ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ビギナーズラック

2012-05-21 01:10:43 | Weblog
中国の報道も偏っているけれど、
日本も、中国に対する報道は、ひどいもんだと思う。

これから中国でビジネスをしようっていう人に、
たったこれだけの情報量で、
いったいどうやって戦えというのだ!と思う。

日本が情報戦に弱いのは昔からだけど、本当にヒドい。

いま中国のビジネスを偉そうに語る日本人は、
単に中国のバブルに乗っただけ。
日本のバブルの崩壊を知らない若い世代が得意がっていると、
本当に危ういと思う。
自分の才覚のおかげではなくて、
単に時機に乗っただけの、ビギナーズラックだということを
忘れないようにしたほうがいいと思う。

バブルは仕組まれているがゆえに、必ず崩壊する。
自分だけが大丈夫、逃げ切れる、ということはない。
時機に乗った人も、もう一段上位の人からすると、
最終的にお金を巻き上げるコマの1つにすぎないのだから。

だって、日本人も中国人も、白人に認められないと自信が持てないじゃない。
なんで白人の評価基準を妄信するのかまったく理解できないけど、
すり込まれた何かがあるんだと思う。
特に上海は、もともと租界だったからか、その傾向が強い。

アジアが植民地の感覚から抜け出すまでに、
あといったい何年が必要なんだろう。

唱和

2012-05-20 00:52:41 | Weblog
前の会社の人たちと、なぜか上海で久しぶりに会い、
昨晩は酔って「経営理念」の唱和というので遊んでいたら、
今朝、目覚めた瞬間に、その経営理念が口をついていた。

もう何年も前に辞めた会社なのに、結構しみついているらしい。
脳のシナプスがひさしぶりに繋がってしまった。

それにしてもあの経営理念。言いづらかったなあ。
なんでカッコ書きがあるんだよ。
唱和しづらいじゃんか。

というような、会社にいた頃にもしていた話を、まだできる。
しかも上海で。
なんともいい空気だった。

今日は、会社に上海人(上海語を話す上海育ちの人たち)ばかりの場合、
彼らは上海語が話せる人だけでかたまるので、
中国の他の地域の人が入ると、すぐに辞めてしまう、という話が出た。

そうなんだよなあ。
上海人は、上海語で話していれば、みんな聞き取れないと思っているんだけど、
意外と、人の悪口と、隠蔽しようとしていることは、聞き取れてしまう。

同じことは日本人にもよくある。
日本人も上海で、無防備にいろいろなことを言い過ぎだなあ、と思う。
あと、おじさんたちは、お姉さん遊びのガードが甘過ぎ。

エラー

2012-05-18 00:00:21 | Weblog
iPad2のアプリskypeをアップデートしたら、
毎回パスワードを聞かれるようになった。
MacBookでは、そんなことないのに。

もうパスワード覚えてないし。

何回か試したら、昨日は「アタリ」があって繋がったのだけど、
今日もう一度試したら、「スカイプ名とパスワードが認識できませんでした」と出る。
しょうがないので、今日もまた順列組み合わせしてみる。

でも、やっぱりログオンできない。
もしかして、中国の「金盾」に引っかかっているのではないだろうか。

そう思うと、もう気になる。
「アタリ」だと思っていたパスワードももう一度試す。

そしたら、そのパスワードのときだけ、
エラーメッセージが英語で出ることに気がついた。
こりゃ、パスワードはやはりアタリで、何かにブロックされているんだろう。

何かって、中国にだ。
本当かどうかわからないけれど、そういうことに決めた。

今日は、この蒸し暑いなか、ずっと放電していたようで、
何かを触るたびにバチバチと静電気がおきた。
ここのところ、何かが変だ。

欲しいもの

2012-05-17 00:30:31 | Weblog
今日は、仕事でたくさん文章を書いたので、
もう文字を打つのはやめて、目をやすませて、
頭を切り替えて、寝てしまおうと思う。

