『検察を支配する「悪魔」』
田原総一朗、田中森一・著/講談社2007年
どこまで事実なのか、わかりづらいですね。
だから、隠蔽を狙うのでしようね……。
三菱重工CB事件……。下「」引用。
「三菱重工が、巨額のCBを総会屋や大物政治かにばらまいたことは利益供与、賄賂にあたる、少なくとも商法違反だと踏んだ田中さんが捜査を開始した。
しかし、捜査が自民党の大物代議士に及ぶとわかって、検察りの上層部が弱腰になり、転換社債の割り当てを担当した山一証券の成田芳穂社長の自殺もあり、捜査は頓挫する。-略-」
防衛関係の大物政治家は濡れ手に粟。下「」引用。
「CBは、二週間位経ったら公開される市場ができる。そのときは、倍になっている。確か一○○円のものが二○六円になっていた。
五○○○万円、三菱銀行から借りて山一証券に振り込むだけで、二週間経ったから五○○○万円儲かるわけです。
そんな法外な利益を生み出す三菱重工が発行したCB一○○○億円のうち、一○○億円が政治家に渡っていた。しかも、利益供与をしているのが三菱重工だから、相手は防衛関係の大物政治家。
その筆頭といえば、中曽根康弘元総理だ。-略-」
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河上和雄がつぶしたという。下「」引用。
「次々と総会屋、一○人から調書をとって準備万端、さあ、本格的に捜査を始めようとしたら、二代前の特捜部長で、最高検事に異動していた河上和推(かわかみかずお)から横槍が入った。
「こんなもん、事件になるかよ」と。
河上が振りかざしてきたのは法の理屈だった。-略-」
↓原発とも関係があるようですよ。
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検察も天下り……。下「」引用。
「三菱重工や山一の顧問弁護士のなかには、検察庁で高い地位にまで上った先輩もいた。検察の上層部には彼らが陳情に行っているようでした。」
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田中角栄の法務省支配。下「」引用。
「ロッキード事件では失脚すると思われた田中角栄は、政界から追放されるどころか自らの派閥の勢力を増し、闇将軍として君臨。検察に怨念を抱いた角栄は、次々と息のかかった代議士を法務大臣として法務省に送り込み、法務省を支配、検察を封じ込めようとした。」
「共産党の天下に戻す気か」
大阪の岸昌知事のとき、大阪地検が露骨に妨害してきて言った言葉。
民主党議員・佐藤道夫と沖縄返還協定における外務省機密漏洩事件。下「」引用。
「西山記者が逮捕されたとき、「言論の弾圧だ」「知る権利の侵害だ」という非難が国民の間で上がった。そこで、検察は起訴状に「西山は蓮見(女性事務次官)とひそかに情を通じこれを利用し」という文言を盛り込み、批判をかわそうとした。この文言を入れたのは、のちに民主党の参議院議員になる佐藤道夫。
検察のこの目論見はまんまと成功、西山記者と女性事務官の不倫関係が表に出て、ふたりの関係に好奇の目が注がれ、西山記者は女を利用して国家機密を盗んだ悪い奴にされてしまつた。
本来、あの事件は知る権利、報道の自由といった問題を徹底的に争う、いい機会だったのに、検察が起訴状に通常は触れることを避ける情状面をあえて入れて、男女問題にすり替えたために、世間の目が逸(そ)らされたわけです。」
密約……。下「」引用。
「実際には沖縄協定では、その八○倍の三億二○○○万ドルを日本がアメリカ側に支払うという密約があったというのです。
このカネは国際法上、日本に支払い義務がない。つまり、沖縄返還の真実とは、日本がアメリカに巨額のカネを払って沖縄を買い取ったに過ぎないということになる。
こうした重大な事件が、西山事件によって隠蔽されてしまった。」
三井環(元検察官)事件「法相も検事総長も偽証罪」。下「」引用。
「プールされた調活費で、検事正に、僕らもゴルフや料亭に連れていってもらっていた。素直に「ありがとうございます」ですよ。
なのに、法相も検事総長も国会で現在も過去もないような答弁をしているやからね。偽証罪に問われてもおかしくない。-略-調活費は、今はなくなったけれど、それに近いものはある。それは、選挙違反を検挙したらもらえる特別報奨金です。-略-」
「検事・裁判官はこんなにも高給取り」『検察秘録』2001年度年収より。下「」引用。
「検事総長で二八九六万四○四○円、東京高検検察長で二五六九万二二四○円、検事長や次長検事、検事正などの上層部はみんな二○○○万円プレーヤーです。初任給も五○○万円以上、民間企業でこれほどの高給をくれるところはありませんよ。」
もくじ
