『〈長崎の原爆シリーズ第6巻〉
あの子らの碑』
坂口便・作/村上新一郎・画/
あらき書店s57年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「平和への願いをほこめて贈る 長崎の原爆シリーズ第6弾
山里小学校の石碑、それはただもえあがる炎の中にひとりの
少女が両手を固く胸の前に合わせて合唱しているのです。
−泣くこともできないナガサキの子どもたち、この悲しみをだれが聞けばいいのでしょうか。−」
「あの子らの碑」は子どもが上で遊んでも安全なようにと永井隆博士は考えられていたようです。
如己堂で、病床にいる永井博士。
そこに泉広人(いずみひろと)という学校の先生が訪問。
最初の日は調子が悪そうで、泉先生は帰ります。
そして二回目、ユーモアを交えながら、
永井博士と話す。
そして、永井博士は提案。下「」引用。
「−−原爆のひどさは、まだ国民にはのみこめていないようですね。原子兵器や近代戦の恐ろしさについても、あんがい知らない人が多いのです。もちろん、じゅうぶんに知らされていないからだともいえます。そこでわたしは思うのですが、原爆を体験して生き残った山里の子どもたちに、その被害のほんとうの姿をつづらせて、一冊の本として世に出したらどうでしょう。ちかごろ、ぼつぼつ原爆の記録が出まわるようになりましたが、子どもの書いたものはまだあまりありません。きっと喜ばれると思いますがねえ……」
博士は、そこまで言って、ふうっと大きな息をつきました。」
学校に帰り泉先生は、職員会議で提案。
そして、「原子雲の下に生きて」という本を出版。
出版記念会も開かれ、原稿料は子どもたちへ。
それから、「あの子らの碑」をつくる提案を永井博士。
除幕式ははなやかであったようです。
「広島の折づるの会」の人たちから、千羽鶴が贈られてきた話なども書かれてありました。
Index
もくじ
もくじ
あの子らの碑』
坂口便・作/村上新一郎・画/
あらき書店s57年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「平和への願いをほこめて贈る 長崎の原爆シリーズ第6弾
山里小学校の石碑、それはただもえあがる炎の中にひとりの
少女が両手を固く胸の前に合わせて合唱しているのです。
−泣くこともできないナガサキの子どもたち、この悲しみをだれが聞けばいいのでしょうか。−」
「あの子らの碑」は子どもが上で遊んでも安全なようにと永井隆博士は考えられていたようです。
如己堂で、病床にいる永井博士。
そこに泉広人(いずみひろと)という学校の先生が訪問。
最初の日は調子が悪そうで、泉先生は帰ります。
そして二回目、ユーモアを交えながら、
永井博士と話す。
そして、永井博士は提案。下「」引用。
「−−原爆のひどさは、まだ国民にはのみこめていないようですね。原子兵器や近代戦の恐ろしさについても、あんがい知らない人が多いのです。もちろん、じゅうぶんに知らされていないからだともいえます。そこでわたしは思うのですが、原爆を体験して生き残った山里の子どもたちに、その被害のほんとうの姿をつづらせて、一冊の本として世に出したらどうでしょう。ちかごろ、ぼつぼつ原爆の記録が出まわるようになりましたが、子どもの書いたものはまだあまりありません。きっと喜ばれると思いますがねえ……」
博士は、そこまで言って、ふうっと大きな息をつきました。」
学校に帰り泉先生は、職員会議で提案。
そして、「原子雲の下に生きて」という本を出版。
出版記念会も開かれ、原稿料は子どもたちへ。
それから、「あの子らの碑」をつくる提案を永井博士。
除幕式ははなやかであったようです。
「広島の折づるの会」の人たちから、千羽鶴が贈られてきた話なども書かれてありました。
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