忙しいときには、いろいろとかたまるもので、
明日から従弟が上海に来ると、今日、急にメールが来た。
そして、いまから秋葉原に行くから欲しいものがあったら持って行くよ、と。

大変優しい言葉、とても嬉しいのだけれど、
欲しいものが、MacBookAirしか思い浮かばなかったので、
リクエストしなかった。

最近、MacBookちゃんのご機嫌がななめだ。
きっと、インターネット上に転がっていたりする
数多くの中国のトラップに疲れたんだろうと思っている。

寝ている間に攻撃されているかもしれないし、
ここのところ、消耗が激しいみたいだ。
私も同じだけど。

あやうし

2012-05-16 00:14:42 | Weblog
日本にいたころは、もっと仕事ばかりしていたような気がするんだけどなあ。

すっかり上海ペースになってしまったからか、
ここ数日、仕事に追いまくられているような気がする。

日付が変わる前に仕事から解放されているわけなので、
ぜんぜんラクチンなはずなんだけど、
あれだなあ、まわりが定時にさっさと帰る中国人ばかりのなかで残っていると、
20時でも、十分以上に働いたような気がしてくる。

「忙しいのよね」と言っていても、
19時前(定時は18時30分)には帰って行く中国人を見ると、
忙しいの定義が違うなあ、と思う。

どうやら、定時の時間帯はフルで働かなければいけない状態が「忙しい」。
30分でも残業する状態は「まわらない」。
ということなんだろう。

サイドビジネスをやってる人も多いし、
時間の使い方が、本当に日本人とは違うと思う。

でも、別に中国人は不真面目なわけでもない。
真面目で責任感がある人も結構多い。
ただし、「無理」はしない。
このあたりの自分の分量を知っているあたり、
そして、それをストレートに出すあたりが、中国人はすごいなあと思う。

本当に、他人の目を気にしない人たちだ。
おかげで、
というわけでもないんだけど、
今朝、道を歩いていて、
前を歩いていたおじいさんを追い越そうとしたときに、
あやうく彼が吐く痰をあびるところだった。

晩安

2012-05-15 01:58:11 | Weblog
今日は眠いし、
熱燗を飲み過ぎたし、
月曜日だし、
おとなしく寝ようと思う。

今日もまた、いろいろな刺激をもらい、
それを寝ながら頭の片隅で情報処理して、
明日に繋げたい。

睡眠が大切なのは、
顕在化している意識では処理できないことを
引き受けてくれるからだと思う。

寝ているときの自分、サンキュー。
おやすみなさい。

言い訳

2012-05-13 22:24:58 | Weblog
昨日から仕事の合間に、スマホでカードゲームをやっている。
休日出勤だし、そのくらいはいいかなあ、と思ってのこと。
という、言い訳。

それにしてもゲームというのは、よくできている。
ついつい、画面を開いてしまうという、
この「重要でもないんだけど、気になる」という仕掛けづくりは、
本当にすごいなあ、と感心。

しかも、初心者でも何となく続けられるように、
ちゃんと救済措置まで用意されている。

「仲間と一緒に」というゲームは、絶対にめんどくさいにちがいないと
思っていたけれど、
ついったーくらいのすれ違い方で、軽く遊べるらしい。
よく考えてるな、と、ひたすら感心する。

人気が高いゲームは、やはりそれなりに仕組みがしっくりしていて、
導線もわかりやすい。
時間をうまくつぶせるようになっていて、
ゲームのなかで、どんどんループさせられてしまう感じだ。
それぞれの所要時間もきちんと計算した上で、作っているんだろうなあ。

飽きっぽい私のことだから、またすぐ読書に戻るんだけど、
たまにこういったもので遊ぶと、頭の中がぴりっとしていい。
自分がしている仕事や、その完成度を、
謙虚に見つめ直させてくれるなあと思う。
という、これも言い訳。