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田原総一朗、田中森一・著/講談社2007年
どこまで事実なのか、わかりづらいですね。
だから、隠蔽を狙うのでしようね……。
三菱重工CB事件……。下「」引用。
「三菱重工が、巨額のCBを総会屋や大物政治かにばらまいたことは利益供与、賄賂にあたる、少なくとも商法違反だと踏んだ田中さんが捜査を開始した。
しかし、捜査が自民党の大物代議士に及ぶとわかって、検察りの上層部が弱腰になり、転換社債の割り当てを担当した山一証券の成田芳穂社長の自殺もあり、捜査は頓挫する。-略-」
防衛関係の大物政治家は濡れ手に粟。下「」引用。
「CBは、二週間位経ったら公開される市場ができる。そのときは、倍になっている。確か一○○円のものが二○六円になっていた。
五○○○万円、三菱銀行から借りて山一証券に振り込むだけで、二週間経ったから五○○○万円儲かるわけです。
そんな法外な利益を生み出す三菱重工が発行したCB一○○○億円のうち、一○○億円が政治家に渡っていた。しかも、利益供与をしているのが三菱重工だから、相手は防衛関係の大物政治家。
その筆頭といえば、中曽根康弘元総理だ。-略-」
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河上和雄がつぶしたという。下「」引用。
「次々と総会屋、一○人から調書をとって準備万端、さあ、本格的に捜査を始めようとしたら、二代前の特捜部長で、最高検事に異動していた河上和推(かわかみかずお)から横槍が入った。
「こんなもん、事件になるかよ」と。
河上が振りかざしてきたのは法の理屈だった。-略-」
↓原発とも関係があるようですよ。
関連記事
検察も天下り……。下「」引用。
「三菱重工や山一の顧問弁護士のなかには、検察庁で高い地位にまで上った先輩もいた。検察の上層部には彼らが陳情に行っているようでした。」
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田中角栄の法務省支配。下「」引用。
「ロッキード事件では失脚すると思われた田中角栄は、政界から追放されるどころか自らの派閥の勢力を増し、闇将軍として君臨。検察に怨念を抱いた角栄は、次々と息のかかった代議士を法務大臣として法務省に送り込み、法務省を支配、検察を封じ込めようとした。」
「共産党の天下に戻す気か」
大阪の岸昌知事のとき、大阪地検が露骨に妨害してきて言った言葉。
民主党議員・佐藤道夫と沖縄返還協定における外務省機密漏洩事件。下「」引用。
「西山記者が逮捕されたとき、「言論の弾圧だ」「知る権利の侵害だ」という非難が国民の間で上がった。そこで、検察は起訴状に「西山は蓮見(女性事務次官)とひそかに情を通じこれを利用し」という文言を盛り込み、批判をかわそうとした。この文言を入れたのは、のちに民主党の参議院議員になる佐藤道夫。
検察のこの目論見はまんまと成功、西山記者と女性事務官の不倫関係が表に出て、ふたりの関係に好奇の目が注がれ、西山記者は女を利用して国家機密を盗んだ悪い奴にされてしまつた。
本来、あの事件は知る権利、報道の自由といった問題を徹底的に争う、いい機会だったのに、検察が起訴状に通常は触れることを避ける情状面をあえて入れて、男女問題にすり替えたために、世間の目が逸(そ)らされたわけです。」
密約……。下「」引用。
「実際には沖縄協定では、その八○倍の三億二○○○万ドルを日本がアメリカ側に支払うという密約があったというのです。
このカネは国際法上、日本に支払い義務がない。つまり、沖縄返還の真実とは、日本がアメリカに巨額のカネを払って沖縄を買い取ったに過ぎないということになる。
こうした重大な事件が、西山事件によって隠蔽されてしまった。」
三井環(元検察官)事件「法相も検事総長も偽証罪」。下「」引用。
「プールされた調活費で、検事正に、僕らもゴルフや料亭に連れていってもらっていた。素直に「ありがとうございます」ですよ。
なのに、法相も検事総長も国会で現在も過去もないような答弁をしているやからね。偽証罪に問われてもおかしくない。-略-調活費は、今はなくなったけれど、それに近いものはある。それは、選挙違反を検挙したらもらえる特別報奨金です。-略-」
「検事・裁判官はこんなにも高給取り」『検察秘録』2001年度年収より。下「」引用。
「検事総長で二八九六万四○四○円、東京高検検察長で二五六九万二二四○円、検事長や次長検事、検事正などの上層部はみんな二○○○万円プレーヤーです。初任給も五○○万円以上、民間企業でこれほどの高給をくれるところはありませんよ。」
もくじ
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