。しかも、それは男性のみの「慰安」であった。」

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そして戦後となり、一部は改正されたが、ほとんどが生き残る……。








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学校ファシズムを蹴っとばせ

2009年10月31日 | 読書日記など
『学校ファシズムを蹴っとばせ』
   森毅・著/太郎次郎社1981年

この著者のファシズムとは……。下「」引用。

「ファシズムとはり、心理的には自分をだますことへの圧力が集団をさえ巻きこんでしまうことだ。それゆえにこそ「わからない」不安定に耐える力が、いま必要だ。」



軍隊の亡霊……。下「」引用。

「もともと、学校というものは、軍隊をモデルにつくられたようなところがある。いまでは、「軍隊」はタブーになっているはずだが、「自衛隊」までいかなくても、きみたちの目のまえの学校に、「軍隊」の亡霊が残っている。どうして、制服があれほど好まれるのか。どうして、上級生と下級生という身分が生ずるのか。どうして、規則が私的な生活習慣にまでおよぼされるのか。どうして、教師の体罰がなくならず、ひそかに肯定されさえするのか。どうして、やたらと整列させられるのか。
こうしたことは、それが「軍隊」としてある、と思えば、すべて理解できる。-略-」

序列ファシズム? 下「」引用。

「たしかにある程度まで、人間が虚構の秩序を求めることは、許容されてよい、とぼくは考えている。しかし、それが許容度をこえると、ファシズムになる。序列ファシズムの時代に、いまや突入しはじめているのかもしれない。」

サロン? 下「」引用。

「しかし、サロンにあっては、敵とは、たおしてはならない。ゲームの相手である。それは、自然の世界とおなじであって、敵をたおすときは、生態バランスの崩壊で、自分のたおれるときである。そして、またべつのゲームでは、まえに敵であった友とも組むこともあるので、敵に勝つときにも、相手をいためないように勝たねばならない。-略-」

寺子屋なら、ボクは理解できる……。吉田松陰のような百姓も武士もない塾……。
サロンは貴族(特権階級)のもののようにボクのような者には思えるが……。

特攻隊志願……。下「」引用。

「-略-しかし、特攻隊志願について、自由志向派もあったと聞く。そのころの青年たち、とくに軍隊にいる青年たちにとって、死の確率はきわめて高い。この場合に、死を予約登録しておくと、たとえば、憎らしい上官へ乱暴な口がきけるとか、一種の自由が獲得できる。軍律からのアウトロー化、それは死を代償にしてかもしれないが、もともとが高い確率の死、それに特攻志願したからといって、助かるときには助かるさ、そうした気分もありえた。-略-」

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朝鮮人差別は明治から……。下「」引用。

「江戸時代の朝鮮は文化をとりいれる日本の先生だったはずだ。かりにそのころに、一種の民族差別があったにしても、それは明治以後の「白人差別」に近かったのだろう。つまり、現在の日本人にとって、反差別を問題にする人間もふくめての、朝鮮人差別の「常識」は、明治国権の近代化のもたらしたものではないか、とぼくは考えている。-略-」

福沢諭吉の影響が強いだろう……。

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ファシズム……。下「」引用。

「いまの学校は「ファシズム」と言える状況になってしまった。もっとも、「ファシズム」というのが、いろいろ使われすぎる、という難はあるのだが、ぼくは、「みんなを束にして、はみだしを許すまいとする体制」、ぐらいの気分で使うことにしている。
 ぼくとしては、ちょっとはみだし気味の「非校(*ママ)生徒」の存在が、とても大事だと考えている。そして、学校で束ねられている若い人たちのために、これを書いた。
  一九八一年初夏」

この当時よりも、ひどいファシズムになった……。
ファシズムがつくりだしたエリート、与野党ともにそんな議員がいっぱいだ……。










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