ふれあい

2012-05-12 22:03:43 | Weblog
日本に帰りたくなる瞬間が、Amazonのストアを眺めているとき、というのは、
いったいどういうことだろう。

上海には、いろいろなものがあるけれど、
「そうそう、これが欲しかったの」ではなくて、
「これなら、まあ、いいか」という選択。
だから、お金を使ってもいまひとつ楽しくない。

外国人なので、しょうがない。

昨日、公園をぶらぶらしていたら、
アコーディオンを練習しているおじさんがいた。



たまたま通りかかったお母さんと赤ちゃんが興味津々。
こういうふれあいがある街はいいなあ、と思う。

最近の中国人のお母さんにも、日本のように、
「きたないから、触っちゃダメ」などと言う人が増えたのだけれど、
子どもの好奇心はその瞬間のこと。
覚えていて後で調べようなんていうのは、大人だからできること。

もし本当に汚かったら、後から手を洗えば済むんだから、
「うちはいいとこざます」みたいな、
変なカッコをつけなきゃいいのになあ、と思う。
私の小さい頃の友だちの親にも、そういう人はたくさんいた。
経済の高度成長期では、しょうがないのかもしれない。

今日は土曜日だったけど仕事があって、明日も仕事。
そして1週間ふつうに仕事があって、来週末も仕事。
約2週間、休みがない。
でも真面目に働いている中国人も多い。

人の性格は、国籍が関係してる部分もあれば、関係していない部分もあって、
普通に考えれば、真面目な人も日本人の13倍いるはずだから、
この人たちがチームを組んだら、日本は危ういなあ、と思う。

島国

2012-05-12 01:24:13 | Weblog
とりあえず、ここ数日、いろいろな人と話をして、
面白いなあと思ったこと。

上海人、もしくは上海に長く住んでいる人は、
上海という土地に一種のステータスを感じている。
中国の他の地域よりは上海は進んでいると思っているし、
これがキャリアのハクになると信じている。

でも、よその土地を経験していて、かつたまたま上海にいる人は、
上海を一種のハブだと思っている。
ここでキャリアを積むのが最上の策ではないし、
もっと遠くを見ている。

ということで、
私の、上海人=島国根性論は、ある程度の信憑性をもった。

いずれにせよ思うのは、
バブルに流された人は、どこの国の人だろうが、
バブル崩壊後に結構苦労する、ということ。

バブルの渦中にいるときには気がつかないけれど、
あとからふと振り返ってみて、「おおっ?」と思うことがある。
日本のバブルも、上海のバブルも、間一髪で逃した私としては、
逆にその間合いの悪さを感謝したくなる時もある。

身の丈を知って、頑張れるというのは、
人生にとって一番嬉しいことなのではないかと思う。

ということで、明朝の仕事、頑張ろうかなあ。自分のために。

ピタリ

2012-05-09 23:21:35 | Weblog
ヒマなときは、めちゃくちゃヒマなのに、
忙しいときには、ドッとかたまって押し寄せてくる。
仕事のようで仕事じゃない、遊びなようで遊びでもない。
グレーなものだから、割り切って断ることもできないような、
そんな面白そうなことが、どんどんやってくる。

いろいろとやれることがあって、やれそうな人が集まる土地だから、
上海では、会社の枠組みなんかは関係ないところで、
どんどん知り合いが増えて行く。
この増殖感、生物的になかなか面白いと思う。
日本では味わえない感覚だ。

つくづく、1人の人間がもっている磁場ってすごいんだなあ、と思う。
毎日が、念ずれば通ず、だ。

「こんな人いないかな」と思うと、ピタリとした人が現れる。
そして、また新たな関係ができてくる。
東京にいたときには気づかなかった日本の姿も見えてくる。

と、盛り上がっていると、たまに大ボケをかます。
急須のふたを持ち上げる前に、お湯を注いでしまった。
テーブルから湯気が・・・、あがっている。